日本とアメリカのポストシーズン(プレーオフ)について


※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。



●ポストシーズン(プレーオフ)とは

 レギュラーシーズンの後のシーズンの事。ポストシーズンこそが本番。長いレギュラーシーズンは、ポストシーズン進出権を賭けた争いである。



●プロ野球のポストシーズン

 プロ野球のポストシーズンは「クライマックスシリーズ→日本シリーズ」という流れになっている。


 プロ野球は6チーム×2リーグの計12チームで、各リーグの上位3チーム(Aクラス)が「クライマックスシリーズ(CS)」に進出する。つまり、半分のチームがポストシーズンに進める。


 クライマックスシリーズでは、まずはリーグ3位のチームと2位のチームの対戦がある。これは「ファーストステージ」と呼ばれている。


 ファーストステージを制したチームは、リーグ1位のチームと対戦。こちらは「ファイナルステージ」と呼ばれている。


 ファイナルステージの勝者が、日本一を決める「日本シリーズ」に駒を進める事が出来る。

(かつては、プロ野球のポストシーズンは日本シリーズだけだった。その頃は、リーグ1位同士が戦った)


 日本シリーズで先に4勝した方が日本一の栄冠を手にするのである。



●メジャーリーグのポストシーズン

 メジャーリーグのポストシーズンは「地区シリーズ進出決定戦→地区シリーズ→リーグ優勝決定シリーズ→ワールドシリーズ」という流れになっている。


 メジャーリーグは15チーム×2リーグの30チーム制である。

(数年前までは、アメリカンリーグ(AL)14チーム+ナショナルリーグ(NL)16チームの30チーム制だった)


 各リーグは、さらに「東部地区(東地区)」「中部地区(中地区)」「西部地区(西地区)」の3つに分かれている。それぞれの地区に5チームずつ所属している。


 つまり、メジャーリーグは「AL東」「AL中」「AL西」「NL東」「NL中」「NL西」の6つに分かれている。



 各チームは、まずは地区優勝(各地区の1位)を目指す。地区優勝を果たしたチームは「地区シリーズ(=ディビジョンシリーズ/DS)」に進出決定。


 地区優勝を逃した12チームの中で勝率上位の2チーム(両リーグ合わせると4チーム)が「ワイルドカード」としてポストシーズン進出。1試合だけの「地区シリーズ進出決定戦(=ワイルドカードゲーム/WCG)」を行い、この試合に勝った方が地区シリーズに進出。

(1試合だけなので「1(ワン)ゲームプレーオフ」とも言う)


※85勝でも地区優勝出来ればポストシーズンに進出し、地区優勝出来なければ100勝でもポストシーズンに行けない可能性がある。ワイルドカードだと、ワイルドカードゲームに勝たないとシーズン終了なので、地区優勝の価値は非常に大きい。


※2022年にワイルドカードが3チームに増えた。詳しくはコチラ(↓)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054889208500


 地区シリーズ進出決定戦では、レギュラーシーズンの勝率が高かったチームが本拠地で試合を行う権利(ホームフィールドアドバンテージ)を得る。


 メジャーリーグでは、観客の大半がホームチームのファン。ホームフィールドアドバンテージを得るのは大きい。



 地区シリーズは3戦先勝方式で、最大で5試合行われる。1試合目・2試合目・5試合目は、勝率が高かったチームのホームで開催。


 組み合わせは以下の通り。


・「地区優勝チームの中で最も勝率が高かったチーム(リーグ最高勝率のチーム)」と「地区シリーズ進出決定戦を勝ち抜いたチーム(勝った方のワイルドカード)」の対戦


・残り2チームの対戦



 地区シリーズを勝ち抜いた2チームは「リーグ優勝決定シリーズ(リーグチャンピオンシップシリーズ/CS)」で激突。


 ホームフィールドアドバンテージを得るのは勝率が高い方。ただし、ワイルドカードから進んだチームはホームフィールドアドバンテージを得られない。


 リーグ優勝決定シリーズは4戦先勝方式で、最大で7戦まで。1試合目・2試合目・6試合目・7試合目は、ホームフィールドアドバンテージを得たチームのホームで開催。



 それぞれのリーグで優勝したチームが、世界一の座を賭けて「ワールドシリーズ」の舞台に上がる。


 ワールドシリーズも4戦先勝方式で、最大で7戦まである。1試合目・2試合目・6試合目・7試合目は、勝率が高かったチームのホームで開催される。

(2016年までは、オールスターゲームの勝者となったリーグに所属する方がホームフィールドアドバンテージを得た)


 ワールドシリーズは、ALのホームでは指名打者制ありで行われ、NLのホームでは指名打者制なしで行われる。



 ワールドシリーズを制した者は、栄光の証であるチャンピオンリングを手にする。


 チャンピオンリングは、選手やコーチや監督だけではなく、ブルペンキャッチャーやトレーナーなどの「裏方」にも贈られる。彼らも世界一に貢献したメンバーだからである。また、シーズン中に他のチームに移籍した選手もチャンピオンリングを貰える。

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