数字・単位・記号
※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。
[数字]
●0(ゼロ)行進
(どちらかのチームあるいは両方のチームの)得点が0の状態が続いている事。スコアボードに0が並ぶ。
アメリカでは、0をガチョウの卵に見立てて「グースエッグ」と言う。
●1/3(3分の1)
投球イニングは3アウトで1イニングになり、1アウトだと3分の1イニングになる。2アウトだと3分の2イニングで、アウトを取れなかったら3分の0イニング。
投球イニングが「5」なら「3アウト×5回=15アウト」で、「5と3分の1」なら「15アウト+1アウト=16アウト」になる。「5と3分の0」の場合は、15アウトを取った後、16アウト目を取ろうとしたけど取れずに降板した事になる。
アメリカでは、「0/3」「1/3」「2/3」の代わりに「.0」「.1」「.2」と書く事も多い(日本ではあまり使われない)。「15.1」は「15と3分の1(15イニング+1アウト)」という意味。
投球イニング数が「15.1」と「20.2」のピッチャーがいたら、2人の合計イニング数は「35.3=35イニングと3アウト=36イニング」になる。
●1~9
各ポジションは1~9の数字(守備番号)で表される事もある。
・バッテリー
1:ピッチャー 2:キャッチャー
・内野
3:ファースト 4:セカンド 5:サード 6:ショート
・外野
7:レフト 8:センター 9:ライト
●1-2-3
「ピッチャー→キャッチャー→ファースト」のダブルプレーの事。成立するのは、主に満塁の時。
●「1・2・3」
一般的に、バッティングの際は「1・2・3」の「3」のタイミングで打つ。
(人によっては「1、2~の、3」で打つ)
タイミングが完璧だった時は「今のは『1・2・3』で打った」のような表現をする事がある。
●1B(First Baseman)
ファースト(一塁手)の事。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383
ファーストの塁審も「1B」で表される。
●1B(Single)→シングルヒット
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198620
●「1つ!」
「一塁に送球しろ!」という意味の言葉。
●2B(Second Baseman)
セカンド(二塁手)の事。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383
セカンドの塁審も「2B」で表される。
●2B(Double)
ツーベースヒット(二塁打)の事。
●「2つ!」
「二塁に送球しろ!」という意味の言葉。
●2番最強説
最強バッター(従来なら4番に入るようなバッター)を2番に入れる事。また、そのような打線の事。
詳しくは「~番最強説」の項で解説。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198667
●2(ツー)ランダブル
「2点タイムリーツーベース」のアメリカンな言い方。
●3巡目のペナルティー
3巡目になると先発ピッチャーの被打率が高くなる(打たれやすくなる)事。
通常、先発ピッチャーは1巡目→2巡目→3巡目と対戦を重ねる毎に被打率が上がって行く。バッターの方が慣れて打ちやすくなる状態である。
●3A(トリプルエー/スリーエー)
マイナーの1番上(メジャーの1つ下)で、日本風に言うと2軍。ただし、その能力はプロ野球の1軍と同等。「AAA」と書く事も多い。
その下には「2A(ダブルエー/ツーエー。「AA」と書く事も)」があり、こちらは日本風に言うと3軍。マイナーは8軍まである。
●3B(Third Baseman)
サード(三塁手)の事。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383
サードの塁審も「3B」で表される。
●3B(Triple)
スリーベースヒット(三塁打)の事。
●「3つ!」
「三塁に送球しろ!」という意味の言葉。
●3番最強説
最強バッター(従来なら4番に入るようなバッター)を3番に入れる事。また、そのような打線の事。
詳しくは「~番最強説」の項で解説。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198667
●3(スリー)フィートオーバー
ランナーには「塁と塁とを結ぶ線から左右に3フィート(≒91センチ)ずつ計6フィート」の幅を持つ「走路(=ベースパス)」が設定されている。
※日本版のルールでは、ランナーが最初から本来の走路を大きく外れて走っていた時(真っ直ぐ行かずに弧を描くように走っていた時)は、「ランナーが居る位置と塁とを結ぶ直線」を基準に左右3フィートずつの走路が設定される。2つ先の塁を狙う時に膨らんで走りがち。
