第17話「僕たちの願いはエントロピーを凌駕する」
(ええっ…と応援コメは主人公2票でしたが、こんなもん投票する前から結果はわかっていたので先に進めます。)
なぜか俺は赤ふんどしを履いていたので、自らも赤ふん一丁となり、下がTバッグで美尻を披露してるサヤカと対峙することになった。
何を隠そう俺も美尻である。毛が一つもないきれいな尻が自慢だ、形もいい。
今から始まる大一番は、美尻対決となる!
『おい、アフロ負けんなよ!』
『俺らの思いすべてお前にのせるぜ。』
モヒカンは俺に熱い声援を送っている。(なんか、おかしい気がするが気のせいだろう。)
ルールは簡単だ。円柱状の台に乗っかり、お互いに尻をぶつけ合って、落とした方が勝ちである。まさに、正々堂々とした古来よりの決闘方法だといえる。
「番数も取り進みましたるところ、かたやナナシー、こなたサヤカ、この一番にて、本日の結びの一番となります。」
いつの間にか行司現れたようだ。
「時間いっぱいです、尻をあわせて、待ったなし!」
「はっきょい!」
そういって、俺とサヤカの激闘が始まった。
激しく、尻と尻がぶつかり合う。
「く、楽勝かと思ったがさすが越中と呼ばれた女、ケツがつええーーっ!」
「ふふふ、女だと思ってなめたわね。私はこの競技で国のチャンピオンになったこともあるのよ。」
な、なんだと、くっそはめられたぜ!
「そして、食らいなさい必殺の『
その瞬間鋭い光を放ちながら、サヤカのケツが俺のケツに突き刺さった。文字通り突き刺さるような痛みが俺を襲う。
ま、負ける!ちっ仕方ない!
非難を覚悟で究極の技を使うほかない!
「くらえ!
ブボボ(`;ω;´)モワッ!!
そういうと、俺は全力でサヤカに向かって屁を放った。
ものすごい勢いで、サヤカは吹き飛ばされて、台の上から落ちていった。
あたりには強烈なにおいが残った。
「名無し関、ナナシ関のかちぃー、決まりては押しだ屁、押し出屁です。」
すまんな、サヤカ勝利のためだ。
昨日、かなりの量の芋を食ったことが幸いしたぜ。
「汚い勝ち方になっちまったが、勝ちは勝ちだ約束は守ってもらおう。」
俺は、倒れるサヤカに立ちはだかり、そうやってつめよる。
「くっ…ころせ。」
そんな、女剣士みたいなことを言うサヤカ。
『ぬーげ、ぬーげ』
『ぬーげ、ぬーげ』
『ぬーげ、ぬーげ』
『ぬーげ、ぬーげ』
『ぬーげ、ぬーげ』『ぬーげ、ぬーげ』『ぬーげ、ぬーげ』
鳴りやまないモヒカンたちや、観衆の男、行司の声。
今この場、いや世界中の男たちの思いは一つだった。
『脱がせたい』
この瞬間、世界の意思は一つになり、そして強力にして凶悪なその欲望は、エネルギーのかたまりとなって、強力なゆがみを周囲に発生させた。
そして空中に、黒い渦のような空間の狭間が登場した。
男たちの願いはエントロピーを凌駕した!
今まさに、その空間から、まがまがしさしか感じさせない何かが生まれようとしている。
『くくく、欲望におぼれる愚かな人間どもよ』
果たして空間から、登場するのはなんだ?
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