Q~Z
※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。
[Q]
●QO(Qualifying Offer)→クオリファイングオファー
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198591
●QS(Quality Start)→クオリティースタート
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198591
[R]
●R(Run)
スコアボードの右端の方に「R」「H」「E」と表示されるが、これらは「得点」「ヒット」「エラー」の数を表す。
●R(Pinch Runner)
代走で出た選手のポジション(スコアボードなどで名前の横に表示されている)に「R」や「PR」と書く事がある。
サードの選手に代走が出たとして、この時点では、代走者のポジションはサードではない。ポジションが決まっていない状態で、あえて言うなら「ポジション:代走」状態。
●RA(Run(s) Allowed)→失点
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198620
●rain delay
メジャーリーグの球場で、雨で試合開始が遅れている時や雨で中断している時、スクリーンに表示される事が多い言葉。
雨が降りそうな時(雨がまだ降っていない時)にも試合開始を遅らせる事がある。
※3時間遅れとかも普通にある。移動が長距離になるからか、別の日に試合をやるより、雨が上がるのを待つ事が多い。
●RBI(Run Batted In)→打点
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198633
打点が付くヒット(和製英語ではタイムリーヒットと言う)の事を「RBI hit」と言う。そのヒットがシングルヒットなら「RBI single」、ツーベースヒットなら「RBI double」、スリーベースヒットなら「RBI triple」になる。
●REC(Record)
成績の事。特に、ピッチャーの成績(そのシーズンの防御率や奪三振数など)を示す時、何勝何敗何セーブしているかを表すために使われる。
●Retired Number→永久欠番
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198580
●RF(Range Factor)→レンジファクター
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054889208496
●RF(Right Fielder)
ライト(右翼手)の事。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383
ライトの線審(外野審判)も「RF」で表される。
●RHB(Right Handed Batter)
右バッターの事。
●RHH(Right Handed Hitter)
右バッターの事。
●RHP(Right Handed Pitcher)
右ピッチャーの事。
●RICE(ライス)
ケガの応急処置時に行われる「Rest」「Icing」「Compression」「Elevation」の頭文字を取ったもの。
「RICE処置」や「RICEの法則」とも言う。
・R:安静にする
・I:冷やす(冷やし過ぎはNG)
・C:圧迫する(圧迫し過ぎはNG)
・E:ケガをした部分を上げる(なるべく心臓よりも高くする)
●right―handed
右投げや右打ちの事。
●R.I.P.(Requiescat In Pace)
キリスト教圏の墓碑によく刻まれる文言。「Requiescat In Pace」はラテン語で、「安らかにお眠りください」」のような意味になる。
メジャーリーグでは、選手やOBなどが亡くなった時、ファンが「R.I.P.」もしくは「RIP」と書いた紙を持って哀悼の意を示す事も多い。
なお、日本では「ご冥福をお祈りいたします」という言い方をよくするが、宗教・宗派によっては、この言葉を使うのは不適切になる。「お悔やみ申し上げます」ぐらいが無難。
※冥福は、死後の世界での幸福の事。「祈らずとも死後の幸福が約束されているのだから冥福を祈る必要が無い」と考えている宗教も有れば、「死後に修行をするのだから冥福なんてものは無い」と考えている宗教も有る。
●round tripper
ホームランの事。ベースをぐるっと1周してラウンドをトリップするから……かもしれない。
●ROY(Rookie Of the Year)
メジャーリーグの新人王の事。
●RP(Relief Pitcher)
リリーフピッチャー(救援投手)の事。
●RPM(Revolutions Per Minute)
ボールの1分回あたりの回転数(回転毎分)の単位。
●RS(Run(s) Scored)→得点
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198652
[S]
●S(Save)→セーブ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198630
●SABR(Saber)metrics→セイバーメトリクス
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198630
●SB(Stolen Base)→盗塁
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198652
●SBA(Stolen Base Attempt(s))
