第7話「暴挙!」

 さ、さすがに100㎞歩くのはいやだ。


 はっ、名案を思いついたぞ。


 どうやら、この右手のスイッチは核兵器のボタンのようだ。


 これをこの町と海の中間時点に打ち込めば、


 そこに巨穴ができて、海の水が入りこむはず。


 そしたら海はもう目の前だぜ!!


 なぜかこんな素晴らしいアイデアを思いついてしまったぜ。

 どんな天才ならこんな発想ができるんだ、俺ってサイコパスぅ――!


そしてこの動きを止めることをできるやつはもういない!!


「いくぜーーーーーーーーーーっ!」


 ポチっとな!


 カッ!


 数分後、はるかかなた先で、ピカっという光の後に、きのこ雲が上がってるのを確認することができた。


 しかし、どう考えても海が入り込むほどの巨穴ができたわけではなさそうだ。

所詮、北が作った核兵器。


 俺はわかめのために、ただただ無関係な命を奪っただけなんじゃなかろうか。


どれほどの死者が生まれたか、ここからでは確認のしようもない。

ただ確かなのは一つだけ。


「俺、いま確実に被ばくしてるわ…。」


しかし、それよりわかめだ!わかめ!


さて、どうしよう。


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