第6話「わけわかめ」

「わ、わかめ。」

「わかめをよこせ―――!!」


 どうしたことか!?俺の内なる欲求がわかめを求めて仕方ない!

 俺の心が失われた頭のアフロの代わりに、とにかくわかめを乗せろととどろき叫ぶぜ!!


 俺はすぐさま、道にならぶの露店に向かった。


「わかめだ!わかめはないか?」


「な、なんだね君は。」

 明らかにキ〇ガイにしか見えない相手に驚く店の主人。


「わかめを売ってくれ!」


「それはいったいなんだね。」


「あれだよ、あれ海に生えてるあのゆらゆらしている草」


「…あぁ、あんなものを売ってる店はないよ、どうするんだねあんなもん。」


「頭に、頭に載せないといけないんだよ!!」


「な、何を言ってるのかね。」


 くっそ、わかめをたべる食文化はないんだな…。


「どこに行けばある?」


「海なら100kmは離れとるな。」


くっ、100㎞か。


どうする?




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