墨沼かげと

豪商の子息の庄二郎は、博学才穎ながら男色癖を持っていた。好みに合う美少年を目の保養にしようと街をうろついた庄二郎の目に、美少年が描かれた一枚の絵が留まるが……。絵画怪奇譚。

2020年夏、多摩川の河川敷を占領した緑の怪物。それに対して人類はあらゆる手段を用いて戦いを挑む。しかし、抑え込みに失敗した人類はとうとう、最後の手段に出た。

四部構成の予定です。

太陽は沈む。

都で起きた反乱から逃れ成都に落ちのびた元下級役人の呂徳は、かつて皇帝の側近であったと語る老人から、都の反乱が起こるまでの顛末を聞かされる。美少年傾国譚。

半分無職の青年「深町悟」と、革命組織の構成員「アイザック」。 二人の主人公が生きる、二つの世界のお話です。

ほんの少しだけ未来の話。 ある時、松村は仕事をAIに奪われ、会社を不当解雇される。新しい仕事を探す松村だったが、就職するためにはAIよりも優秀であると遺伝子的に証明する必要があ…

宇宙屋お得意の「重大発表」……それは、「地球外生命体の画像を公開する」ことだった。 ※本作は「小説家になろう」にも掲載されております。

ストーリーテラーのにごろあまたちゃんがお送りする未来のSF短編小説集！ 人間と機械の記憶と記録を永久に保存、閲覧できるシステム「2569」を使って今すぐあなたも膨大な物語の世界へ…

ホームセンター物語を読んだらこんなのできました。

　あの日、雨上がりの街は淡い虹色に彩られていた。 　千切れた雲のあいだから、天使の梯子が下ろされる。 　柔らかな陽光が、水気を含んだ空気をきらきらと輝かせた。 　僕と君の記憶を…

小学生の頃、僕が過ごした「黒い町」。 僕と母が生まれた町。 僕と母が出ていった町。 そして、母が死んだ町。 死んだ母と顔も知らない父に会うため、22年ぶりに僕はその町に帰る。

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記憶の相続が可能になった社会。 相続すれば知恵や経験が容易に自分のものになる。 しかし、記憶を受け継いだ自分は、はたして自分なのか。 ＊「小説家になろう」に投稿しています（名義…

近未来の日本では、アンドロイドと結婚できる法律が施行されていた。悪い冗談だと思いつつ、自分には関係ないと思っていた主人公だったが、ある日、親友のタカシがアンドロイドと結婚すると言…

【『5分で読書 驚愕のミライ』収録作】今よりも少しロボットが普及した近未来の日本。親に捨てられ、ロボットによって育てられてきたという『ロボット少女』のミライのニュースがセンセーシ…

夢が覚めたら終わりっす

出入り口すらない真っ白な部屋に閉じ込められた僕。そして目の前に現れる、自分とまったく同じ見た目の男。どこからともなく聞こえる声が、僕にこう告げる。 「これは実験です。二人で話し合…

結婚適齢期を過ぎたふたり。 まだ寒い春。けれど、すぐそこに来ている春。

これは国に代わって企業が国を治める、企業統治の時代に、SNSの言論空間で画一化しつつある世論に違和感を感じた一人の男のはなし。 AIの主張を鵜呑みにし、同一化する民衆。隔絶され亡…

昔書いた短編です。 置き場がないので置いておきます