水帆

　鬼が人の肉を必要とする年齢を「喰齢」（くいのとし）という。 　彼らは八年ごとに、人を食わねば生きられない。 　最初に迎える「喰齢」は八歳。彼らはこれを「食べ初め」と呼ぶ。 …

凱旋門で起こった殺人事件。その一夜が始まりだった。 心に誰にも言えない秘密を抱え、王国オディリアにある王都警備隊の秘書になった薬師の娘、キアラ。剣も銃もてんでダメ。そんな彼女…

【カクヨムWeb小説短編賞2023「短編特別賞」受賞】 『妹が作ってくれた』 兄がSNSに投稿したのは、私が作ったラーメンの写真だった。 https://kakuyomu.j…

まず彼女に振られます。

　ラブコメとは――。 「あああ～なんて理想的なビジュアルなんだぁ」 と彼女ら、猛獣ヒロインを見つめる。 このヒロインたちを元ネタに、キャラカードを作ろう！ ……案の定、一筋縄…

お題を見て、産まれたばかりの従妹姪のつま先がパッと思い浮かびました。 彼女がこれから彼女であれるような20年後が来ますように。

何処かの宇宙の2084年 科学文明の極端に発達した全体主義国家では、他の世界線という多次元宇宙──マルチバースから拉致してきた子供たちを、超能力者として育成する「ボーン・マシーン…

木崎魅美（きさき みみ）はサキュバスの高校生。幼稚園時代からの幼馴染である青原駆（あおはら かける）のことが大好きで、そのまま将来ゴールインすることを疑っていなかった。 しかし、…

【お知らせ】 カクヨムコン9のエッセイ・ノンフィクション部門にて、短編特別賞を受賞いたしました。 二〇二四年一月二十五日。 うちの犬が死にました。 うちの犬の話を聞いてください…

　この独創的なファンタジー小説は、超越的な存在が異世界に旅立ち、魔王としての生活とその世界への影響を目指す物語です。既存のファンタジー小説とは異なり、主人公の視点と全知視点が…

人間の言葉を話す猫「ハイデルベルク」と、その飼い主「かのこ」の心温まる物語。

特殊な力を持つ『変異者』と呼ばれる存在。 そんな者達で構成される組織があった。 地球に外来した宇宙生物・異星人への対応。 危険なアーティファクトの回収・保存。 そんな多忙を極…

★何故か？　クレーム処理は僕の仕事だった★

ある日のことだった。 一人の青年が腰かけながら、心に秘めた愛を詩にしようと試みていた。 「あら？　どうしたの？」 そんな青年に声をかけたのは、彼が密かに思いを寄せる幼馴染の…

文明が滅びた後、生きる希望も死への期待もなくした人々の世話をするためにアンドロイドが生み出された。 アンドロイドは感情を持たない存在として、ただ淡々と人々を看病し続ける日々を送…

少年は夢をみる。 己の全てをかけた必殺技で敵を打ち倒す英雄譚。 長年の修行の果て、ついに必殺技を習得した男は、とある目的のため世界を旅することに。 男は必殺技を開発する途中で生み…

カクヨムコン10がいよいよ始まります。 皆さん、準備はいかがですか？ ぜひとも読者選考突破目指して頑張ってください。 第9回向けにまとめた攻略法は下記になりますが、第10回でも…

小説を書いたり読んだりした経験から、私が思ったことや感じたこと、アドバイスなどをつらつらと書き連ねた創作論。役に立つかもしれません。立たないかもしれません。 「小説家になろう」か…

最近、色々カクヨムの小説を読みながら少し悲しくなってこれを書きます。 わざわざ読もう！と入った私でもこれなのに、 いわゆる読み専の方たちは尚更だろう。と思ったのです。 お前から…

　獣人が発見されて百年以上が経過した頃。人間社会では、獣人の存在が日常の一部になってはいたものの、依然、多くの獣人は研究対象とされていた。 　世界最高の権威を誇る研究所で警備員…

ある日突然、SNSで嘘がつけなくなってしまった世界。 嘘と見做された投稿は削除され、各国の要人や政府公式アカウントは相次いで炎上し、タレントは私生活を勘繰られる。 そんな世界で、…

　ある日僕は、一緒に住んでいたカノジョに“キスがうまいだけで何もできない男”というレッテルを貼られた上にフラれてアパートを追い出されてしまった。 　キスがうまいだけで、生活力の…

馴染みの古本屋で、奇妙な手記を見つけた。不可解な出来事が数多く書かれている。ホラー短編集のようだが、都市伝説の備忘録のようにも思える。フィクションなのだろうが、妙なリアリティをも…