第18話 備えあっても憂いあり

 王城アレスノイツの中郭はまだ夜のとばりが満ちていた。ところどころに篝火が焚かれている中を、見張りの兵士が時折あくびをしながら一定周期でゆっくりと歩いている。

 カエトスは先刻の動揺からすっかり立ち直ったミエッカとともに、兵士たちの監視の目を巧みに潜り抜け、別殿シリーネスの裏手に回った。素早く勝手口から侵入し、扉を閉めつつ先に入ったミエッカに倣って体を屈める。中は暗く静まり返っていた。


「わかっていると思うが、物音は立てるな。この時間に我々が来たことは知られたくない。それと──」


 ミエッカはそこで言葉を切るとカエトスに体を寄せてきた。抑えた声量をさらに低めて耳打ちする。


「その……あまり浮ついた気配は出すなよ。公私混同は仕事に支障をきたすから」

「わかっています」

 

 暗くてはっきりとはわからなかったが、ミエッカの頬は若干赤らんでいるようだった。それを隠すようにさっと体を翻して歩き出す。

 一方のカエトスは、ミエッカに答えつつも心を平静に保つのに苦労していた。

 彼女が身を寄せてきたことで、頬には吐息が触れ、彼女の温もりが空気を介して伝わって来る。今までのミエッカからは考えられなかった女らしい仕草がカエトスを動揺に誘う。 

 

(この女、だいぶ雰囲気が変わったな)

(魅力的なのはいいんだけど、気を付けないと、こっちがぼろを出しそうだ)


 カエトスは肩に座るネイシスに答えながら小さく息を吐いた。自分に落ち着けと言い聞かせながら、足音を忍ばせてミエッカの後を追う。

 

 台所は各種調理器具の類がきちんと整理整頓されていて、通行するのに何の支障もない。

 ミエッカは勝手口の対面にある扉に向かい、それをゆっくりと押し開いた。さすが王女の住まいだけあって、軋み音などはせずに滑らかに開く。

 扉の先はシリーネスの中庭を取り囲む回廊だった。天井にまで達する大きなガラス窓から、暗がりの中にひっそりと佇む草木が見える。

 

 ミエッカは体を低くしながら廊下の左右を確認すると、そのままの姿勢で左へと進んだ。戦士として鍛えられているため、歩きにくい無理な体勢であっても身のこなしに無駄がない。

 ほどなく突き当たりに差し掛かる。通路は左右に分かれていて、左は真っ暗な屋内へ続き、右はそのまま中庭に面した回廊となっている。

 ミエッカはそこを右折した。中庭に向かい合うように木製の扉が等間隔に十ほど並んでいる。彼女はそのうちの手前から四番目の扉の前で歩みを止めると、しゃがんだ姿勢のまま軽く三度扉を叩いた。さほど待つことなく扉が開き、生じた隙間に素早くミエッカが体を滑り込ませる。カエトスもそれに続いた。

 

「見られなかったでしょうね」


 そう声をかけてきたのはナウリアだった。

 正面の窓から白み始めた空が見えるものの、そこから差し込む光はか弱く室内は暗い。まだ夜明け前という時刻にもかかわらず、ナウリアはすでに真っ白な侍女服に身を包み、いつもと変わらぬ優雅さと気品とを纏っていた。

 

「当然。私を誰だと思ってるの」


 ミエッカは姉に答えながら部屋の隅に置かれた丸机に進むと、そこにある椅子に腰を下ろした。

 

「カエトス殿との和解も……できたようですね」


 ミエッカの雰囲気から察したのか、カエトスに椅子を指し示すナウリアが安心したように言う。


「だからさっきそう言ったじゃない。ちゃんとわかり合ったって」

「さっきというのは、私の部屋に来る前のことですか?」


 椅子を引きながらカエトスは尋ねた。

 上品な仕草で椅子に座ったナウリアがじとりとミエッカを睨む。


「ええ。本当は昨日の夜遅くにここに来るはずだったのですが、この子は待てど暮らせど一向に来ず、散々待たせた挙句、明け方になってなってようやくやって来たのです」

「だからごめんって言ってるじゃない。私だって寝るつもりなんかなかったけど、ちょっとやり過ぎたんだ」


 ミエッカが左側に座るカエトスにちらりと目配せをする。その意図は正確に伝わってきた。昨日の稽古の詳細は黙っていろ、だ。

 確かにあれをそのままナウリアに聞かせるのはまずいし、ミエッカと和解した今、わざわざ告げ口するようなことでもない。カエトスは黙って小さく頷き返した。

 ナウリアの追及から逃れるようにミエッカが話題を振る。


「そんなことより、時間がないんだから早く打ち合わせ始めよう」

「それもそうですね。では早速始めます」


 ナウリアはそう前置いて話し始めた。


「まず我々が為すべきことですが、何よりも優先されることが、殿下のお命を守ること。次がカエトス殿を支援することです」

「私ですか……?」

「ええ。昨日の出来事からして、敵はあなたを障害と見ているのは間違いないでしょう。そのため今後もあなたは命を狙われると思います。ですがあなたを失うのは我々にとって損失です。そこで可能な限りカエトス殿を支援します。いいですね、ミエッカ」

