魂の震える音を聞いた

女の子と魔女と和食が出てきたら名作間違いなし。
枕草子にもそう書いてあります。
それはさすがに冗談ですが、
嘘ではないと思わせてくれるのがこの作品。

あらすじは、不登校の女子高生が
煙草屋さんの家に滞在し始めた魔女(英国人男性)と和食を作る、
というシンプルなもの。

内容がシンプルな分、面白くなるかは作者さんの腕次第。
なのですが、もう面白いなんてレベルじゃない!
読んでいて心揺さぶられました。

魂が震えるのは、私だけではありません。
登場人物のもそうです。
出会いによって、震えは響きになり、重なり合います。
和食が繋ぐ、人との縁。そして。
そのつながりが奏でる物語。

骨太の小説を求めている人、ココにありますよ!

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