盗塁企図数。
●score
ランナーがホームまで進む事を日本では「ホームイン」と言うが、これは和製英語で、英語では「score(scores・scored)」がよく使われる。
●SD
サンディエゴ・パドレスの略称。ナショナルリーグの西部地区に所属。
※SD=サンディエゴ
※パドレ(パードレ)=キリスト教の聖職者
●SEA
シアトル・マリナーズの略称。アメリカンリーグの西部地区に所属。
※SEA=シアトル
※マリナー=水夫
●Seeing-eye Single
内野手の間を抜けて外野まで飛んだゴロ性のシングルヒットの事。ファーストとセカンドの間を転がって行ったライト前ヒットなど。
●See You Later
ホームランが入る時にアメリカのアナウンサーがよく使う言葉。「See Ya」という表現を使う事も多い。
「See You Later」は「See! You!! Later!!!」って言う事が多い気がする。
「サヨナラ」の事は「walk off」と言う。
●service time
アクティブロースター(メジャーの試合に出場登録される25人。2020年からは26人に拡大する予定)に登録された期間の事。故障者リスト入りしていた期間もカウントされる。
登録172日でMLS(Major League Service time)1年分として計算され、1シーズン中に172日以上登録されても172日までしかカウントされない。つまり、登録日数が172日でも180日でも1年分。
172日に満たなかったシーズンは、それぞれの年の登録日数を合計する。ある年が82日で翌年が90日なら、合計でMLS1年分になる。
MLS3年分(516日)まで行った選手は年俸調停権を得る。これにより、年俸に不満があるなら申し立てを出来るようになる。
※2年目の選手でも、特定の条件を満たして「スーパー2」となれば調停権を得る。それ以外では3年経つまでは調停権なしなので、新人王を獲るような選手でも最低保証額(6500万~7000万くらい)に近い額しか貰えなかったりする。メジャーリーガーの年俸は、3年経つと一気に跳ね上がる傾向がある。
MLS6年分(1032日)に到達するとFA(フリーエージェント)となる。
※6年経っても契約が残っているなら、契約期間が終わってからFAになる。その後も契約期間が終わる度にFAとなり、3年契約なら3年でFAになる。
●SF
サンフランシスコ・ジャイアンツの略称。ナショナルリーグの西部地区に所属。
※SF=サンフランシスコ
●SF(Sacrifice Fly)→犠牲フライ(=犠飛)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198593
●SFF→スプリット
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198626
●SH(Sacrifice Hit/Sacrifice bunt)→犠牲バント(=犠打)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198593
●SHO(ShutOut)→完封(=シャットアウト)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198589
●Single(1B)→シングルヒット
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198620
「Singled to~」で「~へのシングルヒット(を打った)」という意味になる。
●slash bunt(slug bunt)→バスター
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198667
●slash line
バッターの「打率」「出塁率」「長打率」を書く時、この順で「.331/.445/.502」のように書く。「彼のスラッシュラインは、3割3分1厘、4割4分5厘、5割0分2厘だ」みたいな言い方をする。
その成績を収める事は「slashed」と表現し、この場合は「slashed .331/.445/.502」になる。日本では「スラッシュした」ではなく「マークした」と言う事が多いと思う。
●SLG・SLUG PCT(Slugging percentage)→長打率
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198639
●SO(StrikeOut)→三振
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198615
●SP(Starting Pitcher)
先発ピッチャーの事。「starter」とも言う。
●SS(ShortStop)
ショート(遊撃手)の事。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383
●stats
防御率や打率などの成績の事。
●STL
セントルイス・カーディナルスの略称。ナショナルリーグの中部地区に所属。
※STL=セントルイス
※カーディナル=ショウジョウコウカンチョウ
●strikeout→三振
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198615
「K」と書く事も多い。
●strikeout looking
見逃し三振の事。「K-L」「Kc」「CK」などとも書く。
※K=strikeout/c=called
●strikeout swinging(swinging strikeout)
空振り三振の事。「K-S」とも書く。
