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※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。
※「ー」は前の文字の母音(例:カーブ→カアブ)として扱っています。
●小さく構える
キャッチャーの構え方は人それぞれで、大きく構える人もいれば小さく構える人もいる。
「顔」「ミット」「立てている方の膝」の3点を結んだ三角形が大きいと「大きく構える」と言い、この三角形が小さいと「小さく構える」と言う。
大きく構えると「だいたい、この辺に投げてね~」という感じ。的が大きい感じである。小さく構えると「ここだ! この一点を目がけて投げてくれ!」という感じで、的が小さい感じ。
日本人キャッチャーは小さく構える事が多く、外国人キャッチャーは大きく構える事が多いと言われる。
(そもそも体の大きさが違うのも理由の1つ)
どちらがいいのかは、ピッチャーによって変わって来ると思う。「大きく構えてくれた方が投げやすいな!」と言うピッチャーもいれば「小さく構えてくれた方が投げやすいぜ!」と言うピッチャーもいる。
個人的には「キャッチャーはピッチャーが投げやすいように構えるべき」だと思うので、ピッチャーに合わせて構え方を変えるのが理想だと思う。あくまでも理想なので、現実的には難しいかも。キャッチャーにも構えやすさがあるだろうし。
●チーズ(cheese)
牛などのミルクを何やかんやした物。意外とネズミはチーズを食べないらしい。
野球用語としては剛速球の事で、95マイル(≒153キロ)くらいが目安になると思う。「heat」や「heater」とも言う。
●チーフアンパイア
主審(責任審判)の事。球審=主審と誤解されがちだが、球審が主審になるとは限らない。
球審の事は英語で「(home)plate umpire」や「umpire-in-chief」と言う。「umpire-in-chief」だと主審のような感じもあるが、主審は「chief umpire」や「crew chief」なので別物。
●チームカラー
チームのユニフォームなどの色の事。また、チームの特徴の事。
●チェ
チェンジアップの略称。
●チェックスイング
バッターがハーフスイングをした時、一塁もしくは三塁の塁審に振ったかどうかを確認する事。また、その確認を要請する事。
「スイングチェック」でも意味は通じるかもしれないが、この言い方だと「スイングを映像などでチェックして修正する」という意味になりやすい。
●遅延行為
選手・監督・コーチによる試合を遅延させるような行為の事。試合の進行を妨げるものとして、退場処分になる事もある。
選手は速やかにプレーに移るよう定められている。「バッターはさっさと打席に入って、ピッチャーはとっとと投げろ」という感じ。
監督が審判に抗議する時、抗議の時間が長くなると遅延行為になり得る。
(ビデオ判定の導入により、アウト・セーフの抗議やホームラン・ファールの抗議は減った)
●チェンジアップ
下方向~斜め下方向に曲がる変化球。握りによっては「サークルチェンジ」「スプリットチェンジ」「バルカンチェンジ」などに分類される。
投げた瞬間にはストレートっぽく見えるが、ストレートと比べてかなり遅いため、バッターはタイミングが合いにくくなる。バッターにチェンジアップだと読まれている場合は、球速がないため、タイミングを合わせられやすくなる。
メジャーリーグでは「ストーンッ!」と落ちる速いチェンジアップ(140キロくらい出る)も多く投げられているが、日本では「ふわぁ~っ」と落ちる感じのものが多い。
一般的に、日本の野球少年が最初に覚える変化球はカーブかスライダーだが、アメリカではチェンジアップから覚える事も多いらしい。そのためか、メジャーリーグにはチェンジアップを投げる選手が多い気がする(日本と比べるとフォークを投げるピッチャーが少ない気がする)。
アメリカでは、よく分からない球種がチェンジアップと認定される事があるとかないとか。
●近い所で
内野の守備で「自分に近い塁でアウトを取る」という意味。
内野の守備はゴロの処理が基本になるが、ランナーがいない時は一塁でアウトを取る。サードゴロなら、サードからファーストに送球する。
※フライは捕ったらアウトだが、ゴロは捕っただけではアウトにならない。
2アウト満塁の時などは、近い所でのアウトでいい。近い所は送球距離が短い分だけ送球ミスが少ないため、アウトを取れるタイミングなら近くでアウトを取る方が無難。
ランナーの走力次第で変わるが、サードゴロならサードが自分で三塁を踏んでもいいし、捕った位置によっては二塁の方がアウトを取りやすい。
