概要
少子高齢化に伴い、ヒト型他律ロボットhIE(humanoid Interface Elements)が普及した近未来。
戦闘サイボーグの少女、シロガネはhIE排斥運動組織《人類共同戦線》のメンバーとして、hIE破壊活動に従事する日々を送っていた。
そんなある日、彼女はとある女性型hIEと出会う。それを機に、彼女の生活は大きく変わっていくのだった――――
[お知らせ]
コミックマーケット94にて頒布の『SHION 完全版』に掲載したExtra Phase「avenger」を順次投稿中です。
※この作品は小説家になろうにも投稿しています。
※この作品はアナログハック・オープンリソースを使用しています。
アナログハック・オープンリソースは、作家、長谷敏司が小説
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人を忘れた少女と人形の孤独な二重奏
人を忘れた少女は自らを機械のように扱った。心はなく涙を流すこともない冷徹な機械のように。
そして、ある組織はそれを是として少女を使う。
だが、そんな彼女の心を照らす光があった。でもそれは人のよってもたらされたものでも、ましてや彼女を使う組織からもたらされたものでもない。
それは人を模倣しながら人の心を持たぬただ機械からもたらされたものだった。
百合×SF×アクション
この作者さんの作品は以前から追わせてもらっていますが、文章・演出・構成と以前に比べても上達しているように感じました。
今作は現在アニメが放送されている『BEATLESS』の設定を一般に開放したアナログハック・オープンリソース…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この物語にアナログハックされてしまう! そんな熱を感じる物語。
この物語は『アナログハック・オープンリソース』という、作家・長谷敏司氏の世界観を自由に使えるソースをした物語です。今度アニメ化する『BEATLESS』の世界観というと分りやすいかもしれません。
僕は不勉強で長谷敏司氏の作品を読まずにこの物語を読んだのですが、その世界観をしっかりと理解することができた上に、その設定や世界観が作り出す面白さをしっかりと堪能することができました。
物語のキモとなる『アナログハック』――ヒトと同じような形をし、ヒトと同じように振る舞うことで、モノである機械に意味を持たせ感情移入させるというもの――がしっかりと物語の中で機能し、長谷敏司氏の世界観でありながら、作者…続きを読む - ★★ Very Good!!アニメ映像が浮かんで来るような、迫力のアクションSF
※微ネタバレ注意※
主人公のシロガネは全身のほとんどをサイボーグ化された少女。超人的な彼女の視点で物語が進んでいくのですが、私たちには体験できないようなサイボーグの見る景色がリアルに描写されていて、アニメ映像が浮かんでくるようでした。
特にアクションシーンはとても迫力があって、本作の魅力の一つだと思います!
物語のエンディングはもしかしたら感想が割れるかもしれないですが、個人的には好きです。不憫な少女がダークサイドに堕ちる結末は悲しいけれど、どこか痛快でもある。
組織の背景やシオンとの生活など、たぶん裏設定が色々あるんじゃないかなーという気がしたので、長編化しても面白い作品かもしれない…続きを読む