※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。


※「ー」は前の文字の母音(例:カーブ→カアブ)として扱っています。




●ツーシーム(ツーシームファストボール)

 バッターの手元でシュート気味に変化する(ピッチャーの利き腕側に曲がる)速球系の球種で、バットの芯を外す事でゴロを打たせやすい。「ランニングファストボール」という呼び名もある。


 斜めに変化するツーシームは、アメリカでは「sinker」と言う事もある。日本でも「高速シンカー」と言う事はあるかもしれない。


 プロ野球とメジャーリーグのボールの違いから、プロ野球選手のツーシームはメジャーリーガーのものほど変化しない。

(ボールを変えればメジャーリーガー並みになる事がある)



 正面から見ると、ボールが1回転する間に縫い目(シーム)が2回見える。


 フォーシーム(ストレート)が「キレイな回転の速球」と表現される一方、ツーシームは「汚い回転の速球」と表現される事がある。

(その「汚い回転」が変化を生んでいる)



●ツー・スリー(2-3)

 フルカウント(=3ボール・2ストライク)の昔風の言い方。現在では「スリー・ツー(3-2)」と言う。


 2010年頃から日本でもボールカウントが先になった(アメリカに合わせた)のだが、それ以前はストライクの方が先になっていた。フルカウントなら「2ストライク・3ボール」と言っており、これを略して「ツー・スリー」と言った。


 昭和世代にとっては「ツー・スリー」の方が馴染みがあるのか、今でも「ツー・スリー」と言う人がそれなりに居る。若い人にとっては「2ボール・3ストライク」の意味なので、三振でバッターアウトになっている。



●痛打

 ピッチャーにとって痛いヒットの事。逆転のタイムリーヒットとか。


「痛打される」「痛打を浴びる」などと使われたりする。


「痛い」とは言っても「打球が当たって痛い! めっちゃ痛い! 骨折したかもしんない!」という事ではない。


 基本的に、外野まで飛ぶ当たりに使われる。そのため、ピッチャーに当たらない痛打の方が多い。



●ツーピッチピッチャー

 投球の大半を2球種のみが占めるタイプのピッチャーの事。基本的にはフォーシーム(ストレート)と変化球1つ。



●ツープラトーンシステム(プラトーンシステム)

 先発野手のオーダーを2種類用意しておき、相手(の先発投手)に応じてオーダーを切り替える戦法の事。


「プラトーン(platoon)」は「小隊」の事で、相手に合わせて2つの小隊を使い分ける感じ。


 基本的には「対右投手用のオーダー(左バッター多め)」と「対左投手用のオーダー(右バッター多め)」の2つで、右投手用のレギュラーと左投手用のレギュラーがいるようなもの。


※一般的に、左バッターは右投手に強い/右バッターは左投手に強いとされる。



●ツーベースヒット(=二塁打)(2B/Double)

 フェアの打球が地面・ベース・フェンスなどに当たり、バッターがアウトにならずに一塁に到達出来るとヒットとなる。また、ホームラン(フェアの打球がフェンスを越える)もヒットの一種である。


 ただし、バッターが一塁に到達する前に他のランナーがアウトになった場合など、バッターが一塁に進んでもヒットが記録されない事もある。守備側のミスで一塁セーフになった場合にも、ヒットが記録されない事がある。


※地面などに当たる前に捕られたら、その時点でバッターアウト。また、ファウルボールではヒットにならない。


 バッターが何塁まで行ったかでヒットは4種類に分けられる。


・一塁まで行った→シングルヒット(=単打)

・二塁まで行った→ツーベースヒット(=二塁打)

・三塁まで行った→スリーベースヒット(=三塁打)

・本塁まで行った→ホームラン(=本塁打)


 ツーベース以上は「長打」と言う。長打かどうかは、打球の飛距離ではなく、バッターが何塁まで行ったかで決まる。


 シングルヒットの時には「~安」と書く事も多い。「左安」なら「レフトへのヒット」という意味。


 長打は「~二」「~三」「~本」と書く事も多い。「右二」なら「ライトへのツーベース」で、「中本(ナカモトじゃないよ)」なら「センターへのホームラン」という意味。



●2(ツー)ランダブル

「2点タイムリーツーベース」のアメリカンな言い方。



●ツキミソウ(月見草)

 アカバナ科マツヨイグサ属の植物。


 野村克也は、ON(王貞治と長嶋茂雄)を華やかな向日葵に、自らをひっそりと咲く月見草に例えた。


 しかし、野村は守備の負担が大きいキャッチャーでありながら三冠王になっており、史上最も偉大な選手の1人。キャッチャーが打撃主要タイトル(首位打者・ホームラン王・打点王)を獲得するのは珍しく、三冠王となると野村のみである。長い歴史を持つメジャーリーグでもキャッチャーの三冠王はいない。


 野村の通算のホームラン数と打点は王に次いでプロ野球歴代2位、ヒット数は張本勲に次いで2位。いずれも右打者としては1位の記録であり、日本国籍者としても1位である(王と張本は日本生まれであるが、国籍は中国と韓国)。メジャーリーグを含め、キャッチャーとしてはトップの成績となる。


 監督として3度の日本一になっており、キャッチャーとしてもバッターとしても監督としても球界随一の存在だった。



●燕

 東京ヤクルトスワローズの事。


 発足当初は「国鉄スワローズ」で、列車関係の会社のチームだった。


「コンドルズ」という案もあったが列車が「混んどる(コンドル)」のはよくないから「座ろう(スワロー)」にした……とも言われるが、ただの俗説で事実ではないらしい。



●(バッターの)ツボ

 バッターが得意としている高さ・コースの事。



●詰まる

 ボールがバットの根元の方(=手に近い所)に当たる事。弱い打球になりやすい。


 また、根元は細いので、ここで打つとバットが折れやすい。



●釣り球

 空振り三振を誘うために投げる高めのボール球の事。通常は速球を投げる。



●攣る

 筋肉が急激に収縮して痛みが生じる症状。攣った部分(収縮している部分)を伸ばす事で痛みが軽減される場合がある。漢方薬の芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は速効性があり、早ければ数十秒で痛みが引いて行く。


※ドーピングの対象となるものは年々変化するため、芍薬甘草湯の使用がドーピングになる可能性もあります。大会などに参加する方は、事前にチェックをした方がいいと思います。


 夏は汗をかきやすく、体の水分やミネラル(主にナトリウム(塩分))が汗となって体の外に出てしまい、水分バランス・ミネラルバランスが崩れて攣りやすくなる。水分だけでなく塩分も補給した方がいい(塩分の摂り過ぎには注意)。



●つるべ打ち

 立て続けにヒットが出る事。



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