概要
聞こえますか、勇者さま。あなたの夢を通じて直接語りかけています——
KAC20254。
何度も夢に出てくる女神さまから、異世界を救うよう語りかけられる女子高生の話です。
何度も夢に出てくる女神さまから、異世界を救うよう語りかけられる女子高生の話です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!平凡とは(哲学)
この物語を読んで、私は深く考えさせられました。そう、とても深く。例えば、朝食のトーストに使用する食パンは何枚切りが最適なのか、とか。
主人公の女子高生は、自身の「平凡」を貫き通します。大型トラックを避けるために高く跳躍し、襲い来る通り魔をあっさり制圧する、そんなごく普通の日常。
私は我が身を振り返りました。朝起きて顔を洗い歯を磨く、そのルーティンを「超人的清潔維持能力」と呼ぶ人はいません。つまり「平凡」とは主観的存在なのでしょう。
物語の陰では、異世界の女神が主人公を召喚しようと何度も奮闘しています。しかし主人公の「平凡バリア」は厚く、女神の努力は虚しく跳ね返されてしまいます。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!平凡すぎる女子高生は、『物語のフラグ』を折り続ける
やはり『物語の主人公』になれるのは、そういう資格を持った存在なのだな、と強く感じさせられました。
あまりにも「平凡」な女子高生である主人公の「私」は、ある時にトラックに轢かれて異世界転生しそうになる。
だが、彼女は素早く反応。そして高く跳躍してそれを回避する。
読んで納得! たしかに「平凡」だ! 女子高生ならこれくらいは普通だよね! と読者は間違いなく、彼女の「平凡さ」に共感してしまうことでしょう。
この、圧倒的説得力!!!
その後も異世界の存在は彼女を召喚しようと様々な手を打つが、彼女はあまりにも「平凡」であるため、物語の主人公になることができない。
それが、平凡…続きを読む