第13話 海水浴場でフェードイン

 一期一会! 桜木さくらぎ 雪夜ゆきや です。

 同じパンティを二度と見ることは無いかもしれない…そんな出会いを大切に。


 海です。

 海水浴です。

 水着です。


 水着は見られていいのに、下着はダメですか?

 よく解りません……僕はどちらでも大丈夫いけるくちです。


 クラスメートとバーベキュー。

 味とか、そういうことじゃないんだよ。

 海で食べるだけで美味い!いやいや…肉も、焼きそばも、どうでもいい。


 スクール水着じゃないクラスメイツ!

 中学生だ、ワンピースか、ちょっと背伸びしてもタンキニのセパレート。

 でもいい…。

 ところが1名、バンドゥビキニ…パレオは巻いているが、いやはやどうしたものか……。


 ぬる~い雰囲気でビーチバレー。

 水着がずれたりして…もう~健康的なエロ目線。


 汗ばんだ身体を、海水で冷やす。

 ひとつの浮き輪で、いっしょにプカプカしたり…いたずらで足を引っ張ってみたり。

 A.Eフィールドは反応しないけど…気持ちは浮かれてます。


 バーベキューの準備もあり、砂浜へ戻ると、ビキニがいねぇ……。

 僕以上に浮かれてた、ビキニがパレオごといねぇ。


 バーベキュー班と探す班に分かれて砂浜を探す。


 色んな水着が浮かれてやがる…集中して探せネェ、あっちのお姉さん…こっちの奥さん…そっちのJKさん……無理だ…ナニを探してるんだっけ?


(そうそう、あんな柄の…ビキニとパレオだ…いやがった!)


 ゴムボートに乗ってはしゃいでやがる…男が2人ボートにつかまっている。

 ナンパされたか?まぁ…本人が良ければよし!

(だけど…よしに見えないんだよな~)


 ゴムボートに乗せられて…沖でイヤラシイことされかかっているように見えるんだよな~。

 お面が無い……。

 スカートが見当たらない……。

 だって海だもん。


(なんか代用品…コレでいいか…緊急だし)


 後はスカートなんだが……海の家を見ても…あぁ、ダメだ……コンプリートできそうな気がしない……母親より年上ばっかだよ。


 あぁ…困った、ゴムボート…あ~岩陰に向かって進んでいる……。


 あぁ……あっ!いた!

 監視員の小屋に、白衣がいた!


「すいません!看護婦さん」

「はい。怪我ですか?」

「いえ…緊急事態です、協力を、フェードイン!」

 僕は看護婦のスカートに潜り込む。

「誰か~!」

 看護婦の悲鳴はともかく。

(あぁ…水着じゃない…布だ…夏だから…生地が薄いのかい…それとも…普段からかな?

 薄いピンク…あぁ、暑いんだね、汗の匂いがする…消毒薬の匂いも……いい…ナースいい

 もっと近寄っていいかい?…行くよ…ピンクで僕の視線を奪わないで…あぁ水着が…濡れた水着が…キツイよ…看護婦さん…僕は病気です…今…消えるから…)

「コンプリート」


「パレオの中からレボリューション!」

「いやぁー!」

 いつものことだが…助けに来たのに嫌われる…ヒーローって奴は…。

「誰だ、てめぇ」

 ガラの悪そうな日焼けした男が僕に凄む。

「私は、Angle Meter」

「はぁ~コンビニの袋被ったバカだろ?どこから湧いた?股間パンパンにして!」

「なんでもいいから…早く助けて、コンビニマスク…助けにきたんだよね?」

 ビキニが僕の股間を疑わしい目で見ている。

「もちろん!私はアングルメーターだ…お嬢さん泳げますか?」

「無理だし…」

「そうですか…では……しょうがない…お嬢さん…目を閉じて」

「はっ?」

「急いで!」

 ビキニが目を閉じる。

 僕は、パレオをめくり、顔を突っ込む。

(あぁ…濡れた水着の匂い…こんな近くで水着を見るの初めてかな?…ふとももの水滴が…

 舐めてもいいかな…水着がくいこむふともも…あぁ…おへそが遠い…この▽の奥に、僕の故郷がある…戻りたい…これは本能さ…あぁ…くる…胸いっぱいに吸い込むよ…キミのすべてを…)

「おい!てめぇ人のボートでなにしてくれてんだ!」

「A.Eフィールド…全開」


 くぉーん…くぉーん…

「俺の時間だぜ!」

 僕は男たちの水着を脱がして、沖へポイッと放り投げる。

(あ~一気にA.Eフィールドが……)

「時は動き出す」

「てめぇ!」

「キミたち…その姿であがってこれるかな?」


 ビキニを無事、砂浜へ送り届けた。

 コンビニの袋は濡れて張り付いて、何度か溺れかけた。


「ミッションコンプリート……」

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