メイルストロム

「貴女とは、どこかで会ったことがありますか？」 桜の樹であるわたくしに、突然お声をかけて下さる殿方が現れました。その方はわたくしに「名前」をつけて下さって── 昭和初期の日本…

ウィリアムは奴隷だ。鉱物を掘る毎日。ロボットに監視され、逃げだすことはできない。そんな日常に起きた事件とは？ ※感想を書く方はネタバレにご注意ください。 ※カクヨムコン9の短編部…

僕、飯田太朗の元に東大で人工知能の研究をしているという学者が来る。何でも父の死の真相を知りたいらしい。父はダイイング・メッセージを残していた。曰く。 「プスーヒョロギィ」

福岡で4歳の息子と夫と３人で暮らす美咲は、家事や仕事、子育てをしながら忙しい日々を過ごしていた。 そんな美咲の心の拠り所はインディーズ時代から応援しているバンドの音楽だった。 だ…

カミガカリの装備開発実験部隊、通称カヅキ。 カミガカリ落伍者が集められた部隊だ。しかし終戦と同時にその姿は消えた……。 終戦から五年後。『カヅキにさえもなれなかった』落ちこぼれの…

うっかり早朝覚醒して布団の中でうだうだしてたら、最初の一文が降りて来たので衝動的にエディタ直打ちで書きました。それ以上でも以下でもない。わりと後悔はしている。 自主企画「第一回…

KAC20248。『めがね』。 メガネは、『眼の鏡』と書く。 なごや幻影奇想シリーズのスピンオフですが、これ単体で問題なく読めます。

貴族とそれに仕える魔術師によって支配された世界。 魔術の恩恵は全ての人に与えられるべきと、魔術師であるメガクスは魔具という道具を作り出す。 それは支配する側にとって都合の悪い物…

あなたを想って流した涙の色は、何色ですか？ 【KAC20247】第７回目お題「色」参加作品です

飯田太朗こと僕はドイツ人の知人シュンペーター氏より「日本の北海道に生息する珍獣、ポラップポラップを探したい」と依頼される。聞いたこともない動物で首を傾げる僕だったが……？

KAC20244。 フィクションですよ？

誰だって、恋しい相手とは常に一緒にいたいものだ 【KAC20245】お題「はなさないで」 参加作品です

これは、僕達がデートをしていたときのお話だ。 愛しのマイハニーとのちょっとした失敗談さ。

明日はデートなのに、ささくれのせいで憂鬱な私。

15歳の少女、タウは精霊と向き合っていた。 精霊術と呼ばれる超常の力を得るために、厳しい試練へと挑む。

エルミリア公園の林の中から埋めかけの棺が発見される。中からは町一番の美女、美容研究家でもある女性マリアの死体が。裸の死体はどうも情事の果てに殺されたものだと分かるのだが、相手の男…

ささくれって、あるだろ？ いつの間にかできてて、チクチク刺さったり引っ掻いたりして痛いやつ。 なにもあれは手にできるだけじゃないと思うんだよな、俺。 たとえば、この財布が俺にとっ…

　KAC参加作です。実話エッセイ、痛い系かも。 　800文字しばりチャレンジ。 　この話、以前もKACで書いた気もする（デジャヴ）

僕の彼女はいつも箱をもっている。これは、箱と彼女との出会いから、お付き合いに至るまでの話。

1960年代アメリカ。 片田舎に住むとある夫婦の元に配達人と名乗る男がやってくる。彼は夫婦に箱を渡すと「この中には百万ドルが入っている可能性があります」と告げた。「可能性？」と妻…

ある屋敷には座敷童子が棲むという噂があった。

僕が今日内見を担当したのは、この秋に結婚するという幸せ絶頂の二人だった。 （タグは保険です） KAC20242。お題【住宅の内見】 ©2024/紫月音湖

私は引っ越し先の内見に来ていた。 条件が良すぎる物件に疑問に思ったその時…… 【KAC2024第2回お題】 「住宅の内見」 参加作品です 1000文字未満のショートショートです…

低級の神様である「私」はまだ名前さえ与えられていない。各地の神社に助っ人として派遣されることで民衆の願いを叶えるアルバイトをしていた。 だがある日天照大御神のご温情で専属の神社を…

