其乃日暮ノ与太郎

仕事も出来ない、人付き合いも上手くない……。ままならない日々の中ですべてに疲れ果てた僕が突如として出会ったのは、怪しい雑居ビルの一室にある“断捨離道場”だった。その日から始まった…

大学生の京介は元先輩で怪談作家の一色と共に翳霊寺という寺院を訪ねる。 そこには「障翳の間」と呼ばれる決して入ってはならないと伝わる部屋があった。「障翳の間」成立の秘をめぐる、夏の…

読者視点での物書きの方達への、読まれるためのアドバイス的エッセイ。 元読み専。あるとき試しに執筆してみて作家の気持ちを理解。現在は読む９０％書く１０％、なので自称読み専作家。そ…

横浜中華街に暮らす天涯孤独のヒロユキに祖父の遺産が引き継がれる。 それは「蝶の目」 だからそれって一体なに？　わけも分からずヒロユキの人生が動き出す。 日常系中華ファンタジー？　…

高校の元同級生が投身自殺をした。 その何度目かの訃報に、小泉亮は食傷したようだった。 鬱病、リストカッター、パーソナリティ侵害。 漠然とした暗い未来に怯え自閉し、やがて自死する…

　俺は、最愛の人の体を自ら振るう剣で貫いた。『あの時』は、そうするしかなかった。彼女が堕天するさまを、ただ見ていることしかできなかった。 　なぜ、俺たちなのだろうか？ 　熾天…

僕らにとっての、ありふれた事件。 誰かにとっての、ありえない事件。 下請けの映像制作会社「スタジオミヤコ」で働く“僕”と 読書が趣味のパジャマっ子、ミヤコさん。 世界を欺くた…

このお話は、煮物屋さんというお店で、店長の佳鳴と弟の千隼、そしてお客さまたちと繰り広げられる、暖かくて優しい物語です。 今日も訪れる常連さんたち。さて、今夜はどんなお話が紡がれる…

【第2章「仲立つクマの見聞録」始動】 自称零感にして無自覚霊媒体質の主人公、無洞純は、霊能力者ばかりが所属する事務所「久狛井探偵事務所」にスカウトされる。 当初は事務仕事ばか…

新卒で入社した会社でモラハラ上司に苛め抜かれて退社した雪見星夜は、独特な感性をもつ大葉社長が経営する会社になんとか再就職を果たした。 破天荒な大葉社長が経営する会社はちょっとブラ…

◆カクヨムコン５読者選考通過、キネティックノベル一次審査56/1900。 暁月優利（あかつきひろき）は昼夜逆転のねっからの呆れかえるほどのゲーマーである。 ゲーマー過ぎて、社会…

　今ではない時代、ここではない日本で、社会の生産に何ら寄与しない異能力者たちは、考えている振り、悩んでいる振りしかしないがために、行き詰まる。行き止まり、雁字搦めで行き着く先は、…

世間は本当の母を知らない。だから私が母の本を書きます。 高校生である沙月の母はドラマや映画で活躍する有名女優だった。 そんな母が死んだ。 死因は乳ガンだった。 どの局も彼女の死…

「──でも、キミこっちの言葉ペラペラだよね？」 　ちょっとコンビニ行ってくるはずが、いつの間には状況は異世界ファンタジーに……。そんな俺を助けたのは自称騎士の少女。彼女に、自分…

だんまりを決め込む父、祖母との関係に疲れてしまった母、それを見つめる娘の私。老いた祖母をとりまく、いびつな空気に侵された、壊れゆく家族の物語。

理不尽に妻子を殺された男が、復讐を合法化するために街頭で孤独な演説をぶちまける。 そして、死ぬほど狂おしく、復讐を誓う。

じめじめとした夜のこと、その日は雨が降っていた。 そこで、彼女と出会った――

授業参観の折、息子が読んだ作文の始まりは 「——ぼくのパパは"ごくつぶし"です」 だった。 なんで！？息子にそんなこと言われるようなパパやってたっけ！？

仕事をクビになった男、強姦された女、生き甲斐の無い男。死を願う彼らに、飲めばいつでも楽に死ねる“死の錠剤”が手渡される。「いつでも死ねる」そんな思いが主人公達の行動を変えていく1…

どうせなら今日しか書けないものを。今日しか会えないきみに送ろう。 一年に一度だけ。きみに会えるのはその制約のもと。二十四時間、無慈悲な秒針が十二時を超えるまで。 その一年の間に…

