第26話 5人揃って…なんなんだ?
スカートの中からスカートの中へ瞬間移動する僕…
女性の胸を揉むことで念動力を発動させるシズシズ…
自らの肢体を見られることで透明化する淫 乱子…本名不明。
舐めることで傷を癒す治癒能力を発動させる美魔女…本名不明。
そして…精神感応・念動力を操る美少年…
困った…非常に困った…。
なんだろう…この破壊された病室の重苦しい空気…。
下着を透けさせた乱子が口火を切る。
「で…なんなの?アンタら?」
「下品な女ね~淫乱丸出し…」
美魔女が見下すように乱子を視る。
「下品だぁ~あ…アタシの奴隷に胸揉まれて喘いでた、男日照りのババアに言われたかないね~」
「母様に無礼な物言い、取り消せ!」
「まぁまぁ…皆さん、落ち着いて、ねっ」
「黙ってな!」
乱子が椅子になっているシズシズの尻をピシャーンと叩く。
「おぅ!ありがたき幸せ…」
なんなんだろう…この集まりは。
なぜ、僕はここにいるんだろう…、あっ、僕が呼んだんだった。
こうなるとはな~ただ、危ないことは止めろと言いたかっただけだったのに…。
にしても…能力者って、なんでこうも性格に難ありばっかなんだろうか…。
性衝動がトリガーになるからだろうか、えっ…といことは、
僕は、
僕が見ていることに気づいた
乱子…シズシズに足組して座る女王様…その尻に敷かれる下僕シズシズ…。
僕は、コッチ側なのか…。
美魔女が溜息まじりの口火をきる。
「ふぅ~…で、アナタ達は、なにをしにきたのかしら?」
「あっ…それ…は…息子さんの能力の乱用を止めに、ですね…」
僕が、カタコト説明してると、美魔女が
「この子はね~…困った子でね…すぐに身体をほったらかして遊びに行っちゃうのよ…だから寝てばかり…綺麗な顔立ちに産んであげたのに…変態だし」
美魔女が
「ねっ…これじゃあ…お友達もできやしない…」
やれやれといった顔の美魔女。
そう…
華奢な身体に似合わぬ、そそりたつアレは、ヌメッと濡れてパンティから先端を覗かせていた。
「あぁ…」
思わず乱子が舌をイヤらしく動かし、自分の唇を舐める。
なんなんだ…この集まりは…。
「あっ…
僕が美魔女に聞くと
「違いますわ…幽体離脱ですの…オホホホホホ」
美魔女によると…。
最初は美魔女の下着を嗅いでるうちに意識が遠くなって、よく気を失っていたそうで、医師に相談すると検査と称して入院することになった。
原因は解らず…突発性ということで入院は長引くばかり、ある日、病室を見舞いで尋ねると、
「
そして気づいたの…。
あぁ…この子にも変な力があるんじゃないかって…。
「アタクシは、男性の身体を舐めまわすことで興奮が高まると唾液に治癒効果が表れるの」
あぁ…この子にも何らかの能力がと思うと…つい…息子に自分の履いていたショーツを嗅がせたり…被せたり…履かせたり…と試しているうちに…幽体離脱が発動してしまった。
試しているうちに気づいたのは…身に着けているうちは、霊体となって動き回れること…。
物理的な接触は不可能だが…囁く程度の大きさなら声を発することはできること。
「ところが…何年かすると、アタクシを性的対象と見れなくなったようで…それで、あの看護婦にお小遣いを渡して…履いている下着を息子に履かせてほしいと…お願いしたの」
「まぁ…こんな変態だから、看護婦に悪戯されてたのは知っているけど…にしても『肉』ってねぇ…オホホホホホ」
(オホホじゃねぇ…とにかく、一線を越えたことにはなっていないようで…残念というか安心した)
ん…とすると…看護婦を突き落したのは?
「おい…
皆が
ンゴー…。
とっくに離脱して抜け殻だった…。
まぁ…とりあえず解ったことは、パンティ履くと幽体離脱できる能力者と舐めまわすことで傷を癒せる能力者(男性限定)。
そして…この病院には、まだ能力者がいるということだけだ…。
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