第18話「ラピッドリーアタック」
ゴゴゴゴっっ!
闇の空間の中から何かが出てくる、世界をすべて闇に包むようなそんな邪悪な存在、誰もが言いようのないような恐怖を身に感じ、悪寒に震えていた。
そして、その場に現れたのは…。
「…!う、うさぎ?」
そう純度100%の混じりっ気のないうさぎの中のうさぎ、真白なかわいらしいウサギが頭にパンティをかぶって現れた!
ちなみに前々回が麻雀回だったので、それつながりだと思った読者諸君は残念ながら、今回麻雀は関係ないぜ。
「かかわいいなぁ、おい。」
俺は、思わず可愛すぎてよだれが出てしまう。あぁ、とってもモフモフしたい。
なんでパンティかぶってんのかわからんけど。
「なんだよ、なんだよ驚かしやがって!何が出てくるかと思ったら、ウサギかよ。ちょうどいいから今日の夕飯はウサギ鍋にしてやるぜ。」
そうやって言いながら、モヒカン1号はずかずかとウサギに近寄っていく。
なんだかとっても死亡フラグな気がするけど…。
案の定、その瞬間ウサギは、モヒカン1号の首にかみついた!
「ぎゃーーーーーっ!!」
叫ぶ、モヒカン1号。
うわっ、なんかものすごい既視感だ。なんかで見たぞこの光景…。
そのまま、首を食いちぎられ、あえなくモヒカン1号は絶命した。
「モヒたろーーーーーーーーーっ!」
モヒカン2号は、友の名を絶叫した。
あいつの名前モヒ太郎なのか、ってことはこいつの名前はカン太郎か、まさかな‥。
『くくくっ、可愛い姿に惑わされたな、人間よ。我は、貴様らの欲望を元に生まれた神「フレイヤ」なり。なんとなく、この世界を破壊しに来たぞ。』
ウサギから、やはり野太い悪魔のような声でと思ったら、最初と違って甲高い幼女のような声でそんなことを言われた、どうにも迫力がない。
「ウサギごときが何を言いやがる。」
「何が欲望の神だ!」
「それより、早くさっきの女を脱がせ――」
観衆たちが、騒ぎ始めた。そうだ、確かに優先されるべきはウサギより、サヤカの裸だ、そこだけは間違いない。
すると騒ぐ観衆たちにに、ウサギから放たれたブーメランのような何かが飛んできた。
あ、あれはまさかパンティか!?
『パンティカッター!!』
ウサギは、そう叫んでいた。
そしてパンティカッターは触れるものすべてを切り刻み、一瞬にして数人の頭と胴体を切り離した。まるでアイスラッガーのように。
首のない胴体が並び、そこから盛大に鮮血するさまは、さっきまでの熱狂空間を一瞬にして地獄へと変えた。
「ば、ばけものーー」
観衆は、くもの子を散らすようにその場を去っていった。
『わがパンティーカッターに切れぬものなし、次は貴様らか?』
ぐっ、こんな間抜けな技なのに、なぜ物語始まって以来の危機を迎えてるんだ。
やばい、ここでゲームオーバーか!
『くらえっ!!』
そして、パンティカッターが飛んできた、恐ろしいスピードでよける暇はない!
どうする!?たすけて読者の神様!
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