「ま、まあしょうがない。そういう話だったし、やれる限りのことはする」


 カエトスをちらっと見てすぐに目を逸らしながら言うミエッカ。


「カエトス殿もよろしいですね」

「もちろんです」


 短いながら強い決意を滲ませるカエトスの返答に、ナウリアは微笑を浮かべながら頷いた。しかしすぐにそれを改めて重々しい口調で切り出す。


「では次に殿下に関することです。殿下は敵の脅威にさらされています。これは殿下自身が、自分に危機が迫っていると仰っていたことや、様々な状況から見て事実でしょう。この現状を打破し、恒久的な安全を確保するには敵の排除が不可欠です。ですが我々は敵につながる証拠を何一つ入手していません。また仮にそれを入手できたとしても、敵を追い詰めることは難しいでしょう。なぜなら我々の敵はサイアットの主である可能性が極めて高いからです」


 サイアットとはクラウス王子が住む別殿の名だ。

 カエトスは頭の中で情報を補いつつナウリアの言葉に耳を傾ける。


「彼を合法的に排除するには、誰もが認めざるを得ない確たる証拠が必要ですが、我々にはそんなものは用意できません。カエトス殿の力──正確には妖精の力を借りれば、彼らの会話を盗み聞きすることも可能でしょうが、その音声を取り出して保存でもしない限り、証拠足り得ません。命令書などの具体的な物証を入手したとしても、捏造と言われればおしまいです。逆にこちらの立場が悪くなることでしょう。そこで敵につながる証拠を探すのではなく、当初の予定通りに進めます」

「予定とは?」


 やはりナウリアたち姉妹は有事に備えていた。カエトスは彼女たちの優秀さに感心しながら尋ねた。

 

「殿下を国王に即位させることです。国王になれば、今とは比べ物にならない権力を行使できます。それを駆使して敵と思しき者からあらゆる権限を取り上げます。一人にしてしまえばもう何もできないでしょう。現に彼は今も自分自身の手足は一切動かしていませんから」

「つまり、殿下が王位に就くまで守りきることが最大の目標になるわけですね」


 確認するカエトスに、ナウリアが頷く。

 

「ちなみにその時期はいつ頃になるのでしょうか」

「あなたが中断させた儀式が明日再開されます。それを滞りなく終わらせれば、諸々の手続きや公的な行事は残りますが、殿下は国王となります。……あ。いまのは言葉の綾です。説明するうえで必要だっただけで、嫌味とか皮肉といった意味はありませんから」

 

 この薄暗がりの中でカエトスが微かに顔色を変えたことに、ナウリアはすぐに気付いた。心なしか早口で慰めるように言う。

 

「いえ、私が儀式を妨害したのは事実です。状況がわかっていれば、もう少し上手いやり方を模索できたのですが……」

「悪いと思ってるなら、ここから挽回すればいい。お前にはその力があるんだろう?」

「その通りです。あなたは妖精に占ってもらえると言っていました。その力を借りるためにここに来てもらったんです」


 カエトスが謝罪を口にすると、ミエッカがこれまでのように棘を含みながらも、そこはかとなく柔らかい口調で言い、ナウリアが期待の光を宿した眼差しを向ける。

 

「では早速お尋ねします。今後殿下が危険にさらされるのかどうか、あるとすればそれがいつなのか、わかりますか?」


 カエトスは姉妹の気遣いに感謝しつつ、どう答えるべきか素早く考えを巡らせた。

 当然ながらイルミストリアの存在を明かすわけにはいかない。かと言って全くの嘘は駄目だ。必ずぼろが出るし、何よりも二人に対してこれ以上騙すようなことはしたくはなかった。となると、やはり話せるところは話し、重要な部分をぼかす方針でいくしかないだろう。


「申し訳ありません。この占いはこちらの望む未来を教えるといった類のものではないんです」

「……というと?」

「妖精は不思議な本を持っていて、それに今後のことが記述されるのですが、その内容は初めて本を使用するときに定めた目的に沿ったものになるようです。この場合、私は王宮に仕官するという目的を定めてますから、それに関する記述しか現れないというわけです」

