作品のタイトルこそ『レビューのススメ』ですが、レビューする方にも、しない方にも、作者方にもお薦めします。
かつてそういう企画があったこと、そして筆者がそれに応えてこの評論を書いてくれたことに、今。私は感謝しています。
いつかどこかで、村上龍先生が書いていたと思います。うろ覚えで、キリトリですが……
「『この小説のテーマは何ですか?』と聞かれるのが困る。『それが分かっていたらこの小説は書いていない』」
みたいな。これはもちろん文学としての小説に対する御大の意見(あくまでもうろ覚え。間違っていたらごめんなさい)ですが……
小説を書くのと同様に、レビューを書くというのも、(テーマというほど大きなものではなくとも)自分の「好き」を探す、確かめる行為なのかな、と改めて感じ入った次第です。
また、好きを探して、伝えることが実生活にも活きるとのメッセージも、最近身に染みております。
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最後に蛇足ながら一つ。レビューにも「いいね!」が出来ます。もしかしたらお気付きでない方がいるかもしれない、と思いまして。レビューに「いいね!」を頂くのは、とても嬉しいものです。励みになるものです。同じ作品を好きになった同士へ、ポチっとしてみて下さい。
レビューをいただくと嬉しい半面、自分が書くとなると勇気がなくて手が止まる。そんな方はいませんか? 私がそうなので、たぶん私のほかにもいらっしゃることでしょう。
本稿は、そんな人たちに、レビュー投稿の「最初の一歩」を踏み出させてくれるであろう、執筆ガイドです。気持ちのハードルを吹き飛ばすための心構えから、よくみられるレビューの構成、レビューを書くメリット、さらには一行レビューのテクニックまで。「レビュー書けない」「書くのを躊躇してしまう」というレビュアー候補をやる気にさせるのには十分! というか、今まで書かずにいたことを後悔してしまうかも。
未だレビュー執筆経験のない方、ひとまずこちらを覗いてみませんか? 今ここに初レビューを書いている私のように、きっと「レビュー」への気持ちのハードルが下がり、何かしら書きたくなることでしょう。
……といったところで、いかがでしょうか、先生?
カクヨムデビューしたばかりの自分にとって、レビューをするというのは少し怖いことでした。自分が書いたことが全く的外れだったらどうしよう?とか、色々考えてしまうんですよね。
しかし、このお話を読んでレビューは怖いものじゃないんだ、と気づかされました。小説を書こうとしている人にとって、レビューはされた方にとってもした方にとっても力になるものなんだな、と感じました。最初から上手いレビューを書こうとしても難しいけれど、上手く書こうと考えながらレビューをいくつも書いていけば、きっと自分の力になる。そんな風に思えました。これから怖がることなく沢山の作品のレビューを書いてみたいと思わされるお話でした。