とっても、読んでいて幸せになるお話です。一つ一つのお話が、優しくて、ご飯が何とも美味しそうで。疲れた時に、ふと読みたくなるお話、寄りたくなるお店です。お話の中の「居場所」は、読む私たちの「居場所」にもなっている。ここは、私たちの居場所です。
晴れた春の日に、日向ぼっこしているみたいなお話です。人がいて、人がいて、人がいて。人がいればそこに人生があって、生活があって、食もそこに含まれていて。あったかくて、気持ち良くって、清々しくって。ああ、自分には絶対に書けない類の小説だああああ。と、少し絶望しそうになります。ちゃんとご飯作ろう。そう思いました。自分の心も体も、食からなのかな。たくさん食べて、たくさん書きたいです。