第25話「火星は見た」

「あら、いやだ!」

 なぜか柱の陰から、ユーザンを見たおれは衝撃の現場を見て叫んでしまった


 小太りおっさんのユーザンが見る見るうちに細身のイケメンに変身していく。

「まあ、イケメン!」

 そして、なぜか家政婦の姿に変化してしまった俺は、その福士蒼汰似の男に思わず声を上げてしまう。しまった、そういえば俺は一度眠りにつく前に、若干趣味がゲイ寄りになっていたのだ。


 そのイケメンユーザンは、なぜか道行く人々婦女子たちに声をかけ始めた。


「あそこにいる家政婦が、自分の身を狙ってる、助けてくれ」

 というような言葉を、何人かの女子に声をかけ続ける。


 一体何を考えているのか……。


 すると、柱の陰でじっと様子を見続ける俺に向かって、5人の女たち+イケメンと変化したユーザンがゆっくりと迫ってきたのだ!


 一体どうするつもりだ!?


(あかん、家政婦からは何も広がらなかった……。)

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