「近い所で!」は「近い所を優先!」程度の意味なので、「絶対に近い所じゃないとダメだぞ!」という意味ではない。近い所より一塁の方が無難なら一塁でいい。
●父親リスト(PL/Paternity List)
メジャーリーガーの産休制度のようなもので、子どもが産まれる時(もしくは産まれた後)に最大で3日の休みを貰える。その間、マイナーから代理となる選手を昇格させる事が出来る。
アメリカでは男性が出産に立ち会うのは普通の事らしく、優勝争いなどで離れにくい場合を除けば、父親リストに入って産休を取るのも普通。アメリカは国内でも時差がある(東海岸と西海岸では3時間差ある)くらいに広いので、産休を取らないと会いに行くのもままならなかったりする。
パタニティーはマタニティーと対になる言葉で、父親が産休・育休で休む事を英語では「paternity leave」と言う。日本ではイマイチ馴染みが無いどころか、パタハラ(パタニティーハラスメント)される人も居るようで……。男が産休取っても良いと思うんだけどね。
●父の日
アメリカや日本では、6月の第3日曜日が父の日になる。
メジャーリーグでは、母の日にはピンクの物を身に着ける習慣(乳がん撲滅を目指すピンクリボン運動が由来)があり、父の日には水色(青)を使う。
父の日にはユニフォームやリストバンドなどに水色のリボンのマークが描かれ、父の日仕様となる。
母の日はピンク一色という感じになるが、それと比べると、父の日は水色一色という感じではない。
(元々青系のチームだと、普段とそれほど変わらない)
主に、以下のような物が水色になる。
・ボールの縫い目やロゴ ・帽子 ・ソックス ・バッティンググローブ
・リストバンド ・スパイク ・バッターやキャッチャーの防具 ・球審のマスク
これらはチャリティーオークションにかけられ、売り上げ金が前立腺がん撲滅のために寄付される。
●チャージ
「突撃」という意味の言葉。野球では、野手(投手を含む)が打球を捕るためにダッシュで前に出る事を「チャージ」と言う。
(例えば、バントをされた時にサードがチャージする)
アメフトやラグビーなどでも「チャージ」という言葉が使われる。こちらの「チャージ」も「充電」ではなく「突撃」の方の意味。
バスケでは「チャージング」と言うが、これも「突撃」の方の意味。
●着払い
投球をキャッチャーが捕ってから振る完全な振り遅れの事。
●チャレンジ
メジャーリーグの「ビデオ判定を要求出来る制度」の事で、2014年開始。メジャーでは、ビデオ判定用の映像を撮るカメラ(高額)が全球場に設置されている。
主に、アウト・セーフの判定に関してチャレンジが行われる。
全てのプレーがチャレンジの対象になるのではなく、ストライク・ボールの判定などは適用外である。
(2019年時点)
チャレンジになった時、判定を下すのは審判ではない。ニューヨークで映像がチェックされ、そこで出た判定が審判に伝えられる。
(審判は、ヘッドホン(通信機器に繋がっている)を着用する)
チャレンジをする時、監督は手で耳を覆うようにして、ヘッドホンを着用するようなジェスチャーをする。
これで「ヘッドホンを準備してくれ=ニューヨークの判断を仰いでくれ=チャレンジする」という合図になっている。
基本的には、各チームの「ビデオチェック専門のスタッフ」が映像を確認し、そのスタッフの判断を元にチャレンジするかどうかを決める。
ただし、チャレンジの要求は「判定が出てから30秒以内」に限られている。この30秒ルールは最初は存在しなかった。
●チャンス
ランナーがいる場面。特に、得点圏(※)にランナーがいる場面。
※二塁と三塁の事。どちらかにランナーがいれば得点圏にランナーあり。もちろん、両方にいても得点圏。満塁でも得点圏。
●チャンステーマ
チャンスの場面に演奏される応援曲の事。略して「チャンテ」とも。
●チャンピオンリング
ワールドチャンピオンが手にする指輪。
選手やコーチや監督だけではなく、ブルペンキャッチャーやトレーナーなどの「裏方」にも贈られる。彼らも世界一に貢献したメンバーだからである。
また、シーズン中に他のチームに移籍した選手もチャンピオンリングを貰える。
●中
中堅手の事。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383
●中
中日ドラゴンズの略称。
●中距離バッター
人によって定義はバラバラだが、とりあえずは「長距離バッターほどのパワーはない」「長距離バッターほどホームランは打たない」と認識されていると思う。
毎年のようにホームランを30本・40本打つようなら長距離バッターになると思うが、15本・20本くらいなら中距離バッターになると思う。
ただ、本数は少なめでも当たれば150メートルくらい飛ばすようなパワーの持ち主なら長距離バッターになるのかも……?
