イルミストリアによるやさしいハーレムのつくり方

　五つの力を司る源霊と神々が存在する大陸アルヴィマノーサ。
　ある女神に致死の呪いをかけられた戦士カエトスは、解呪に必要な『複数の愛情』を求めて奔走していた。
　しかしそれを求めて女たちを口説くも上手くいかず、ついに呪い発動までひと月を切ってしまう。

　悩むカエトスの前に一人の老人が現れ、一冊の本を差し出した。
　それは神が作りし書物『イルミストリア』。未来を見通すそれの指示に従えばどんな願いも叶うという。
　このままでは死を待つばかりのカエトスはその力を借り解呪を目指すことに。しかし紙面に現れた内容に早速頭を抱えることになる。
　
　イルミストリアに現れた題名は『やさしいハーレムのつくり方』。
　そして最初の記述は『シルベリア王国の王女レフィーニアを押し倒せ』という、表題からは遠くかけ離れた難題だった。