「strike out swinging」なら「空振りで三振する」みたいな意味になる。3人称単数形なら「strike」が「strikes」になる。
「called out on strikes」なら「見逃しで三振する」みたいな意味になる。
●strikeout the side
三者連続三振の事。
●SV(Save)→セーブ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198630
●SVO(Save Opportunity)
セーブ機会(=セーブシチュエーションで登板した数)の事。「OPP」と表記する事もある。
※セーブシチュエーションについては「セーブ」の項で解説
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198630
●swing and miss
空振りの事。「swing and a miss」と「a」を入れる事もある。
●swinging strike
空振りによるストライクの事。見逃しによるストライクなら「called strike」や「looking strike」と言う。
[T]
●“Take Me Out to the Ball Game”
メジャーリーグの「セブンスイニングストレッチ(7回のストレッチ)」で歌われている曲で、「the Ball Game」は野球の事なのだが、作詞した人も作曲した人も野球ファンではなかったらしい。日本語タイトルは『私を野球に連れてって』になっている。球場によって曲の雰囲気が異なる。
歌詞に「home team」とあるのだが、この部分を自分が応援するチームの名前に変えて歌われている。歌うというか叫ぶ。メジャーリーグの観客はホームチームのファンが8割とかになるので、ホームチームの名前で歌う人が多い。そこにビジターの名前で歌う人が少し混じる感じ。
オールスターゲームは全チームのファンが観に行くので、全チームの名前が重なる。一度に30チームの名前が重なったら、聖徳太子でも聞き取れないかも。
「セブンスイニングストレッチ」については、下記URLのエピソードで解説。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198630
●TB
タンパベイ・レイズの略称。アメリカンリーグの東部地区に所属。
※TB=タンパベイ
※レイ=エイと光のダブルミーニング(かつてはデビルレイズ(イトマキエイ)だった)
●TB(Tie Break)→タイブレーク
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198633
●TB(Total Bases)→塁打数
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198709
●TC(Total Chances)→守備機会
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198620
●TEX
テキサス・レンジャーズの略称。アメリカンリーグの西部地区に所属。
※TEX=テキサス
●Three-batter Minimum
2020年からMLBで導入されるルール。ピッチャーの交代が「バッター3人と対戦するorそのイニングの最後まで投げる事で交代可能(※ケガや病気の場合は例外)」に変わる。
※詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054889477422
●TJS(Tommy John Surgery)→トミー・ジョン手術
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198652
●TOP
「表」の事。「TOP 3rd」なら「3回表」という意味。
●TOR
トロント・ブルージェイズの略称。アメリカンリーグの東部地区に所属。
※TOR=トロント(カナダの都市)
※ブルージェイ=アオカケス
●Total Bases→塁打数
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198709
●Total Chances→守備機会
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198620
●Tribe
「部族」を意味する言葉で、メジャーリーグにおいては、インディアンズの通称に使われている。
●Triple(3B)→三塁打
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198615
「Tripled to~」で「~への三塁打(を打った)」という意味になる。
●twoーway player
二刀流選手(投手と野手の両方をやる選手)の事。
バスケットボールなどでは、攻撃的なポジションと守備的なポジションの両方をやる選手の事。
メジャーリーグでは、2020年から二刀流に関する規定(いわゆる大谷ルール)が設けられる。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054889477422
[U]
●U(Unassisted put out )
主に内野ゴロで、他の野手のアシストなしに成立したアウトの事。例えば、ファーストゴロでファーストが自分で一塁を踏んだ場合など。この場合は「3U」になる。
※1:ピッチャー/2:キャッチャー/3:ファースト/4:セカンド/5:サード/6:ショート/7:レフト/8:センター/9:ライト
●under review
リプレイ検証中である事。
●UER・unER(UnEarned Run)
