銀の雨に君を想い　金の庭で君を慕う

桜井今日子さんの『君想フ銀ノ雨　君慕フ金ノ庭』から生まれた作品です。

原作では妹の「恵子」目線で語られるストーリーを、今作では兄の「秀一郎」目線で展開されていきます。

同じ時間軸を異なる目線で進んでいくのですが、原作では語られなかった出来事や想いが盛り込まれています。

視点は違えど、「想う」気持ちは変わらず、読めば読むほど心が苦しくなりました。

また、驚きなのが原作の雰囲気がそのまま反映されており、時代背景はもちろん、切なさ、悲しさ、といった感情までもが、原作と違和感なく素直に伝わってきます。
作者さまが原作を深く読み込み、研究したのが伝わってきました。すごく完成度の高い作品です。
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　桜井今日子さんの作品『君想フ銀ノ雨　君慕フ金ノ庭』を原作とした、二次作品です。妹目線の原作に対し、本作は兄目線。

　原作者の綴る優しくて繊細な文章が描き出す世界と同じ空気感を持っていて、他者が書いているとは思わせない技量に驚かされます。
　それでいて作者独自の世界を築いています。

　いかようにもしようがないのが、切なくて胸が苦しくなります。全てを知っているからこその切なさ。

　ぜひ原作とともにこの切なさを味わって下さい。

桜井今日子さんの『君想フ銀ノ雨　君慕フ金ノ庭』のスピンオフというか対になる作品です

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883127653

先に『君想フ〜』をお読みになることをお薦めします
互いの感情、どうにもならない環境、この二編を語る言葉を私は持ちません


しかる後に桜井さんの『金の庭に降る銀の雨』を

人の心と命をキャンバスに描いた、優しい一枚の絵画。
見つめる度、読み進める度、自然と涙があふれてきます。
原作と併せて、皆様に是非ともご堪能いただきたい、そんな御作品です。

どこまでも奥行きのある情緒ある表現は、驚くほどに原作と同じ優しさに満ちて。
違う視点からの表現に、原作に感じなかった世界に色が塗り込まれていくよう。

どちらからご覧になられてもよろしいかと。
そして再び、目頭を熱くさせていただきました。


水の香に　穂の出る朝を　窓に望み　揺れる庭うつ　糸の悲しさ　

桜井今日子さんの作品『君想フ銀ノ雨　君慕フ金ノ庭』を原作とした、二次創作作品です。
原作が、藤崎家へ養女としてやってきた恵子と兄の秀一郎それぞれの思いを綴るのに対し、本作では秀一郎の視点で物語が綴られていきます。

恵子を「恵」と呼び、妹として深く愛する秀一郎。彼は亡くなった母親と同様の病である結核を患っており、その将来にも夢を描くことができない。
しかし、そんな秀一郎の中で、恵子は次第に妹から一人の女性へと変わっていき——柊一郎の恵子への思いは、一層深く募っていく。

原作の持つ透明感や清らかさ、美しさ、切なさをそのままに、秀一郎の心情をきめ細かく描き出す作者様の筆力は見事です。

ぜひ原…続きを読む

「生まれ変わったら今度は……」

昭和初期のある屋敷の庭に咲いた恋の花

拙作『君想フ銀ノ雨　君慕フ金ノ庭』を作者さまが別視点から描いてくださいました。

兄サイドに特化したアナザービューストーリーです。
同じ事象を別視点からエモーショナルに綴ってくださっています。

原作の設定、空気感はそのままに兄の心情に特化させ、物語と世界観が広がっています。

「生まれ変わったら今度は……」

特別に呼んだその名前
守りたかったその笑顔
兄は命を賭して愛した

情緒的なエピソードタイトルも切ないタグも味わってください。
心に美しい雨を降らせる物語をぜひひとりでも多くの皆さんに。

〜銀の雨　恵み注ぐは…続きを読む

お兄さん視点いいですねぇ。
原作をよく読み込んでいらっしゃったのか、ほとんど違和感を覚えなくてびっくりしました。
面白かったです。