嘘の目印とウイルス

 太陽が近づいたのか、と天候管理局職員としては相応しくない疑念を抱いた。

 立っているだけで汗が滲む。待ち合わせ場所へと向かう道中で目にした街頭ビジョンでは女性のニュースキャスターが「暑い日が続きますが熱中症にお気をつけください」と白い歯を覗かせていた。天候管理局への強烈な皮肉なのではないか、と糾弾されている気分にもなる。

 それでも波多野の勤務時よりはましだ。波多野の前ではこれほどの熱気でさえ穏やかな天候と評さなければならない。もし今日彼が出勤していたならば上昇した最高気温とともにボルテージを上げ、意の向くまま天気を操っていたに違いない。「三十度も三十五度も大した違いはないよな」などとほくそ笑み、さらに温度を上昇させるか、あるいは「どうせなら全部やっちゃおうぜ」と横殴りの雨を降らせていたはずだ。


 そんなことを考えていたからか、波多野と遭遇した。

 森津所有の倉庫がある地域に入ったときのことだ。味気ない建物が並んだ十字路の脇に、彼は立っていた。人影がまるでなく、車の往来もない倉庫街で知り合いと偶然すれ違うなど梅雨ほども予期しておらず、ぎょっとした。十本の街路樹を植えるよりこっちの方が合理的だ、と考えたのかもしれない、一際太く大きな木の下で波多野が手を振っていた。


「波多野さん、何してるんですか」

「何って」波多野はあたかも当然かのように言ってのける。「手伝いだよ」

「嘘だ」

「嘘吐く理由がどこにあるんだよ。俺は善意から力を貸しに来たんだ」

「別に困ってないんですよね」


 機材を一つ一つ往復したら日没を何度拝むことになるかわからなかったため、浅井は昨夜のうちに運搬業者へと連絡していた。一般的に力仕事とされる作業は健康や体力という言葉を執拗に気にする政府によって真っ先に機械から解放されており、一時間もすれば屈強な男たちが倉庫に現れるはずだった。わざわざ波多野が介入する必要はなく、それを説明したが、波多野は適当な相槌を打つばかりで帰ろうとはしない。


「いいじゃねえかよ。お前がどんなやつらに惚れ込んだかも見たいんだ」

「ここで演奏はしないし、彼らの人間性は曲に影響しませんよ」

「本当は久しぶりに森津モーリッツに会いに来たんだ」

「本当は、って」


 浅井は項垂れ、渋々ながらも波多野の同行を了承した。力を貸しに来たと言ったものの普段から運動をしない彼の助力によって得られる時間はあるように思えず、作業の妨害になる結果が目に見えたが、どうしようもない。彼の行動を止めるには物理的に縛り上げるくらいしか方法はなく、周囲を見渡したところで丈夫なロープなど落ちているはずもなかった。


          〇


「おいおい、隼と滝ちゃんじゃねえか」


 金がないバンドマンらしく徒歩でやって来た滝と隼、良志に波多野は目を丸くした。伝えることを掻い摘まみすぎた、と浅井がそっぽを向くと、横から脇腹を小突かれた。


「なんで教えなかったんだよ」

「ほら、曲に人間性は関係しないって言いませんでしたっけ」

「なんで波多野さんもいるんすか」と隼は喘ぐ。「寄らば大樹の陰、寄らば大樹の陰」と呟いて木陰に移動した彼は唐突な波多野の登場に驚いてはいたが、それよりも暑さに参っているようだった。「ねえ、浅井さん、天気どうにかしてよ」

「隼、こんなやつに天気を変えられるほどの権力はないぞ」

「あ、波多野さんも同じところで働いてるんだっけ」

「いい天気じゃないか」


 強がってみせたが、汗が頬を伝う。それを指摘されるとさらに体温が上がる予感があり、浅井は慌てて隼と波多野から目を逸らした。その先には滝がいる。彼女の額にも玉の汗が浮かんでいて、頻りに首筋を拭っていた。


「暑くてどうにかなっちゃいますよ」


 丈の長いTシャツの胸元が汗で濡れて身体に貼りつき、柔らかな膨らみが強調されている。じっと見つめるのも気恥ずかしくなり、さらに視線を逸らしたが、一方で波多野はこれ幸いと品定めするように顔を近づけていた。ここに美波がいたら激怒するだろう、品のなさだ。「何見てるんですか」と滝は胸を隠して後ずさり、隼は「波多野さんエロすぎ」と囃し立てる。