エラーが絡んだ失点など、自責点(=ER(Earned Run))にはならない失点の事。
●umpire-in-chief→球審
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198593
●UZR(Ultimate Zone Rating)
守備を評価する指標の1つ。ZR(Zone Rating)という指標をアルティメット化した発展形。
複雑なので、概要のそのまた概要だけ説明。
特定のゾーンに打球が飛んだ時、そのゾーンを守る選手が「同じゾーンを守る選手(同じポジションの選手)の平均と比べてどれだけアウトを取ったか(どれだけ失点を防ぐのに貢献したか)」を表すのがUZRである。
また、捕球だけでなく送球なども評価対象となる。
フィールドがいくつものゾーンに分けられるのだが、いくつに分けるかは人それぞれなので固定されていない。
(ある程度細かく分けた方がいいと思うが、細かく分け過ぎると同じゾーンに飛ぶ打球が少なくなるため、比較しにくくなる)
打球は「飛んだゾーン」「打球の種類(ゴロとかフライとか)」「打球の速さ」などの要素で分けるのだが、要は「打球を捕る難易度」を分類する感じ。
(同じゾーンに飛んだ打球でも、打球の種類などで難易度が変わる)
難易度が高い打球(=ヒットになりやすい打球)を捕った時は、UZRの評価が大きく上がる。捕れなくても評価は下がりにくい。一方、難易度が低い打球(=捕って当たり前の打球)は捕っても評価が上がりにくいが、捕れないと評価が大きく下がる。
UZRで守備を評価するならば、UZRの数値が大きいほど優れた守備をしている事になる。
ただし、ピッチャーとキャッチャーは打球処理の機会が少ないため、UZRで評価するのは難しい。
[V]
●V(Victory)
勝利の事。特に優勝の事。
「逆転優勝→逆転V」「3連覇→V3」「優勝メンバー→V戦士」のような使い方をする。
●VELO(Velocity)
速度の事。特に断りが無ければ球速の事。
区別する際には「Pitch Velocity(球速)」「Exit Velocity(打球速度)」のように何の速度かを明確にする。
VelocityとSpeedの厳密な違いは分からないが、球速を「Pitch Speed」とも言うので、あまり違いを気にする必要はないのかもしれない。
(物理学とかでは区別するのかも)
走る速さはスタットキャストでは「Sprint Speed」と言っているが、これも「Sprint Velocity」でも意味が通じるのかもしれない。
投球・送球・打球などのボール系にはVelocityを使い、走る人にはSpeedを使っているのかもしれない。
●V9(ブイきゅう・ブイナイン)
巨人が9年連続で日本一になった時代の事。現在に至るまで、連続日本一の記録としては最長である。
V9時代の巨人の主力は「ON」こと王貞治と長嶋茂雄。監督は「打撃の神様」こと川上哲治だった。
この頃は、子どもに人気があるベスト3を表す「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉もあった(大鵬は大横綱)。
[W]
●W(Win)
勝利の事。
●W(Walk)→フォアボール
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198671
●walk off→サヨナラ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198615
●WAR(Wins Above Replacement)
「代替可能選手(Replacement)を上回る(Above)勝利数(Wins)」を表す数値で、この数値が高いほど優れた選手とされる。
代替可能選手とは、同じポジションの控え選手の事。
つまり、WARは「ある選手を控え選手と比較した時、どれだけ多く勝利に貢献しているか」を表す。
WARが5.5の選手であれば、その選手は「控え選手と比べて5.5勝多く勝利に貢献出来る」と見なされる。
ただし、WARの計算方法は研究者・研究機関によって異なる。
まず、計算に使うデータが人によって変わる。同じデータを使ったとしても、補正の度合(足したり掛けたりする数字)が違う。
そのため、WARを算出する研究者・研究機関が違えば、同じ選手でもWARが違う数字になる事も。
●WBC(World Baseball Classic)
ワールドカップの野球版のようなもの。第1回と第2回は日本が連覇。
●WC(Wild Card)→ワイルドカード
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054889208500
●whiff
空振りする事。
●WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)
「与えたフォアボールの数(Walks)」と「打たれたヒットの数(Hits)」をプラスした数字を「投球イニング数(Inning Pitched)」で割った数値の事。
つまりは「1イニング投げる間に出塁を許した数」を表している。数値は小さい方がいい。
(デッドボール・エラー・フィルダースチョイスなどは計算に入れない)
WHIPが1.23なら、1イニング投げる間に1.23人のランナーを出している事になる。
「ダブリューエイチアイピー」より「ウィップ」と呼ばれる事の方が多いと思う。
●w/
「with」を省略した書き方。ちなみに、「without」は「w/o」と書く。どちらも英語圏では頻繁に使われる書き方らしい。
メジャーリーグではシーズン途中の移籍も多い。同一シーズン中に複数のチームに所属した選手は、「現在のチームに移籍してからの成績」や「前のチームでの成績を含めた成績」が使われる。
