@melga97

自主企画「もももの庭の物語」に参加させていただいた『私の悪い魔法使い』（https://kakuyomu.jp/works/16817330649121888930）のあとがき・…

タイトルまんま。私は心配性です！ 家を出れば鍵が気になり、鍵を確認すれば窓が気になり、窓を確認すればまた鍵が気になる。 この強度の心配性、どうにか出来ないものかと思って書いてみま…

風観雪伎(かざみそそぎ)は登校に使う神社の参道で、衣傘飾(いがさかざり)と名乗る少女に遭遇する。衣傘は掌で口を覆って欠伸を一つし、風観を見て妖しく笑った──それも、大鳥居の笠木に…

仕事でほんのちょっとだけミスをしてしまった「私」。 だがそのミスは、何故か上司や周りから異常に責められ、「私」は孤立していく。 よくあるミスをしただけなのに。みんなだって同じよう…

都市アクアリウムにはその日、「予告」されていない大雨が降った。 そんな日の、どこにでもいそうな彼らの光景。

日々スマホのソシャゲを楽しんでいたＯＬ、崎上恵那。 だがある時、新作ソシャゲ『イブコニス』で、彼女は恐ろしい罠にハマる。 結果、彼女は一気に地獄へと―― 果たしてこんなソシャゲ…

見えないものを、見ようとする話。

人を犠牲にしたり、犠牲にしなかったりする話。

大切な人を守るため、嘘に嘘を重ねる話。

✳カクヨムWeb小説短編賞2022　応募作品✳ 私は中学校に通う西田真紀。 普段は美術部に所属してのんびり過ごしている私に声をかけてくれる君――木内実隆。 いい友達だし、一緒に…

待ちに待った小学校の夏休み。僕と妹は、宿題である自由研究の題材を探している真っ最中だった。そんな中で妹が題材に選んだのは、なんと空から降ってきた一匹のおたまじゃくし。妹は、嬉しそ…

角川武蔵野文学賞によせて書きました。ファンタジーなのでライトノベル部門にしましたが、素養がないのでラノベっぽくないかもしれません。

苦しめられ傷つけられ、痛みにさいなまれる。それでも前を向き立ち上がる、そんなキャラクターが好き…… そんな趣向が実は「リョナラー」だと言われていることを作者が知ったのは、つい最近…

　身勝手な理由で三人を殺した男子大学生がいた。当然社会的な反発は大きく死刑求刑が順当かと思われたが、ただ一人被害者遺族の女だけは彼の更生を願っていた。

銀文鳥さん企画の秋の短編・掌編講評会に参加させていただき、お題「透明」で書いたときのものです。 祭りの夜、迷い込んだ見世物小屋で興行師の男が語る目玉商人「透明女」の話。

これは一人の男の蹉跌の物語。

貧しい家庭で生まれ育った少年──有村拓馬。 漫画もおもちゃもテレビゲームも買い与えられなかった彼の娯楽は、電灯の紐に向かってパンチをする『紐パンチ』だけだった。 やがて彼は高校生…

森の奥の岩窟で目覚めた男、イザーク。彼が覚えていたのはその名前と、自分が「悪い魔法使い」であることだけ。何かとても大事なことを忘れている気がして、彼は森を飛び立つ。情報を求めてや…

マングースの田原総一朗は、朴訥とした田舎のイタチたちを集めて啓発セミナーを開いた。 ―― 「誕生日」「カクヨムのトリ」「タブー」「異世界転生」

朝起きて、いつものように家を出た僕は、玄関先で見知らぬ少女と出会う。その瞬間、気がつけば僕はまたベッドの上にいた。 「目覚めてから繰り返される五分間で、全てを思い出せ」 突如表れ…

コーランに登場するイスラム教の妖精ジンの歴史を「呪われた詩人」アルチュール・ランボーや「マレーの虎」ハリマオのエピソードにからめて語るエッセイ風歴史怪談。一話完結2600W。

ハムちゃんがアイドルになる話です。

大した情熱も持たないままベストセラー作家になり一生かかっても使い切れない金を手にした青年・折川春は、ある日弟子にしてほしいと懇願する少女・柏森静の面倒を不本意ながら見ることになる…

