黒い町、色づいて今。

作者 山田けい

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★★★ Excellent!!!

あなたの街コンテスト受賞作品です。

佐賀県を舞台としており、短い物語の中にも母との会話、街描写にイメージが浮かんでいきます。

そしてなんといってもヒューマンドラマが満ち足りてます。

たった2000文字で、物語を見せてくれた作品に希望を見出しました。

是非、これからも書いて頂きたいです。

次の話にも期待して星三つ送らせて頂きます。

★★★ Excellent!!!

初めての小説とは言え、雑誌の編集・ライターをしてらっしゃるから、門前の小僧お経を唱えるですかね。金賞おめでとうございます。
拝読して感じたのは、記述を寸止めにして、読者をもどかしくさせ、その先を想像させる所が複数有るなという事。ネタバレになるので具体的に書きませんが、作者なら「してやったり」と手を打たれると思います。それが奥行きを醸し出しているなぁと勉強になりました。
さて、私は受賞作が公表されるまで、本作品の存在を知りませんでした。「相変わらずクジ運が悪いなぁ」と自分の不運を嘆きつつ、「俺は新着レビューで読む作品を探すが、果たして本作品のレビュー数は?」とチェックしたら、少ないんですね。初投稿だから当たり前なんですが、「審査員は千余りの全作品に目を通したんだ!」と、それに感動しました。本作品のレビューで書く事じゃないんですが、是非とも書きたかったので、お許しください。

★★★ Excellent!!!

受賞したのはどんな作品なんだろう?と軽い気持ちで開きました。

これだけ短い字数の中に、あまりにも深い感情が綴られ、どの言葉をとっても無駄なところがない。

お母さんとの回想のセリフでは胸がジンとさせられました。

日本の景色、日本人の心情を静かに強く表現した素晴らしい作品です。

受賞おめでとうございます。

★★★ Excellent!!!

ネット上に氾濫するキャラクターありきのドタバタ小説とは一線を画す、緻密に練られたうえでの自然体な作品でした。
本格的ですが読みやすく、主人公の故郷に対するわだかまりがとけていくのにそって、私の心の中で絡まった糸もほぐれていくようでした。読了後はサラッとした温かさが心に残ります。
故郷を受け入れ、母の死を受け入れた主人公ですが、父との間の溝が埋まらなかったのが気になりました。しかしそれこそが自然で、作品に余韻を持たせたとも思います。
作品名どおり、色彩の移り変わりがとても美しく、映像美を感じました。加えて、ある意味淡々とした文章と対比的な人情味のある佐賀弁は聴覚的な刺激になりましたし、回想のカットインなどが効果的で、映画的な作風だと感じました。魅力的です。
素晴らしいデビュー作をありがとうございました。次回作も楽しみにしています。