●中継
(外野手の)送球を(内野手が)中継する事。
「カットする」「中継に入る」とも言い、カットする選手の事を「カットマン(カットオフマン)」と呼ぶ。
「ヘロヘロな送球を中継して、強い送球をする」「ある塁に向かっていた送球を止めて、他の塁に投げる」「とんでもない所に行きそうな送球を止めて、被害を未然に防ぐ」などの目的で中継する。
●中堅(センター)
野球のグラウンドにおいて、4つの塁で囲まれているエリア(及びその周辺)の事を「内野」と呼び、その後ろを「外野」と言う。
ホームベース側から外野を見た時、左から順に「レフト(左翼)」「センター(中堅)」「ライト(右翼)」と言う。
●中堅手(センター)(CF/Center Fielder)
センターで守備をする外野手。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383
●中軸
3~5番バッター(=クリーンアップ)の事。または、4~6番バッターの事。もしくは、3~6番バッターの事。「主軸」とも言う。
●中盤
4~6回の事。(延長などがなければ)野球は9回までなので、これを3回ずつに分けて「序盤」「中盤」「終盤」と言う。
●注文通りのダブルプレー
一気にアウト2つ欲しい時(ランナーが一塁の時など)にダブルプレーでアウトを2つ取る事。
●長距離砲
パワーがあるバッターの事。「大砲」「長距離バッター」「強打者」「スラッガー」などとも言う。日本人の場合は「和製長距離砲」と言う事も。
●長駆ホームイン
ホームに生還する(=得点する)事を「ホームイン」や「ホームを踏む」と言う。
ホームイン(home+in)は和製英語で、英語では「score(scores・scored)」がよく使われる。
一塁ランナーがホームインした時(ホームランの場合は除く)は、長い距離を走るので「長駆ホームイン」と言う事がある。
●帳尻を合わせる
野球においては、例年と同じくらいの成績を収める事。例えば、シーズン前半は不調だった選手が後半に盛り返し、最終的には例年並みの成績になる事。
逆に、前半が絶好調だったのに後半に失速して帳尻を合わせてしまう事も。この場合は帳尻合わせしない方が良いパターン。
●超スローボール
山なりの緩いボール。英語では「eephus(イーファス)」や「eephus pitch」と言う。
山なりなので直球とは言い難いのだが、変化するわけでもないので変化球とも言い難く、遅いので速球とも言い難い。
(超スローボールは超スローボールとしか言いようがないかも)
速球と同じ腕の振りで投げる事が出来れば、バッターのタイミングをかなりずらせるので、結構効果的なボールになる。
極端な山なりの超スローボールだと、ストライクゾーンを通過するのが難しくてストライクを取りにくい。
●調整登板
調整のための登板の事。主に、登板間隔が空いた中継ぎピッチャーが調整するためのもの。ケガから復帰したピッチャーの調整の場合もある。
先発ピッチャーは、ローテーションを組んで登板するので、定期的に登板がある。
一方、中継ぎピッチャーの場合は、点差などで登板するかどうかが変わる。
セットアッパーやクローザーなどは、少ないリードを守るために登板するので、点差が開いている時には登板しないのが普通。
チームが打ちまくったり打たれまくったりが続いていると、セットアッパーやクローザーの出番がない状態が続く。
登板間隔が空いて実戦感覚が鈍ると困るので、点差がある試合でも、調整のためにセットアッパーやクローザーが登板する事がある。
●長打(XBH/Extra-Base Hit)
二塁打・三塁打・本塁打(ホームラン)の事。飛距離が短くても、二塁打になれば長打。飛距離が長くても、シングルヒットなら長打ではない。
