第28話 そして日常へ…
シズシズの就職が決まった。
美魔女こと、『
愛想のいい、どエムだ。嬢達にも、すぐ打ち解けるであろう。
乱子は、昼職である銀行の窓口をしながら、夜は…まぁアレだ…趣味に没頭しているというか…ひけらかしてるというか…特に変わりはない。
女子からはモテるが…性癖が…「キミのパンティを履かせてくれないか」
そんなことを言いかねない…性癖核弾頭だ。
そして…僕達は日常へ戻った。
ご愛読ありがとうございました。
「終わらないけどね…最終回じゃないけどね…」
そんなわけで…しばらくは何の変化も無い生活を送っていたわけだが…。
「おい…先輩、今日、家に遊びに行きたいんだが…」
「なんだいきなり?」
「ダメか?」
「いや…ダメってことはないんだが…
「だからだ…だから行きたいんだ」
「へっ?お前…それはちょっと…なんか微妙だぞ」
「なんでだ?僕は…パンティを履きたいだけなんだ」
「うん…だからだ…」
「迷惑はかけない、なっ?頼む」
「うん…迷惑しか掛からないぞ」
「先輩…頼むよ…」
膝から崩れ落ちる
押し切られるかたちで、結局、僕の部屋に入ってきた
「入れないと、勝手にお邪魔することになるぞ…僕は下着ドロボウにはなりたくないんだ」
(いっそのこと…そうしてくれ…)
「まだ帰ってきてないようだな」
「おかまいなく…勝手にくつろいでるから」
そう言うと、
すぐに戻ってくると…
「おい!鍵が掛かっているぞ!」
「あたりまえだろ…」
「なんてことだ…母様の部屋はいつも解放されているから…つい…はっ!風呂場はどこだ」
駆けだして一階へ向かう。
脱衣カゴに頭を突っ込むようにパンティを探す。
「おい…どっちだ…」
戻った
「知るか!」
「見覚えは?ないのか?大事な問題だぞ!」
正直…身内の下着なんて興味が無い…できれば触りたくない…そう片方は母親のパンティだと推測できる…。
「じれったい…」
(うわぁ…)
身内のパンティを嗅いでる中学生が目の前にいる…美形なのに…美形なのに…残念な美形だ…。
「ピンクは…香水の香り…大人な女性の匂いがする…あんまり汗の香りはしないな~」
「紺色は…石鹸のような香りに…ほんのり鼻を突く匂いが混じってる…」
クロッチの部分を撫でたり…嗅いだり…。
(あぁ…本物の変態だ…)
ガチャッ!
玄関のドアが開いた。
(マズイ…帰ってきた…)
「ウ・ル・ト・ラ・ソウル!」
(Bz?…いまどき?)
自室に入ると、すぐさま一階へ…。
「ロージア~愛したキミには~」
(LUNASEA?…幾つだよ…)
ほどなくして、シャワーの水音が…。
「時は来た!ナウゲッタチャンス!」
バカまっしぐら!
脱衣所のドアを勢いよく開けた。
「あっ?雪夜…姉ちゃんシャワーだから…気持ちは解るけど覗いたら殺す」
擦りガラスの向こうで、細長い肢体が揺らめく…服を脱ぎだした
そして…脱ぎたてのオレンジのパンティを履きだす…。
(お姉さん…温もりを感じます…僕の、僕から…伝わる温もり…繋がってるよね…僕達…あぁ…そんなに締め付けないで…僕の僕が…そう…キミだけのモノだよ…)
バタン…オレンジのパンティを履いたまま仰向けに倒れる
行先は…まぁ…解る…
僕は…家を出た…しばらく街を歩いた…夕日が目に沁みる…訳も無く泣きたくなる…。
家に帰ると…警察が…姉に事情聴取、真っ最中であった…。
あの後…
シャワールームから出てきた
いい角度で踏み抜かれ、幽体離脱とは無関係に気を失った
警察へ通報され…警察が救急車を手配…。
で現在に至る…。
「怖かった…」
自由に成れた気がした15の夜…。
盗んだパンツを履きこなす~行く先はお風呂の中~。
クロッチ締め付けてくる…15の夜~。
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