 だが、浅井は波多野に苦言を呈すことができなかった。視線の先にいるのは良志だ。涼しい顔で後ろに控えている彼のほうがよっぽど大変な奇行をしているように思えた。


「あのさ、良志、ちょっといいか」

「どうかしましたか」

「どうかした、って、それ」


 浅井は良志が持つ金属の棒を指さす。横一文字になった棒は彼の腰を横断したところで直角に折れ、後ろに伸びている。その先に繋がっているのは大きな箱だ。

 どこでどうねじ曲がって伝わったのか、良志は大人二人が寝転べそうなほどのリヤカーを牽いていた。


「どうしてそんなものを」

「美波が持って行け、と」だったよな、と彼は隼と滝に目を向ける。彼らは口々に「そう聞いたよ」「俺もそう言われた」と頷いた。

「いや、運ぶのは業者に任せるんだけど」

「え?」


 三人の声色の手触りは大げさではなく驚愕の風合いに満ちていて、間違っているのが自分であるかのような気さえしてくる。


「リヤカーを使うなんて発想、どこにもなかったよ」

「業者を使うなんて発想、俺たちにはないって」

「えっと、浅井さん、美波になんて言ったんですか?」

「機材の確認をして欲しいから手が空いてる人をここに呼ぶように言っただけなんだけど」


 余計なことを口走った記憶はなかった。ライブハウスを訪れたのは業者の都合がついたあとだったため、そのことも伝えたはずだ。既に閉店の準備を終えていたらしく、美波は手遊びをするかのようにドラムを叩いていたが、会話を始めるとすぐに腕を止めて耳を傾けていた。誤解する要素があったとは思えない。

 業者、リヤカーと口ずさむ。伝言ゲームにしてもあまりにかけ離れた単語だった。


「いったい、美波になんて言われたんだ?」


 浅井が訊ねると彼らは互いに顔を見合わせ、何かをぼそぼそと確認し合った。木の葉のさざめきにかき消されるほど静かな声でうまく聞き取れなかったが、表情から察するに彼らの中での理解に大きな相違はないようだった。

「はめられた!」という隼の叫びがあたりに響いたのは間もなくのことだ。さすがボーカル、と誉めるべきか、心地よい余韻が空気を震わせている。


「はめられた? どういうことだ?」

「あいつはふいに悪戯を仕掛けるんです」

「なんか美波ってたまにこういうことするんですよね。意味のない嘘を吐いたりだとか、コーヒーって言ってお醤油渡してきたりだとか。あー、もう敬語だったのになんで気付かなかったのかな」

「敬語?」わからないことだらけで浅井は大いに混乱する。

「美波って、嘘吐いたり冗談を言うときだけ、敬語を使うんですよ。申し訳ないから、とか言ってましたけど……わたしたちくらいにしかやらないくせに」

「油断してたな」

「最近やられてなかったからすっかり忘れてた」隼が忌々しそうに、笑う。「なんのために重力と戦ってこの丈夫なリヤカーを一生懸命牽いてきたんだよ」

「隼、お前は牽いた時間より乗っていた時間のほうが長い」

「何もこんな嘘吐かなくてもいいのになあ」

「浮かれているんだ」ともに鉄面皮の良志には通じるものがあるのだろうか、声色には明瞭な確信が滲んでいた。「最近あいつは楽しそうだ」


 彼らにとってはそれが強い理由になっているらしい。隼が「なら仕方ないか」と溜息を漏らすと滝も「だね」と朗らかに同意した。

 口を挟む隙がなく、黙っていた浅井は、それ以上の諫言は意味を為さないと観念することに決めた。時刻を確認する。約束の時間が迫ってきている。歩を進めると全員がぞろぞろと動き始めた。滝がぴょんと木陰から飛び出し、恐る恐る脚を踏み出した隼は強かに肌をなで上げる陽光に顔を顰めた。「頼むから乗せてくれよ」という波多野の懇願を良志はにべもなく断る。


          〇


 森津は浅井が思い描いたそのままの外見をしていた。ひょろひょろとした背格好は地面から伸びている雑草のようで、名字につく「森」が醸し出す重厚感はまるでなかった。肌の質感から年上であることは推測できたが、正確な数字は捉えきれなかった。


 彼は波多野を目にして「久しぶりだねずいぶん会ってなかったよね、元気だったみたいで安心したよ今日はどうして来たんだい、僕の贈った時計の調子はどうだい」と感激を露わにした。のんびりとした口調であるにも関わらず、息継ぎのない話し方は以前聞いたとおりだ。捲し立てるというにはあまりにゆっくりで、積み上げるという表現のほうがしっくりとくる。当の波多野は森津の興奮を聞き流し、そっけなく「会いたかったよ森津モーリッツ」とだけ応えた。森津モーリッツ学を知り尽くしているだけあってそのあしらい方は正解だったらしく、森津は「僕もだよ僕もなんだよ」と喜びを崩さなかった。


