第30話 天敵はブリーフ
まぁ警備員の名前が解っただけでも大きな進展としよう。
額に『肉』と書かれた
やっかいな仕事に就いていやがる。
保安要員だもん…こっち
想像が難しいんだよな~警備員を捕縛するSM嬢とか…シズシズだけは捕縛されたがる側だ…うん…縛られる警備員&シズシズ、縛る乱子…あっ想像できた。
なぜだろう、乱子にだけは勝てる気がしないのは…。
相手が解ったところで、次なる問題を考えなければならない…そう、能力はなにか?
解っていることは、モノを動かせるサイコキネシス系だということだけ。
能力は発動してからだと手に負えない、発動させないことが望ましいのだ。
………という話をしたかったのだが…やる気の無さが滲み出ている
「特に絡んでこなければほっとけば…」
乱子のやる気の無さは甚だしい。
基本、警備員が好みではないのだ。
そもそも…
乱子の透明化、シズシズのサイコキネシスは発動条件に問題があり…。
今回は僕が単独で動く方がいい、面倒くさい…。
だが…看護婦ばかりに迷惑は掛けられない…とりあえず乱子に付き合ってもらうことにした。
そんなわけで、警備員
「やはり…来たか…SMPCの邪魔はするな、小僧」
「SMPC?」
「SM!」
乱子が反応したが、とりあえず無視だ。
「なんだそれは」
「知りたければ…俺を倒してみろ」
「お約束ってわけか…いいだろう」
僕は、乱子のスカートの中に滑り込む。
(あぁ…今日は白い…白い…ローライズのスキャンティ…薄いヘアーが隠しきれてないじゃないか…あぁ触れたい、ふとももに食い込むスキャンティ…もう…もう…僕は…)
「ガフッ」
乱子の変な声。
僕の視界からスキャンティが消えた。
なにが起きたのだ。
スカートから転がり出ると乱子が倒れている…顔にブリーフが乗っている。
「何をした」
「さぁね…」
やはり能力が見えない…念動力でブリーフを飛ばしたのか?
いや布が当たったくらいで気絶するだろうか…。
「お前にもくれてやろう」
そう言うと六三郎の背後から何枚ものブリーフが飛び出した。
「行け!フィンファンネル!」
ゴッ!鈍い音を立てて1枚のブリーフが僕の肩に食い込む。
「痛っ!」
布の硬さじゃない…鉄板のようだ。
六三郎の周りをクルクルと守る様にブリーフが宙に浮いている。
これでは時を止めても無駄だ…。
僕の能力発動条件は性的興奮に比例する…ブリーフを前にしたら…興奮を維持できない。
テンションが落ちる…。
絶体絶命!
無計画すぎた…。
「終わりだな…ヒーローごっこでSMPCのメンバーにチョッカイをだしたのが運のつき…しばらく入院しな!」
ブリーフが僕を狙っている…嫌な光景だ…っていうか嫌だ。
ブリーフに負けるなんて嫌だ。
六三郎の顔面にスキャンティが張り付いている。
「
「シズシズ!」
乱子のスキャンティを脱がし、乱子の胸を揉みしだきながらシズシズが叫ぶ。
視界を奪われた六三郎に鉄拳制裁。
「心配になってね、間に合ったようだ」
女の胸を両手で揉んでいることを除けば、シズシズ…いい顔だ。
とりあえず…気絶から回復を待ちたかったが…六三郎…病院内での下着ドロで警察へ…。
ブリーフに埋もれて倒れている警備員…看護婦がほっとくわけはない。
「いろいろ聞きそびれてしまった…」
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