第4話 2人飛ばしてレボリューション
どうも、
隣の市で縁日があるということで、新しいお面をチョイスしに電車でやってきたってわけ。
帰りの電車、会社帰りのサラリーマンやOLで電車は満員だ。
できれば、OLやJKに囲まれたいが、そう上手くはいかないさ。
汗臭いおっさんに挟まれ、意気消沈真っ只中の帰りの車内。
正面におっさんのワイシャツ、不愉快なことに汗で濡れて乳首が透けてる。
(毛まで生えてやがる……)
見るに見かねて、横に視線を移すと、JKのお姉さんが斜め後方に、僕は少しずつ不自然にならないようにズリズリと身体を反転させようともがく。
チラチラとJKの顔を覗き見ると、明らかに不愉快そうな顔。
(えっ…僕の下心が?まさか…見透かされている…とか…)
違った…痴漢に遭っているのだ。
下唇を噛みしめて…グッと堪えているJKのお姉さん。
(許さん!…うらやま…けしからん)
「変身!」
小声で呟いたものの…しまった!お面を取りだせない!
これは困った、助けられない。
ふたたびJKのお姉さんの顔を見る、あぁ~そんな顔で耐えないで…。
(あぁ~もう…ダメだ…いくよ?ねぇ…いくよ…そんな顔でうつむかないで…)
僕は、正面のサラリーマンの股間を膝で蹴り上げた。
「ングッ!」
変な声をあげて苦しむおっさん。
(すまん…許せ、JKのために犠牲になってくれ…毛生え乳首のおっさん)
僕は何度もズムッ!ズムッ!と股間を蹴り上げる。
おっさんの顔色が悪くなっていく。
周囲がざわつきだし、毛生え乳首のおっさんの周囲に隙間が出来る。
(今だ!)
僕は、うずくまる様にJKのお姉さんの制服のミニスカート下へ身体をもぐらせる。
間髪入れず痴漢の股間を鷲掴みする。
(はぁぁぁぁぁあぁぁぁぁああああー)
ありったけの力で握りつぶす。
嫌な感触だ…泣きたくなる…臭そうだ…匂いが移りそうだ。
でも堪えろ正義のために、緩めるな右手!JKの笑顔を掴むため、今は痴漢の金玉を掴むのだ。
JKのミニスカートの真下で右手だけをニュッと出して痴漢の金玉を鷲掴む僕。
お姉さんからは、僕の右手と背中しか見えないだろう。
自分のスカートから右手が飛び出して、憎っくき痴漢を成敗している。
「次の駅は~…」
そろそろ到着する、とどめだ。
「
握った痴漢の悪しき『夢』と『希望』を、もぎ取るように捻りを加える。
(さて…)
僕は体を捻って頭上のパンティを眺める…ピンクと白のストライプ。
綿生地で、少し使い古した感じがいい。
(あぁ~…和むような、それでいて緩やかに高まる…)
顔にJKのふとももがあたる。
すべっとした肌触り、股間に近づくと、薄い産毛がサラッと頬を撫でる。
(ダメだ…もう…あぁぁ…フェード…イ……ン)
鼻先がパンティに触れるか否かのところで……
「コンプリート……」
力尽きるように呟き、僕は2人隣のOLのスカートの中へ……。
「レボリューション」
僕は電車の床に倒れた。
視線の先にはOLのラメ輝くグリーンのショーツ……。
電車が到着し人が降りた車内に倒れる男が2人……。
2人ともなぜか股間を押さえて気を失っていた。
「ミッションコンプリート」
僕はヨロヨロと立ち上がり、車内を後にした。
僕の右手に嫌な感触が寝るまで
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