概要
鉄の塊に恋をした。
大学生の颯太がある日拾ったのは、底面約70cm四方、上面約40cm四方、高さ約30cmのリベット打ちされた四角錐台の鋼鉄の塊。それは、話すことはないものの、浮遊し回転し、表情豊かに動き回る。しかし、その行動は迷惑そのもの。だからと言って、捨ててきても戻って来てしまうので、仕方なく共同生活をすることにする。
そんなある日、鋼鉄の迷惑を目にしたのが、超弱小新興宗教団体「鋼の絆」の天、地、人の3人。彼らは鋼鉄の迷惑を御神体にするため、幾度となく捕獲を試みるが失敗に終わる。
しかし、ある時、ついに、鋼鉄の迷惑は捕らえられてしまう。喜ぶ天、地、人だったが、ここでも、鋼鉄の迷惑は大暴れ。3人を大いに困らせる。
一方、颯太は、鋼鉄の迷惑がいなくなり、せいせいするはずが、喪失感を味わっていた。
そんなある日、鋼鉄の迷惑を目にしたのが、超弱小新興宗教団体「鋼の絆」の天、地、人の3人。彼らは鋼鉄の迷惑を御神体にするため、幾度となく捕獲を試みるが失敗に終わる。
しかし、ある時、ついに、鋼鉄の迷惑は捕らえられてしまう。喜ぶ天、地、人だったが、ここでも、鋼鉄の迷惑は大暴れ。3人を大いに困らせる。
一方、颯太は、鋼鉄の迷惑がいなくなり、せいせいするはずが、喪失感を味わっていた。
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- ★★ Very Good!!人嫌いの物好き、ゾンビものの新天地がここに。
工学単語萌えを的確にすくいあげ、かつ材料加工職人による材料への愛に似た感情の丁寧な汲み取りがうまく表現されています。
この工学萌えというのが一般にはひどく無骨に見えてしまい、どうしても第一印象が愛らしさとかけ離れてしまうところです。そこをあくまでもよくわからない存在として登場させることによって、意味深な美意識の象徴として成り立たせることに成功しています。
これは工学的な曲線美と直角美の歪曲表現として読み取れ、まるで美しい建築物を眼前に突きつけられたような錯覚さえ覚えます。
工学萌えとしましたが、一方で人間の扱いが日本文化における新興宗教の扱いも相まってとても難解です。わかりやすい人…続きを読む