ランナーがタッチを躱そうとして走路から外れると、「3フィートオーバー」でアウトになる。ただし、打球を捕ろうとする野手の妨害をしないよう、止むを得ず3フィートをオーバーした場合は別。
タッチを躱そうと思って5フィートとか離れたら、タッチアウトは回避出来ても、3フィートオーバーでアウトになる。
●3(スリー)フットライン
一塁線にくっついてる「かなり細長いコ」の字型の線の事。一塁線と平行になっている部分は、一塁線から3フィート離れている。
このラインで囲まれている部分は「3フットレーン」と呼ばれる。ラインも3フットレーンに含む。
バッターランナーが3フットレーンを外れて走ると、守備妨害を取られてアウトになる事がある。守備に影響しない場合は守備妨害にならず、野手との衝突を避けるために外れるのも大丈夫。
●4-6-3
「セカンド→ショート→ファースト」のダブルプレーの事。典型的なダブルプレーの1つ。
●「4つ!」
「ホームに送球しろ!」という意味の言葉。
●4番最強説
従来通りに最強バッターを4番に入れる事。また、そのような打線の事。
詳しくは「~番最強説」の項で解説。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198667
●5(ファイブ)ツールプレーヤー
以下の5つの要素を兼ね揃えた優秀な野手の事。日本風に言うと「走攻守の三拍子が揃った選手」である。
・(高い打率を残せる)打撃の技術/hitting for average
・(ホームランを量産する)打撃のパワー/hitting for power
・走塁の技術とスピード/baserunning skills and speed
・送球能力(=肩の強さや送球の上手さ)/throwing ability
・守備能力/fielding ability
●6-4-3
「ショート→セカンド→ファースト」のダブルプレーの事。典型的なダブルプレーの1つ。
●7th(セブンス)イニングストレッチ
メジャーリーグの「7回(7thイニング)の表と裏の間」に行われるストレッチの事。
「この辺で1度、ストレッチしましょう」みたいな事で行われている。ストレッチと言うか、“Take Me Out to the Ball Game(私を野球に連れてって)”を歌う。
(体を動かしながら歌う人も多いので、ストレッチと言えばストレッチ)
延長になったら14回の中間(表と裏の間)にもやる。メジャーリーグの延長は無制限なので、21回にもやるかも。
ある試合の7回にタフト大統領(体重160キロ)が立ち上がって伸びをした所、それを見た周囲の観客(大統領が帰ると思った?)も立ち上がり、それがセブンスイニングストレッチの起源となったと言われている。
※セブンスイニングストレッチの起源は諸説ある
●12-6(12 to 6)
縦に落ちるカーブの事。時計盤の12時から6時に向かって落ちるような軌道になるのが由来。
カーブと縦のスライダー(縦スラ)の違いは微妙な所があり、縦のスライダーについても「12-6」と言うかもしれない。
●18
プロ野球では「エースナンバー」と呼ばれ、そのチームのエース(もしくは未来のエース)が背負う番号とされている。
プロ野球では野手が18を使う事はまずないが、メジャーリーグでは野手が使っている事が多い。
(メジャーリーグにはエースナンバーらしい背番号は特にない)
エースらしい活躍をしていないのに18を使っているピッチャーは「なんで、あいつが18使ってんだよ」「背番号変えろや」と言われたりする。
なお、高校野球などでは1がエースナンバーになる。
(レギュラーがポジションに応じた1桁の数字を使うため)
●18.44
「投手板のバッター側の中央」から「ホームベースの尖ってる所の先端」までの距離が「18.44メートル(=60フィート6インチ=60.5フィート)」である。
「ピッチャーとバッターの間にある距離」という意味でも使われるが、当然ながら、ピッチャーとバッターの間にある距離は両者の立ち位置によって変化する。
本来は「60フィート0インチ」になるはずが「60フィート6インチ」と勘違いされた……という説がある。
●25人枠→試合に出場出来る選手について
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884389707
●27.43
ある塁と次の塁との間にある距離(※)は27.43メートル(90フィート)である。
ベースを1周すると、だいたい110メートル。
ランニングホームランを打つ時は、これくらいの距離を走っている事になる。
(直線的にではなく曲線的に走るので、実際には115~120メートルくらい?)
