概要
帝国を大きく広げた功績は本物ながら、伝記に残る超人エピソードは過剰演出。
すべては死後も忘れられないために。
だが千年後、陥落寸前の王国によみがえらされてしまう。
「史上最強にして最大の皇帝よ、お力をお貸しくだされ!」
起死回生を願う宰相の手には、アレリウスの伝記があった。
かけ離れた人物像を守ろうと奔走するうち、浮かび上がる真実。
千年の時を越える、架空戦記ファンタジー。
カクヨムコンテスト11応募作。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!最強の続きは、千年後から始まる。
死後も語り継がれたい一心で、伝記をちょっと(いや、結構?)盛ってしまった皇帝アレリウス。
ところが千年後、その“史上最強”の肩書きを信じた王国に召喚されてしまう――この皮肉が、導入から強い引力になっています。
その千年後の世界で、彼を取り巻く人々の立場がそれぞれに切実。
国を救いたくて必死な宰相、伝記を信じる研究者、父の命を賭けた選択を背負う娘――誰の期待も真剣だから、アレリウスが逃げられない空気が伝わってきます。
アレリウスは確かに脚色をしていました。
しかし、実際に彼は立派なのです。
状況を見極め、兵を生かし、勝ち筋を作る。
その実力があるからこそ、“史上最強”という言葉が空回りして…続きを読む - ★★★ Excellent!!!自分の伝記に脚色を加えた帝王が蘇る!
自分が死んだあとのことなんて、凡人でしたらそれほど気にしないかもしれません。
けれど、偉業を成し遂げた皇帝ともなればより多くの人に覚えていてほしいもの。
ほんのちょっと――いえ、もうちょっと――話を盛って伝説を作ってもいいかな、なんて。
本当のことなんて後の世の人には確かめられないんですから。
――ところが。
その盛った伝記を読んだ後の人々が、救いを求めて伝説の帝王を蘇らせてしまいます。
今更言えませんよね。ちょっとだけ大げさに書いたとか。
それでもやっぱり、彼は盛らなくても十分に強くて器の大きな帝王なのです。
彼は人々の窮地を救い、そして自らの死後の国の歴史を知ることになります。
そ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!マクシミリア共和国に栄光あれ!!
ある奇妙な男の事を語ろう。
歴史上、未だ類を見ない特殊な経歴で、尚且つ歴史に名を刻む実績を伴った男の話だ。
彼の経歴を特殊たらしめているのは、活躍した期間の長さ……否、
『数』である。
ユリウス・カエサル。ナポレオン・ボナパルト。アレクサンダー大王。
大王ギルガメッシュ。坂本龍馬。
世界に名を刻む偉人は数多かれど、その偉業を持ってしてもこの男には追いつけないのだ。
どういうことか?
この男、『二つの時代』で活躍し、それぞれ歴史になを刻む偉業を成した男なのだ。
そんな男のことを未だかつて、聞いたことがあるだろうか?
故に彼を蘇らせた男にも功績はあるのだが、そのことにはあえて触…続きを読む - ★★★ Excellent!!!粉飾まみれの英雄が、やがて『真の英雄』に。そして『真の平和』を掴むまで
この『圧倒的なリアリティ』に裏付けられたファンタジー世界。読めば読むほど緻密かつ重厚に練り上げられた物語に唸らされました。
主人公はとある帝国の皇帝であるアレリウス。彼は自分自身の『伝記』を後世に残すことになるのですが、その内容がもう『盛るわ盛るわ』の粉飾だらけとなっています。いかに不可能な状況で戦いに勝ってきたかとか、ものすごい怪力の持ち主ってことになっているとか。
そして、そんな伝記だけが千年後の未来に残ったことで彼の身に思わぬ事態が。
人生の終わりを迎えてから千年後、アレリウスは魔法の力によって蘇ることになります。テッサルトという名のその国はカルマンダ国との戦争を続けて…続きを読む - ★★★ Excellent!!!嘘を真にすべく、人々の想いに応えるべく、王は奮起し力を振るう。
偉大な先王、先々王。
その土台の上に国を盤石にした現王は、自らの存在を後世に残すべく、自伝の内容を……盛った。結構盛った。
嘘ではない。
功績も、武勇も真実に基づいてはいる。
けれど、盛ったのだ。
結果、王は1000年の後、危機に瀕した小国に召喚されてしまう。
この設定だけでも相当に面白い!
けれど、ここからです!
王の召喚には、少なくない犠牲が払われており、王は引くに引けなくなってしまう。
嘘を真にすべく、人々の想いに応えるべく、立ち上がった王が、嘘を真にする物語!
まだ序盤までの読了ですが、期待値大です!
オススメします! - ★★★ Excellent!!!脚色の王が本物を示す物語
やや脚色のきつい伝記を残した王が、何の因果かそれにほれ込んだ人たちに召喚されてしまう!
嘘を誠にするべく、王は顧問として一国を立て直すべく奔走する!
嘘から始まる物語のわくわくとどきどきには、代えがたい興奮がつきものであるが本作もその通りで、周囲の期待に応えざるを得なくなった王の振る舞いがユーモラスであると同時に応援したくなるかわいさを持っている。
また、そんな彼に、きっと人生を変えられたであろうキャラクターたちの今後にも注目したくなる。ある意味王ではない彼らの方がどうにも共感しやすく、ついつい頑張れ! と言いたくなってしまうこと請け合い!
この先、この国や人々の行く先が気になる異…続きを読む