複数のチームの成績を合計している時に「w/A&B(with A and B)」のような書き方をする。
●WP(Wild Pitch)→ワイルドピッチ(暴投)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054889208500
●WPA(Win Probability Added)
勝利確率の増加を表す数値。つまり、勝利への貢献度(どれだけ勝利を引き寄せたか)を表す数値。
日本語では「勝利貢献度」や「勝利貢献指数」などと呼ばれている。
最も高いWPAをマークした選手が最も活躍した選手と言えるが、その選手が居る方のチームが勝つとは限らない。
試合開始の段階では、どちらのチームにも1勝する確率が等しく有る。試合開始時点では、どちらのチームも0.5勝しているようなもの。9イニングをかけて、相手の0.5勝を奪って1勝する感じ。
勝利チームの全プレーの合計WPAは、0.5勝を1勝にしているので+0.5になる。反対に、敗北チームのWPAは-0.5。
(引き分けの場合、両チームともWPAが0)
あるプレーのWPAが0.1だとしたら、そのプレーを許した側のWPAは-0.1になる。
例えば、あるヒットのWPAが0.1なら、それを打ったバッターに+0.1。打たれたピッチャーは-0.1。
1つのプレーでの最高WPAは1.0以下。限りなく0勝(敗北)に近い状況から1勝(勝利)に至るプレーがあれば、WPAが1.0に近くなる。
試合展開によって、勝利の確率(勝利の期待値)は刻々と変化して行く。リードする程に1勝に近付き、リードされている側は0勝に近付いて行く。
点を追加したりピンチを切り抜けたりするとWPAが追加されるのだが、そういうプレーが発生した状況によってWPAの変化量が違う。
例えば、10点リードしているチームの選手がホームランを打ったとしても、そのホームランは勝利への影響が小さい。
一方、終盤の同点の場面でホームランを打ったとしたら、それは値千金のホームランになる。これはWPAが大きく上がる。
同じ1点でも、試合の状況によって価値が大きく違うのである。
なお、WPAが「どういう場面で」「どういうプレーをすると」「どれくらい上がる(もしくは下がる)のか」は、WPAの算出方法(計算式を作った人)によって異なる。
●WS(World Series)
メジャーリーグのチャンピオンチームを決めるワールドシリーズの事。下記URLのエピソードで少し解説。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884247677
●WSH
ワシントン・ナショナルズの略称。ナショナルリーグの東部地区に所属。
※WSH=ワシントン
※ナショナルズ=ナショナル・ベースボールクラブ(19世紀のワシントンにあったチーム)に由来する名前(ナショナルズというチームは歴史上何チームか存在し、今のナショナルズはワシントンに移転してからナショナルズという名前に変えた)
●Wt(Weight)
体重の事。アメリカでは、単位に「lbs(パウンズ)」を使う。
※「lb」は「ポンド(パウンド)」で「lbs」は複数形。
[X]
●X
「何点入ったか分からない」みたいな意味で使われる文字。
9回裏がなかった試合は、9回裏の得点が「X」になる。
サヨナラになった試合は、実際に入った点数に「X」を追加する。2点入ってサヨナラになったなら、その回の得点は「2X」と表記される。
●x
「Expected(予想される)」の略として「E」ではなく「x」を使う事が多い。例えば「Expected Batting Average」なら、略すと「xBA」になる。
スタットキャストでは、いろいろなデータを元に打率や長打率などの予想値を出している。
●XBH(Extra-Base Hit)→長打
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198639
[Y]
●Yanks
ヤンキースの略称。
[Z]
●ZR(Zone Rating)
選手の守備力を示す指標の1つであり、ポジションごとに設定された守備担当ゾーンに来た打球を捌く割合を表す。基本的に、同じポジションの選手との比較に用いられる。
ZR=(ゾーン内での打球処理数+ゾーン外での打球処理数)÷ゾーン内に打球が飛んで来た数
レンジファクターという指標があったが、それとは異なる発想で守備を評価しようとして生まれたのがZRである。
※レンジファクターは1試合(=9イニング)当たり何個のアウトに関わったかを示すもの。日本風の言い方では「アウト寄与率」と呼ばれている。
※レンジファクター=(刺殺数+補殺数)÷守備イニング数 ×9
レンジファクターは、刺殺や補殺の機会が無ければ数値が下がってしまう。自分の所にボールが来なければ刺殺・補殺を得られないので、三振を多く奪うピッチャーだと内野手と外野手のレンジファクターは下がりやすい。なお、三振はキャッチャーに刺殺が記録される。
レンジファクターが守備に就いたイニングを基準として計算している(守備範囲内にボールが来たかは無関係である)のに対し、ZRは選手の守備範囲内にボールが飛んで来た時を基準とする。
このZRを発展させたのがUZR(Ultimate Zone Rating)であり、ZRに打球処理の難易度という要素を付け足している。
ZRは「どれだけ打球を捌けた」に注目しており、簡単な打球でも難しい打球でも評価は変わらない。
UZRは難しい打球ほど評価が上がりやすいようになっており、送球なども考慮して「どれだけ失点を防ぐのに貢献したか」を表す。
現在、ZRはあまり使われず、UZRを使う事が多い。
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