転生させられた魔王の倅はどうやら足のキレが半端ない。
相模原帆柄
第1話 「転生させられた」
突然だが僕は魔王の息子だ。
名前はエンド・ファイザーと言う。
歳は18。自己紹介は色々あるが端的にまとめると正室の息子だ。つまり正当後継者だ。
そして、インドア派だ。
もっと言うとヒキニートだ。
著作が人間魔族関係無く物語とか絵とか観るのが好きだ。
そして戦うのはもちろん好きではない。
痛いのは嫌いだからだ。
ポテンシャルはあるらしい。
けど活かすつもりとか無いし。
多分僕の優秀な弟達が父の後を継ぐだろうとか思って最強ニート生活を送っていた。
が、父は僕を跡継ぎにしたかったらしい。
無理矢理僕が頑張らざるを得ない状況にしたかったらしい。
そして成長させたかったらしい。
けれども、だからと言って、だ。
人間に転生させて自分を殺しに来させるとか、普通やらせないでしょ?
◇◇◇◇◇
前説は終わり。
そして今の状況を説明しよう。
場所はどっかの森の中。
そして周りには。
「魔物だらけだああああああああうわあああああ!!!!!!」
多分父が最初の試練として放った奴だコレ。
が、こんな時の為に僕は対策してきた。
転生させられる直前、人間に転生するにあたって自分の潜在能力を体の一部分に集中させることができると言われた。
勿論僕は、脚力を選択した。
だって……。
「こういう時に逃げれるもんねえええええひゃっほうぅぅううう!!!」
ほくそ笑みながら全力で地面を蹴り出す。
ポテンシャルが高いらしい僕なら、脚力も大分上がってるはず!!
とか思ってた僕が甘かった。
地面を蹴り出した瞬間の話だけど。
地面が割れた。
そして衝撃が発生し、魔物は全部吹っ飛んだ。
なんなら森が更地になった。半径100mくらい。
……。
「ポテンシャルの癖が凄い……」
曲がりなりにも僕は魔王の息子だったようだ。
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