 彼と落ち合ったのは倉庫街を倉庫街たらしめている倉庫の前だ。背丈の数倍ほどもあるシャッターが並ぶ風景は壮観というほかなく、煉瓦調に塗装された壁面は異国情緒を漂わせている。統一された直方体の群れはしっとりとした風情を発しており、感心していると森津が自慢げに胸を張った。


「きみが浅井くんだね」

 差し出された手を握る前に、彼は続けた。

「運搬業者は呼んだんだよね、いつ来るんだい? まあうちにもトラックはいっぱいあるからそれ使ってもよかったんだけど」

 握手に応じ、浅井は答える。「物がどこにあるか確認した頃には来ると思います」

「そうだねそのほうがいいね、一応種類ごとにわけてるんだけど詳しい位置はあんまり確認してないんだ忙しくてね」

「じゃあ、探すところからですね」

「そうなるね、ところで後ろの彼らはきみが言ってたバンドの子かい?」

「ええ、そうです」

「ふうん」と森津は興味深そうに唸った。それから彼は隼と滝、良志を覗き込み、小さく頷く。「スリーピースバンドってやつだ」

 すかさず訂正したのは良志だ。「いえ、五人組で」

「なるほど、じゃあきみはギターだね」


「え」と良志の無表情がわずかに歪んで固まった。当て推量にしては確信に満ちた声だったため、浅井も口を開ける。ぽかんとしているうちに森津の視線は後ろの二人へと移った。


「女の子はベースで、きみはボーカルかな」


 投げ遣りな口調ではあったが、当たっている。何が起こったのか理解できず、浅井が言葉を失う一方で、滝たちは大いに湧いた。


「すごい、なんでわかるんですか?」

「え、合ってるの? 本当に?」と森津はその場にいる誰よりも驚き、そんなことより、と一番手前の倉庫を指し示した。波多野が訳ありに笑いを漏らしており、浅井は何か仕掛けでもあったのではないか、と疑う。

「波多野さん、なんで森津さんはわかったんですか?」

「わかってるはずねえよ、あんなん」

「その割にはずいぶん正確でしたけど」

「そういうやつなんだよ。あいつはなんとなく未来を見通してるんだ」

「未来を見通す?」暗い部屋で蝋燭に囲まれて唸る呪術師の姿を思い浮かべる。「よくわかりません」

「そうだな……あいつがなんでこんな倉庫を持って、大量に物資を抱えていると思う?」

「そりゃあ、中古品販売業の荒波に乗ってやって来て、そのまま取り残されたんじゃないんですか」


 大半の中古品販売業者の末路はその結果に終わっている。巨額の富を手にしたのは引き際を敏感に察した一部だけだ。浅井は森津も他の多くと同じように引き返す手段を失った類の人間だと思い込んでいた。

 だが、波多野は首を横に振る。


「あいつがこの仕事に手を出したのはつい最近だよ。またこの業界に火がつくぞ、って当時大損こいたやつらに連絡をとって二束三文で買い叩いたらしい」


 なんでそんなことを、と言いかけたところでモーター音が唸りを上げた。まさに呪術師さながら森津は手をはためかせていて、それがシャッターの開閉を操作するジェスチャだったらしく、おもむろに倉庫が口を開き始める。空調が作動していないのか、漏れてきた空気は熱く、足下を焦がすようでもあった。

 倉庫は外から見た印象よりもさらに広い。所狭しと並べられた梱包は、染みこむように点ったライトに照らし出され、影を二重三重にもしている。ともすれば幻想的とも言える風景に滝と良志は言葉をなくしていた。

 誰よりも先に中へと飛び込んだのは隼だ。彼はうずたかく積まれている梱包の列に息を漏らした。浅井もあとを追う。しかし、蓄積された熱気に顔を顰め、物色を始めたところですぐに森津が首を捻った。