無理‼️

魔法使いのワドは、今日がホワイトデーであることを忘れていたらしい。

【KAC2024第1回お題】 書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』 参加作品です 重大なミッションをコンプリートするため、俺はある場所へと駆け込んだ…

KAC20241。 やり遂げねばならない女の戦いの話です。

三分で全てが決まることがある。 これは、その短い時間に挑んだ男の物語。

　人は誰だって、物心つく前から抱えているものがある。 　蛇が嫌いな女と、蛇が怖い少年。 　出会い、語らい、そしてそれぞれのカルマと向き合い、選択する。 　＊未成年を性行為に誘…

毎年、「俺」が持ち帰っていた、義理チョコの意外な行方の話。 ※もとは自主企画「チョコ俳句スロットでお話を書こう！」用の短編です。 スロットで出来上がったのが下記の俳句。これをお…

幼稚園のジャングルジム登り競争から始まった、ライバル同士の友情。 もう一人の幼なじみと、三人で、いつも、仲良し。ずっと、友達。 だけど……になる時は、来ないよね？ ※蜂蜜ひみつ様…

偶然にも女神が出現する泉を発見した主人公。 どうやらこの女神、正直に答えると金と銀をくれるらしい。 おかげで大金持ちになった主人公だが、ふと疑問に思う。 なんでも金と銀に変えて…

狼が好きな妖狐の青年ミラは任務中に突然赤い狼に襲われる。 追いつかれて危機に陥った時に助けてくれたのは、狼のような目をした彼の主人だった。 この短編は「魔法具職人の就職活動」と…

とある世界で魔王を倒し世界を救った英雄は、その世界で天寿を全うした後で、自分がとんでもない過ちを犯していたことに気づいた。 そこで女神に頼み込み、未練を断ち切り世界の歴史を変え…

僕、飯田太朗の元に、一人の女性がやってきた。なんでもスパムアカウントに悩まされているという彼女。しかしその裏には、大きな影が……？

一兵士であるマルクは、ある夜、敵国の村を襲撃する。 しかし夜襲は失敗し、ひとり生きながらえたマルクは囚われ、奴隷としての生を余儀なくされる。これまた生き残った村の女たちの憎悪を一…

海戦中に海に落ち、記憶を失い男娼に身をやつした男と、彼に付き従う男。 男ふたりが織りなす愛憎劇。 自主企画「総受けvs総攻めフェスタ」参加作 https://kakuyomu.…

――2023年12月12日の朝方。 夢の中でもすやすやと寝ていた私は、とある女性に起こされ、「ここを読め！」と言わんばかりに一つの本を顔に押し付けられた。 寝ぼけ眼でどうにか読む…

この世にある国は全て、聖獣の背の上にある。 ここ、ザルクールは蜥蜴のような聖獣の上に成った国。そう、言われている。 そんな国や世界に疑問を持つ一人の少女がいた。 ※エブ…

高校生の時に初めて彼と来たカフェ。 ずっと変わらずに迎えてくれるマスターに、ある日相談をもちかける。 最近彼と会っていると、違和感がある。私一人がぽつんと座っているような感じがす…

『銀の魔女』と呼ばれる伝説がある。 銀色の髪を持つ少女の愛を得られた者は、その膨大な魔力を手にすることができる。世界を変えるほどの力を。 ────────────── 16歳…

リハビリ的な短編を。 世界の果てにある砂時計と、不死鳥の回顧録。

理論上怖いものと怖いものを足すとさらに怖くなるので 八尺様にくねくねを装備させました。

僕、飯田太朗は強烈なスランプに陥り作家生命の危機に。途方に暮れて歩いていたところにある邸宅が。「悩める作家、お入りください」とある看板を見て、まさに自分のことだと入ることを決意。…

飯田太郎様作「僕はまだ「小説」を書いたことがない」（https://kakuyomu.jp/works/16816452219251654927）に出て来る私こと「亜未田久志」が…

山岳信仰の大霊所のひとつとも数えられる四国山地。 其の昔、時代の煽りを喰らい寺を去る者が少なくはなかった頃。 とある廃寺のある山で、不思議な音が響くと云ふ——。 地元の者はそれ…

夜を戦う全ての人へ。あなたはひとりだけどひとりじゃない。何より尊い仕事をしている。 ※百百百百さま主催のアンソロ『星座短歌と星エッセイ』へ寄稿した１１首に、９首の新作を追加した…