「では、殿下が遭遇する危機を事前に知るということは──」

「それだけに絞って知ろうとするのは、無理のようです。ただ、私の目的が達成されるには殿下が健在であることが必須です。だからこそ、神殿に潜入しろとの記述が現れたわけで、今後も殿下の身に危機が訪れるときにはその旨が現れると思います。そして現在のところはそのような記述はありません」

「現在は……ですか。気になる言い回しですね」

「はい。記述はいつ出現するかわかりません。今はなくとも、今後現れないとは言い切れません」

「つまりこの先もずっと殿下が安全だという意味ではないということですね」

「仰る通りです」


 ナウリアはやはり聡明だった。全てを説明せずとも伝わる様は話していてとても心地いい。何のしがらみもない状況で彼女と話せるときが来ればいいのにと、ふとカエトスの脳裏によぎる。しかし今はそのような状況ではない。


「わかりました。当面危険はないとわかっただけでもよしとしましょう。カエトス殿は重要な情報が出現したらすぐに知らせて下さい」


 カエトスが承知しましたと神妙に答えると、ナウリアは満足そうに頷いた。そして新たな話題を切り出す。


「では次に、今日の霊獣討伐をどのように乗り切るかです。ここで懸念となるのは、カエトス殿とミエッカの二人が城を離れてしまうことです。これでは城で何か突発的な事件が発生した場合対処できません。私は見ての通り、武力は持ち合わせていませんし、どちらか一人でも残れませんか?」

「そうしたいのはやまやまだけど、私の権限じゃ無理。私の出撃もカエトスのことも決めたのはレフィだから、あの子じゃないと覆せない」

「やはりそうなりますか。……それはそうとミエッカ。殿下と呼びなさい。不敬ですよ」


 ナウリアの指摘に難しい顔で腕組みをしていたミエッカがはっと口を押さえた。カエトスに目を向けて訴えかける。他言するなと。

 

「もちろん口外などしませんが……ここには私しかいません。慣れた呼び方でよろしいのでは」


 姉妹だというのに敬称で呼ぶのは、カエトスが思う以上に違和感を覚えることのはずだ。公式の場でなければ、多少は気を抜いてもいいのではないか。そう考えてのことだったが、ナウリアは首を横に振った。


「普段から殿下と呼ぶことに意味があるんです。いざというときに間違わないためにも」


 ナウリアの口調は冷静そのものだったが、どことなく苦しそうな響きを含んでいた。

 二人の姉はレフィーニアを国王にしようとしているが、それを心から望んでいるわけではない。だが妹を助けるには王にするしかない。それしか方法を見出せなかったから。ゆえに辛くても嫌われても前に進む。ナウリアのその想いが垣間見えるようだった。

 カエトスはこの姉妹が不幸になるところを見たくはないと心の底から思った。しかし不幸の種の一つをカエトスが握っているのもまた事実。本当に上手く決着がつくのか。不安が再びカエトスの心中で鎌首をもたげる。

 沈みかける思考をナウリアの凛とした声が引き戻す。

 

「話を戻します。カエトス殿の話では、今のところ殿下の身の回りに危険はないようですが、この先どうなるかはわかりません。万全を期すためにも殿下の身辺を固めておきたいのですが、ミエッカ、人員は確保できる?」

「それはできるけど、全幅の信頼がおける人間となると難しい。アネッテが居残りだったらよかったんだけど討伐隊に入ってるし……他にこのことを話せる人間となると……う~ん」


 難しい顔でミエッカが腕を組む。事情が事情だけに迂闊に話せない。その苦悩が伝わってくるようだった。ナウリアたちがクラウスを疑っていると噂が立つだけでも危険なのだ。事情を知る者は最小限度に抑えなければならない。そんな中、アネッテの名が出てきたということは、彼女はそれだけミエッカの信頼が篤い人物なのだろう。


(カエトス)


 不意にネイシスが名を呼んだ。何を言いたいかカエトスはすぐに察した。

 

(……すまん。やっぱり世話にならなきゃならないみたいだ)

(この程度の面倒など何でもない。私のためでもあるしな)


 相変わらず抑揚に乏しい声だったが、カエトスにはネイシスの優しさが十二分に伝わってきた。この小さな女神には感謝の思いしかない。ことが片付いたら、思いつく限りの礼をしてやろう。

 カエトスはそう決意を固めながら口を開いた。


「私に一つ提案があります。妖精にここに残ってもらって、殿下の身辺警護を任せるというのはいかがでしょうか」


 これは今日の試練の内容が判明したときに、ネイシスと話し合って決めたことだった。

 カエトスは今日、王城でナウリアを、霊獣討伐時にミエッカをそれぞれ守らなければならない。しかも彼女たちが危機に見舞われるのはほぼ同時刻だという。しかしカエトスの体は一つしかない。