シングルヒットの事は「単打」と言う。「短打と長打」ではなく「単打と長打」である。
プロ野球では、ヒットの約70%がシングルヒット。長打は約30%に留まる。
二塁打は20%弱、ホームランは約10%。三塁打は、せいぜい2%と非常に希少である。ランニングホームランは更に希少。
※2018年のプロ野球では、ヒットは全部で1万4855本あったが、ランニングホームランは僅か2本のみ。三塁打は300本以上あった。
●長打率(SLG/Slugging percentage)
塁打数(※)を打数で割った数字の事。「長打を打った率」ではない。「塁打率」と考えた方が分かりやすいと思う。
(「長打率」という日本語訳が間違っているという事ではない)
※「塁打」は「シングルヒットなら1」「ツーベースヒットなら2」「スリーベースヒットなら3」「ホームランなら4」「ヒットじゃないなら0」で、これらを合計したものが「塁打数」になる。エラーなどで一塁に行っても、ヒットじゃないなら塁打は0。
1打席での塁打はホームランの4が最高。全打席ホームランなら長打率は4.000になる。
全打席ホームランを超える長打率は存在しないので、4.000は長打率の上限でもある。
(打率の上限は1.000=10割)
超一流のバッターになると、通算の長打率は「.600(=0.600)」くらいである。
(打数が一定以上の場合、長打率が「1.000」を超えるのは現実的ではない)
●長打力
一般的には、ホームランを打つパワーの事。「長打を打つ能力」とは少し違う。
長打が多い選手にはパワータイプもスピードタイプもいるが、「長打力がある」とされるのは前者の方。
足で長打にする選手は、長打力があるとは言わない……と思う。
※足が速い選手なら、普通はシングルヒット止まりの当たりを二塁打に出来るので、長打を量産出来る。
●調停
球団が提示した年俸と選手が求める年俸とに隔たりがあった時、調停委員に年俸についての調停をするよう求める事が出来る。一般的には「年俸調停」や単に「調停」とだけ言うが、より専門的には「参稼報酬調停」と言う。
※参稼報酬は年俸の事。
プロ野球の場合は両者の提示額の中間付近の額とする事も多いが、メジャーリーグの場合はどちらか一方の額が選ばれる。
メジャーリーグでは、MLS(アクティブロースター(メジャーの試合に出場登録される25人。2020年からは26人)に登録された期間)が3年分(516日)まで行った選手は年俸調停権を得る。
※2年目の選手でも、特定の条件を満たして「スーパー2」となれば調停権を得る。それ以外では3年経つまでは調停権なしなので、新人王を獲るような選手でも最低保証額(6500万~7000万くらい)に近い額しか貰えなかったりする。メジャーリーガーの年俸は、3年経つと一気に跳ね上がる傾向がある。
調停申請は結構な数に上るが、申請後に球団と選手が話し合って妥協点を見出すケースが多い。そのため、実際に調停まで行くケースはそれほど多くはない。これを「調停回避」と言ったりする。
調停の時期がキャンプの時期と重なるので選手としても調停は避けたく、調停の場で球団から選手への罵詈雑言もあるらしい……。そういう経験をした選手は契約期間終了後に移籍する事も多い。
●貯金
勝ち越した試合数の事。15勝10敗なら、勝ち越し5=貯金5。
勝ちより負けが多い時(貯金がマイナス)になる時は「借金」と言う。
10勝12敗なら、負け越し2(勝ち越し-2)になるので、借金2(貯金-2)になる。
●直
ライナーの事。「二直」なら「セカンドライナー」という意味。
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