誰もいないのに。彼女は一体誰に告白しているのか？

自らが開いた自殺オフ会で、私はこう提案する。「なぜ我々だけがこうも苦しまなければいけないのか？我々を黙殺する者達にも血潮を流す責任があるのではないか？」と。――そして私は殺戮へと…

姥捨山。 もしそれがまた復活して、しかもこれを書いているわたし自身も捨てられる対象となったならば。 それはこの世の地獄でしょう。

現実逃避のために、ゲームへのめり込むことにした。１８歳未満は購入が制限されるような、人殺しゲームに。

どこの家でもそうだと思っていたようなことが、自分の家庭のみの事情で驚いた。誰しもそういう経験が一度くらいあるのではないだろうか。私にとっては菊乃さんがそうであった。

突然次々に起こり始めた、不可解な事件。 被害を受けた者の腕に必ず現れる文字。 その文字がどういう意味なのか。 それは、本人が一番よく知っている。 ——教えてやる。お前が一体…

死生観についてのお話になります。苦手な方は回れ右。 倫理観に関わる話なので主人公の名前は空欄にしました。あくまでフィクションとしてお楽しみください。 ※小説家になろうと全く同じ…

当たり前の日常が、ふとした瞬間。 非現実的になり自分が思いもしなかった出来事へと足を踏み入れてしまう。 そんな馬鹿バカしくも、しっかり幾つものメッセージを添えた短編作品集で、ござ…

集団レイプをされた少女が一人の男に復讐をする話。 「私があなたに望むことは一つだけよ」

男は妻子を守るために動く。 その過程で罪を犯そうとも。

囚人がパンを作り、看守が食べる。人の闇で膨らむパンは、罪の味がした。

人間が動く時代は終わった。これからは客がコンビニに行くのではなく、コンビニが客のもとへ向かうのだ。流れゆくコンビニの中で働く店員の正体とは。

一分と少しで読み切ることができます。 ぜひぜひ。 面白いよ、本当よ。

　昔懐かしい赤い丸ポストを自宅の玄関先に置き、その隣につくねんと座っている一人のお爺さん。ポストを目にした通行人が、投函する代わりにお爺さんに手紙を託して行きますが……。 　会…

　2020年、新年最初の作品となります。元日に書き上げました。

ネット小説ならではの、商業作品では読めないものを書きたいと思い『帰郷』を書きました。 4000文字程度のショートショートストーリーです。(文庫本の5ページ程度。3〜4分もあれば…

失恋を忘れたい男の元に現れたのは、記憶掃除屋を名乗る一人の少年だった。

仕事に疲れた隆二がふらりと立ち寄った甲子園。そこで彼が目にしたのは、16対0という絶望的な点差のついた試合だった。 甲子園２日目第３試合、甲子園常連の強豪校に挑むは、地方の無名…

10年以上連絡を取らずにいた父の訃報を受けてから数年後、墓参りに行くとそこには父親の幽霊が居た。 生前の父から受けた理不尽な扱いに嫌悪を覚え冷たく接する主人公。 そんな彼に託され…

ラーメン禁止法が施行され、 富裕層しか手にできないラーメン免許なしには ラーメンを食べられなくなった日本。 ※現代ドラマといいつつ、30年後くらいの日本を想定しています。 全1…

心の棚卸し第二弾。 前回よりもダークです。 ご注意を。

俺はカクヨムに小説を執筆しているが、なかなか進まない。なぜならば監視AIがうるさいからだ。

他人の生き方をするより、あなたの生き方を。

子どもの時の夢は夢でしかない。 子どもの時にしか夢を持たない。 大人になっても、夢を持っていいと思う。 新しいことをやっていいと思う。 叶う、叶わないだけじゃない、他の答えがあ…

３月のある朝、快速電車に乗り込むと、混み合った車内で何かを執拗に覗き込む怪しい男がいた。やがて男は、私の目の前の男女と無言のコミュニケーションを取り始める。私以外の乗客はまったく…

　ある女の子の誕生日プレゼントとして買われた猫、我輩。 　名前は「センセー」である。 　日課は愛くるしいご主人の膝の上で眠ることだが、なにも寝てばかりいるわけではない。ある日は悠…

幼い頃、俺のヒーローは、父さんだった。 高校生になった俺は今、その父さんの介護をしてる。