ラーメン禁止法が施行され、食べる側も、提供する店側も、免許が必要となった世界。
その、食べる側の免許でさえ、誰でも取れるものではなく、手にできるのは富裕層なのである。ラーメンが絶滅する危機なのである。
しかし、我々は、食べられないとなったら、なにがなんでも食べたくなってしまう、困った人類なのだった。
法の目をかい潜るように、秘密裏に提供したり……は、日常茶飯事!
想像だにできないような、斬新で奇特な荒技を開発したり……は、困ったものだ!
今や、この国の国民食と言っても過言ではない、ラーメン。たかがラーメン、でも、されどラーメンなのである。それだけを追求した、おおいに笑える現代ドラマである。
みんな、そんなにしてまで、食べたいのか? ラーメン!
う〜ん、食べたいよね! やっぱり!
ラーメン禁止法により、免許なしにはラーメンを食べられなくなった日本。ラーメンを愛し、ラーメンのために戦う男たち。国からラーメンをとり戻すため、ついにはクーデターが実行される。
オープン・プロット・プロジェクト(OPP)サンプル小説第3弾です。
ありえない法が施行されてしまうという点では必ずしも絵空事ではない――かもしれない社会派(?)小説。
ラストはタイトル通りですね。
『ラーメンを中心にして』
楽しいオチが待っています。
あぁ、言うまでもなく飯テロ小説です。読めばもれなくラーメンが食べたくなります。深夜の読書にはご注意ください(社会派どこいった)
ラーメン禁止法。あまりにも残酷で衝撃的な法に釘付けになり、それに対して巻き起こる様々な葛藤がリアルにうまく描かれています。
普通に考えれば有り得ないような法が施行された日本を巧みに描いたお話は、まさにフィクションを楽しむという物語を読む上で最高に刺激される部分を突いてきます。なによりラーメンへの熱い思いに触れられる真面目ながらも笑えるストーリーに大変興奮しました。ラーメン好きにはたまらない作品でしょうね。こんな法律があったら私もたえられませんもの……
グルメ作品が好きな方は是非に読んでみてください。ただし、読み終えたあとはラーメンが食べたくなるので深夜に読むのはお気をつけて。
最高に素晴らしくおいしい作品でした。ご馳走さまです!