※もう少し細かく言うと、以下の4点を結ぶと27.43メートル(90フィート)四方の正方形になる。ただし、ベースの厚さは無視している。
・A:ホームベースの先端(キャッチャー側の尖ってる所)
・B:一塁ベースの外野側のファールラインに乗っている方の角
・C:二塁ベースの中心
・D:三塁ベースの外野側のファールラインに乗っている方の角
つまり、ホームベース・一塁ベース・三塁ベースは正方形に収まるように置かれているが、二塁ベースは正方形から少しはみ出した状態になっている。
なお、A~C、B~Dの距離は38.795メートルになる。
●40人枠→試合に出場出来る選手について
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884389707
●42
ジャッキー・ロビンソン(近代メジャーリーグで最初の黒人選手で最初の新人王)の背番号で、メジャーリーグの全チームで永久欠番となっている数字。
メジャーリーグでは、彼がデビューした4月15日を「ジャッキー・ロビンソンデー」とし、全ての選手・監督・コーチ・審判が42番を使う。
プロ野球では、外国人選手が42番を使う事が多い。
●108
ボールの縫い目の数。煩悩の数と同じ。
2016年には、カブスが108年ぶりにワールドチャンピオンになった。
●200イニング
メジャーリーグにおいては、シーズン200イニング(=600アウト)を投げると一流の先発ピッチャーとされる。
シーズンを通して先発を務めた場合、登板するのは32~3試合。
この試合数で200イニングを投げるには、コンスタントに6イニング以上を投げる事が要求される。打たれまくって早々と降板していると、200イニング到達は難しい。
200イニングを投げるには、まずは1年を通して先発し続けるのが大前提。
(毎試合9イニングを投げれば22試合強で200イニング達成となるが、これは現実的ではない)
200イニングを投げたという事は「大きなケガをせずに安定した成績を残した」という事だと言える。
[単位]
●インチ(in)
長さを表す単位。
1in=25.4mm
12in=1ft=30.48cm
●~号
「今シーズン第5号」「通算100号」のように、ホームランを数える時に「号」を使う事がある。「~本」を使う事も多い。
「3試合連続の10号」なら「3試合連続のホームランで、そのホームランはシーズン第10号だった」という意味。
(10号ホームランは1シーズンに1本しか打てないので、10号を3試合連続で打つ事は出来ない)
「20号満塁ホームラン」なら「20本目のホームランで、そのホームランは満塁ホームランだった」という意味。
(20本全部が満塁ホームランという可能性は0ではないものの、1年で20本も満塁ホームランを打つのは現実的じゃない)
ホームランは「~号」と言うが、ホームラン以外を「50号ヒット」「100号盗塁」「150号勝利」などとは言わないと思う。
●東京ドーム1個分
広さを表現する際に「東京ドーム●個分」と言ったりするが、東京ドーム1個分の広さは4万6755平方メートル。
●~発
ホームランを数える時に使われる事がある単位。普通に「~本」と言う事も多い。
ホームランじゃないヒットを「~発」と数える事は普通はない。
例えば、ある試合の結果が「二塁打/ホームラン/三振/ホームラン」なら「1試合で2発」打っている。
●フィート(ft)
長さを表す単位。メジャーリーグの選手の身長や打球の飛距離など、さまざまな所で使われる。
アメリカの球場のフェンスに「360」とか書いてあるのは、ホームベースからの距離を表したもの。単位はフィート。
「投手板のバッター側の中央」から「ホームベースの尖ってる所の先端」までの距離は「18.44メートル(=60フィート6インチ=60.5フィート)」である。
1ft=30.48cm=12in(インチ)
1in=25.4mm
1m=3.28ft
●~本
ヒットやホームランを数える単位。
「3割30本」なら「打率3割でホームラン30本」という意味……のはず。ヒット30本という可能性もあるけど。
なお、3割30本30盗塁を達成するとトリプルスリーになる。
「通算2000本」なら「通算でヒット2000本」という意味。さすがにホームラン2000本は……。
※世界記録で868本
●~枚
