第22話「再開の血とバラバラ」

「うわっ、なんだ、おまえ一体何もんじゃ。」


 目の前にいる男は突然、俺を見てそう叫んだ。

目を丸くしてるとしか言いようがない、こんなに驚いた顔を見るのは久しぶりだ。


 久しぶりも何もない、俺はただ暗い空間の中で生かされていた。

空間の中でただ意識だけが存在していた。

地獄としか言えなかった。


 しかしようやく、目の前に色が生まれた、そして音が聞こえた。

そして久しぶりに見た景色が、目を丸くして仰天している小太りの青年である。

何という残念さ、最初に視界に飛び込む景色が美少女のパンツであってほしかったとまでは言わないが、せめて、美しい青い空を、いや蒼井そらを望んでも罰は当たらんだろうに。


 しかし、目覚めた俺に神は時間的猶予をくれなかった。


「お、おめぇはさっきまで石像だったべ、なして、中から人が出てくるだ。まさか魔物なんか!?」

 男は急に身構える姿勢を取った。

 石像……、石像といったか?そうか俺はあれから石像だったのか……


「さては、おめぇ噂の動く石像とかっていうバケモンだな?各地で石像が突然人になって動き出したって話題になってるべ。わりいやつだな、おらがぶっ壊してやるだ。」

 すると、持っていたくわを振り上げて急にこちらに振り下ろしてきた。

 なんという単細胞バカ

 せっかく、あの地獄から目が覚めたというのに冗談じゃない。

 何とかしなければ!


 それでは久しぶりですがコメントの神様たちパワーを下さい。


 「さてどうする?」


 皆様のコメントを気長にお待ちしております。










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