概要
――――カクヨムコンテスト11【短編】、お題フェス第六回「温める」に挑戦。
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- ★★★ Excellent!!!常識というワードが、あなたの理性を解体する。
「身体が重い」「冷たい」「首筋に噛みつきたくなった」
……もし、そんな「通常とは違う症状」を自覚してしまったら、あなたはどうしますか?
本作『ゾンビは温めないでください』は、そんな末期的な症状を訴える患者と、どこまでも冷静な医師が対峙する、ある診察室の物語です。
この物語の面白さは、ホラー映画なら悲鳴を上げて逃げ出すような異常事態を、医師が「医学的な言葉」によって淡々と日常の風景に溶け込ませていく過程にあります。
現代社会のストレス、自律神経の乱れ、そして突発的な恋心……。医師から提示される「論理的な解釈」の数々は、奇妙なほど説得力に満ちており、読者は次第に「おかしいのは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これはゾンビですか?
『これはゾンビですか?』ってライトノベルがありましたね。アニメも昔放送されてましたね。この作品とは全然違うストーリーだけど。
でも、本作は「これはゾンビですか」って言いたくなるような内容ではあります。
本作は際河原歩っていう人がある医師の診察を受けるところから物語が始まります。
そういえば、『これはゾンビですか?』の主人公も歩っていう名前だったな……まあそれはいいとして、この歩という男が「自分がゾンビになっちゃった気がする」と言い出すんです。
「なに言ってんだこいつ?」て思いましたが、体温を計ったら二十二度だったとか、暑さも寒さも感じないとか身体が石みたいに重いとか、たしかに…続きを読む - ★★★ Excellent!!!厄介な患者が来た
これゾンビだよね? ねえ、これゾンビだよね?
すっげーゾンビだよこれ!
やっぱこれゾンビだよね!?
……と、終始ツッコミが止まらない本作。
一種のショートコントを見ているかのようです。
しかし、お医者さんの方は冷静にパニック状態の患者さんを落ち着かせ、一つずつその疑問への対処をしていきます。
しかしこの悪態具合よ。
まぁ、トンチキなことを言い出す患者と相対してしまうと、こうもなるのでしょうか。
ところが、患者のおかしな「自覚症状」は止まるところを知りません。
お医者さんの方も徐々に頭を悩ませていきます。
さてこの患者、どうしたものか。
そして、突如としてギアを上げるお医者さん。
そのオ…続きを読む