選手を数える時は「~人」の他に「~枚」も使われる事が多い。
特に、ピッチャーや代打要員に使われる機会が多い気がする。「左ピッチャーが1枚だけ」「代打は2枚残している」など。
監督やコーチは「~枚」と言わないかも。
●マイル(mi)
長さを表す単位。メジャーリーグにおいては、球速や打球速度を表す際に「時速~マイル(MPH)」を用いる。
1mi≒1.609km
90mi≒145km 95mi≒153km 100mi≒161km
130km≒81mi 140km≒87mi 145km≒90mi
150km≒93mi 154km≒96mi 156km≒97mi
159km≒99ml 161km≒100mi 165km≒103mi
●RPM(revolutions per minute)
ボールの1分回あたりの回転数(回転毎分)の単位。
[記号]
●@
場所を示す時によく使う記号。「A@B」なら「BのホームでA対Bの試合」を意味する。
●△▽
「△」ならイニングの表で、「▽」なら裏。「7△」なら「7回表」の事。
●.(小数点)
打率や勝率などを「.356」のように書くが、これは「0.356」の事で、0は10割じゃない限り共通するので省略される。10割の時は「1」ではなく「1.000」と書くのが普通。
防御率などの1.00を超える事があるものは「0.85」のように0を付けて書くのが普通。防御率を「.85」と書いたら書き間違いだと思われそう。
投球イニング数を「15.1」のように書く事もあるが、これは「15と3分の1イニング(15イニング+1アウト)」という意味。投球イニング数が「15.1」と「20.2」のピッチャーがいたら、2人の合計イニング数は「35.3=35イニングと3アウト=36イニング」になる。
※3アウトで1イニングで、1アウトだと3分の1イニング、アウトを取れなかったら3分の0イニング。「イニング数5」は「15アウトを取って降板」だが、「イニング数5.0(5と3分の0)」は「15アウトを取って、16アウト目を取ろうとしたけど取れずに降板」という事になる。
●-(ハイフン)
野球では、色んな場面で「-」を使う。ハイフンじゃなくてダッシュとかかもしれない。
両チームの得点を「7-4」のように書くが、特に断りが無い時は「先攻ー後攻」か「勝っているー負けている」の順になっている事が多い。
ストライク・ボールのカウントを「1-2」のように書く時は、ボールカウントの方が先に来る。この場合は「1ボール・2ストライク」である。
アメリカでは、その日の打撃結果が何打数何安打かを「2-3」や「2for3」と書く。これらは「3打数2安打」という意味だが、日本語とは違い、打数の方が後ろに来る。分数の「2/3」みたいな感じ。
打率は「.300(150-45)」のように書くのだが、これは「打率3割0分0厘(150打数45安打)」という意味で、日本でもアメリカでも打数の方が前に来る。
勝敗は「10-8」のように書く。この場合は「10勝8敗」を意味する。「10試合中8勝」ではない。
守備の動きを「6-4-3」のように表す事も有る。この場合は「ショート→セカンド→ファースト」とボールが渡っている。
※1:ピッチャー/2:キャッチャー/3:ファースト/4:セカンド/5:サード/6:ショート/7:レフト/8:センター/9:ライト
●#
アニメの話数などを表すのに使われる事がある記号だが、野球では背番号を表す時に使われている。「#5」なら「背番号5」の事。
日本では「シャープ」と呼ぶ事も多いが、本当は「ハッシュ」と言う。ハッシュタグのハッシュはコレの事。日本語では「井桁(いげた)」と言う。
※シャープ(♯)は「半音上げる」という意味の音楽記号で、ちょっと右肩上がりになっている。
第5話(#5)の事を「シャープ5」と言ったりするが、これは「ハッシュ5」の方が正しいという事になる。ただし、意味が通じない可能性も高い。
再配達の電話とかをすると、音声案内のお姉さんにキレイな声で「シャープを押してください」と言われたりするが、電話のも本当はハッシュ。ただし、「ハッシュを押してください」だと意味が通じない可能性も高い。「ハッシュ……? ハッシュドビーフ?」と思われるかもしれない。
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