「ここだったかなあ、なんか違う気もするなあ。値が張る物はここに置いておいた気がするんだけど」

「楽器や精密機器をこの温度と湿度の中で放置するのは……」


 信じたくない、と言いたげに良志は森津を見つめる。


「確かにそうかもだね空調のある反対側の倉庫だったかもしれないね」

「たぶんそうだよ」と隼が声を上げる。「ほら、森津さん。この箱、『私物』って書かれてるし」

「私物?」と森津が眉根を寄せる。それと同時に波多野が「あ」と声を上げた。

「それ、俺のだ」

「波多野さんの? なんで波多野さんの私物がここにあるのさ?」


 波多野は隼の質問には応えず、シャッター脇にぽつんと置かれていた梱包を無遠慮に開封し始めた。ほら、見ろよ、と偉そうに中から一枚の紙片を取り出す。


「モーリッツへ、ちょっと置かせてくれ、って書いてあるだろ」

「波多野くん僕知らないよ」

「そりゃ言ってないからな。森津モーリッツ、防犯対策はしっかりしろよ」

「え、それって忍び込んだってことですか?」

 浅井の質問に波多野は肩を竦める。「おいおい、人聞きが悪いこと言うなよ。忍び込んだんじゃない、ちょっと間借りしただけだ」


 さも当然のような態度に浅井は声を大にして批難する。しかし、波多野が罪を悔いる素振りは毛ほどもなかった。


「俺ほどセキュリティに精通している人間はいないから問題はねえって」

「問題ないって言ったって」

「どうせここに入るやつもいないだろ」

「いや、そういうことじゃなくてですね」


 そこまで反論したところで浅井は言葉を飲み込む。

 波多野の活躍は何度も耳にしている――他ならぬ彼の口から。中央管制塔で使用されているセキュリティ関連のシステムは波多野が構築しただとか、追放刑モノのクラッキングソフトに関する有識者会議に参加しただとか、そういう話だ。ある程度以上の誇張を感じていたが、事実ではあり、その彼が問題ないと言うのならそれが正しいのかもしれない。

 また、仮に同等の技術を持った人間がいたとしても、わざわざこんな倉庫に侵入し、盗みを働くとは到底考えられないことも確かだ。この国には物理的な何かを追い求める人間は少ない。浅井はそうやって無理に自分を納得させ、溜息を吐いた。

 波多野はその葛藤も知らず、中身を改めている。


「いや、懐かしいな。ほら、お前も見てみろよ」


 箱の中に詰め込まれていたのはほとんどがらくたにしか思えないものばかりだった。保存食、薬煙草、Tシャツ、古ぼけた外部記録媒体、コック帽、果てはロープや手錠など、何に使おうと考えていたのかすら掴めず、浅井は呆れ、それから、人の敷地を押入代わりにするな、と義憤にも似た感情が湧きあがるのを感じた。


「波多野さん、懐かしいのは結構ですけど、どうしようもない物にしか見えませんよ」

「そんなことねえよ。そら、思い出の品だからお前にはそう見えるかもしれねえけど、根をつけたら高くなる物だってある。この時計とかな」

「いやいや」浅井は目を疑う。「その時計、もらったって自慢してたやつじゃないですか」

「馬鹿野郎、モーリッツに聞こえるだろ」

「信じられませんよ、こんながらくたと一緒に放置するなんて」

「だからがらくたって言うなよ、記念の品たちだぞ。それに、これなんかもめちゃくちゃ価値があるな」


 波多野は視線を箱の中に向けたまま、外部記録装置を掲げ、細胞を培養しているフラスコのように揺すった。ケースの中に入った棒状の記録媒体が音を立てる。


「で、何が入ってるんですか。管制塔の中でしか見かけないくらいの旧式ですけど」

「コンピュータウイルス」

 思考が止まる。「ちょっと、なんて物を」持っているのだ。

「すげえ貴重なんだぞ。俺のセキュリティを前にしたらほぼ意味ないけどな」

「どうでもいいですよ、そんなこと」

「浅井さん! 波多野さん!」


 その声に顔を上げると滝と目が合った。「森津さん、先に行っちゃいましたよ」と言う彼女の視線はわがままな子どもに向けるそれとそっくりで、肩身が狭くなる。浅井は慌てて波多野を急かしたが、彼は一向に懐かしの品々を慈しむのをやめようとしなかった。


「お前、楽器の良し悪しなんてわからないだろ? ここで見て行けって」

「こっちは用事が終わってからでもいいじゃないですか」

「あ、それと波多野さん」と滝が苦笑する。「森津さんがそれ持って帰れ、って」

「おいおい、無情だな」

「ほら、行きましょう」


 しかし、手伝いに来た、と発言した殊勝な波多野はもういない。予想通り作業を妨害している彼に痺れを切らし、浅井は無造作に投げられていたロープを奪い取った。


「おい」波多野は不快感を露わにする。「何すんだよ」

「どうせ邪魔になりそうだし、縛り上げておこうと思って」


 浅井の声色が真に迫っていたのか、そこでようやく波多野も観念した。彼は立ち上がり、両手を上げて後ずさる。


「わかったよ、わかった、俺が悪かった。こんな暑苦しいとこに監禁されるのはごめんだ。俺は優雅に下界を見下ろすことのできる、空調の効いた部屋以外では拘束されたくないんだよ。ビールもあればなおいい」

「この期に及んですごいわがままですね」

「おーい、良志くん、これ、載せていってくれよ」


 箱を持ち上げた波多野は、逃げるように良志の牽くリヤカーへと走って行く。

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