概要
これは英雄や勇者、冒険者の物語ではない、その世界に生きる彼の人生だ
様々な種族が住む世界、その世界で生きるハーフエルフの運び屋「ヴィクター・エル・ネヴィル」と、各地で出会う人々が作る物語。
昔夢見たハイ・ファンタジーの世界を渡り歩く、そんなお話。
昔夢見たハイ・ファンタジーの世界を渡り歩く、そんなお話。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!歩き、交流し、広がっていく広大な世界にワクワクが止まらない
主人公である『運び屋』ヴィクターが、都市アグアノスを拠点として野を越え山を越え、依頼された荷を人々や場所に紆余曲折を経て運んでいく物語です。
単純かと思いきやそうではない。護衛や出会いによって繋がる、『縁』というものを強く感じさせられるのです。
人々ってこうやって繋がっていくんだな、とか、こんな出会いも起きるんだ、という些細ながらも大事な部分を思い出させてくれました。
そこにはきっとヴィクターのもつ豪運もあるのでしょうが、しかし物語はかくあるべし、と思わされます。
ヴィクターを中心に広がる繋がりもさることながら、背景に描かれる世界観も秀逸です。
文化があり、国があり、住まう土地が…続きを読む - ★★★ Excellent!!!静かな激動。今日はだれが味方だろう。
運び屋の物語、というのが数え切れないほどの魅力を生み出すことに成功していて、すごく面白い作品です。
エルフなどが登場し、剣や槍などを持つタイプのファンタジーですが、主題はあくまで荷物を運ぶこと。
主人公が運び屋であることの最大の魅力は、その時々で味方が変わること。
荷物を運ぶのでどんどん移動していきます。
移動する先で協力してくれる人がいて、だけどその人たちはずっと付いてきてくれるわけじゃない。
だからまた次の場所で新しい誰かと出会う。
誰か一人のキャラを好きになるタイプの人には寂しいことかもしれませんが、
たくさんの出会いは、この作品の世界がどういう姿をしているのか知ることにつながって、「…続きを読む