 そこで考えたのが、ネイシスがナウリアを護衛して時間を稼いでいる間に、カエトスは速やかに霊獣を討伐して王都に戻って来るという作戦だ。

 ネイシスと離れてしまうことに一抹の不安は残る。彼女のおかげで命拾いしたことは一度や二度ではない。またネイシスがナウリアを守るということは彼女が力を使うことでもあり、そうなると女神にかけられた呪いが進行してしまう。しかしこれ以外に試練を達成するための方法はない。苦渋の決断だった。

 

「……よろしいのですか? 私としては、むしろそれが最善と考えていたのですが。妖精の不可思議な力は目にしましたし、その力で殿下を陰ながら守っていただけるなら、とても心強いです。ただ……あなたと離れ離れになっても大丈夫なんでしょうか? 一緒に行動しているということに何か理由があるように思うのですが」

(やはりこの女、鋭いな)


 ネイシスが感嘆と警戒の入り混じった思念を送ってきた。

 ナウリアの言葉におそらく根拠はなく、単なる勘だろう。しかし本質を言い当てている。これがさらに冴えるようなことがあれば、カエトスの抱える事情を看破されるかもしれない。

 カエトスは仕草に細心の注意を払いながら答えた。

 

「そうですね。問題と言えば、私が妖精の加護をもらえなくなることですが、それは自力で何とかしましょう。殿下の安全が最優先ですから」

「妖精の加護というと、昨日の事故のときに見せた……?」


 カエトスが頷くと、ナウリアは心配そうに眉を寄せた。

 

「ミエッカ。カエトス殿の身辺にもしっかり気を配るようにしてください」

「わかってるって。素性のわからない奴は近づけないようにする」

「お気遣い感謝します。それでは妖精は侍女長殿に預けます。私と妖精は離れていても会話できるので、何かあったら彼女を仲介して連絡を取りましょう」


 カエトスが目礼する間に、肩に座っていたネイシスの感触が消えた。


「わかりました。ちなみに妖精の名はなんと言うのですか? ……ああ、ネイシスというのですが。それではネイシス殿、よろしくお願いします」

「姉さん……そこにいるの?」


 自分の左肩に向かって小さく頭を下げる姉に、ミエッカがゆっくりと顔を寄せた。

 

「ええ、私の肩に乗ってます。以前にも体験しましたが、やっぱり不思議なものですね。声が直接頭に響くというのは」


 ミエッカは眼を細めてじっとナウリアの肩を見つめるが、当然ながら姿を消したネイシスを捉えることはできない。彼女を目視するなら、光を司る源霊イルーシオの力が必要だ。

 

「……本当に頼りになるのか? 姿は見えないし、本当にいるかどうかも私にとっては怪しいんだけど」


 ミエッカは疑わしそうに言いながら、ナウリアの左肩付近にそーっと人差し指を近づけた。するといきなり飛び上がるようにして椅子から立ち上った。

 

「か、噛んだっ、いま指を噛んだっ! よ、妖精って実は虫じゃないだろうなっ!?」

(誰が虫だ。少しつねっただけなのに大げさな奴だな)

「虫じゃありません。ちゃんと人の形をしてますから騒がない」


 動揺も露わにカエトスに訴えかけるミエッカに、ネイシスとナウリアが冷静に指摘する。


「……本当? まあちゃんとしてくれるならいいけど」


 そう言いつつもミエッカはナウリアに近づこうとしなかった。この慌てぶりからしてミエッカは昆虫の類が苦手なのかもしれない。

 カエトスはいつか使えるかもしれないと思いつつ、それを頭の片隅にしまい込んだ。

 

「では今日はこの体制で臨みましょう。二人ともくれぐれも気を付けてください。そして無事に戻って来るように。危ないと感じたら退くのも勇気ですからね」

「わかってる。姉さんとレフィを残して死ぬわけにいかないし。それじゃあカエトス、戻るぞ」


 居住まいを正すナウリアにミエッカは力強く答えて扉へと向かった。

 カエトスもそれに倣って椅子から立ち上がる。

 

「安心してください。隊長殿は私がお守りします」

 

 カエトスは心配そうな眼差しで妹の背中を見送るナウリアに、ミエッカには聞こえないよう小声で告げた。

 するとナウリアが眉をひそめて諫めるように言う。

 

「あなたも無事に戻らなければ意味がないんです。それをしっかりと念頭に置くように」

「もちろんわかっています。では行って参ります」

(ネイシス、頼むぞ)

(任せておけ)


 カエトスはナウリアの左肩に目を向けると踵を返した。

 ここから何としてでも乗り切らなければならない正念場が始まる。

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