登場人物 ●風晴　択己　(かぜはる　たくみ) ……かぜたく先生。国語教諭。 ●水川　結依　(みずかわ　ゆい) ……悩みの尽きない女子高生。

おじいちゃんの幽霊が見える咲村蘭は、おじいちゃんがつけた蘭という名前が嫌いだった。 そんな彼女が音楽サークルで出会った飯塚さんもまた、幽霊と会っているのだった。 霧の中で咲村蘭は…

猫の手を借りて墜落を免れた旅客機は、バナナの茂る孤島に着陸した。 それから２カ月後。バナナだけで生活し続けた機長と乗客たちと猫ちゃんは、お肉食べたさにちょっとどうかしてしまうのだ…

どちらかを貶めようという意図はありません。 こういうケースもあるだろう、と。

先祖が交わした盟約により、御家の繁栄と引き換えに代々の子孫が二十歳を迎える日に“身体のどこか”を失うことが義務付けられた桜庭家。 現在の長子である青年・清司もまた成人の日を間近に…

昔は最先端の医療都市、今じゃ最先端技術を欲望に注ぎ込む犯罪都市、来るのは犯罪者か変態かその両方か。 ここの名物は培養肉を詰め込んだ食用クローンをお披露目する“謝肉祭”だ。 “謝…

　わたしは酸化している。 　自分が酸化しているだなんて、恥ずかしくて誰にも言えなかった。 　家族も、友達の誰だって酸化していない。担任の教師だって、部活動のコーチだって酸化してい…

誰でも持っている自己顕示欲。 けれど、本人じゃなきゃそれが自己顕示欲なのか自己表現なのかはわからないでしょう？ あの日彼女がつぶやいた言葉。 「撮られるのは好きだけど、撮る方が…

気付くと“僕”はこの島にいた。海に囲まれた牢獄。今生で役目を終えた命が次の始まりを待つ場所。 島の中心に聳え立つ時計塔の針は、僕がここに来た時からずっと零時一分を指し続けていた。…

武蔵野の小さなライブハウス。 そこで叫ぶ一組のパンクバンド。 PUNK SPIRITS OF UNDER DOGの慟哭を聞け。

桜の咲き誇る春の夕刻。 女と男は、見慣れていながらも、よくは知らない町を歩いていた。 「いいじゃないですか」 それが女の口癖だった。 桜の色彩、匂いの濃淡が、遠い過去を呼び覚ます…

ある会社では、社長から目を掛けられている男性社員が令嬢と結婚することになっていた。 これをよく思わない目地田は妨害しようとするが、うまくいかずに殺人をおかしてしまう。 『ワシ…

過去に書いた作品が読めなくなっていたのでこちらに…… 過去に紙のバージョンで少部数作ったものです（紙のバージョンにはとてもこちらにアップできない内容のものも含まれるのですが……）

某国は戦況の不利を挽回すべく刑務所の犯罪者を戦場へ送る。そのうちの一人である男は部隊が全滅したのに乗じて逃亡を図る。男が逃げた森は濃い霧がかかっている。霧が晴れると一軒の白い家が…

男は、読書やテレビで時間を潰してばかりの、うだつの上がらない独身ニート。そんな男の唯一の取り柄は、物語の途中でそのオチに気がつくことが出来るというものだった。 ある日、母の職場で…

神喰なんてのは、ほんとは良くねえ名前なんですよお。 犬でもひとでも神でも食い殺す、罰当たりでおっかねえで奴らだって、あっちかし人間に言われとるです。 けんど、ほんとに神喰家の男は…

九州北部の昔話『鷲の卵』をベースに書いています。 父親の言った冗談のせいで、蛇と結婚することになった娘は、 このままでは命を落してしまうという。 父親は娘を救おうとして、占い…

上下で完結。 墓を掘るのに使った鎌や鋤は七日間は墓場に置いたままにして持ち帰ってはいけない。 そんな民間伝承がモチーフです。

小学生の時、ふざけて学校の屋上で遊んで、落ちて。それが私が幽霊になる前の最後の記憶だった。私にいつも花を持ってきてくれる同級生の男の子への、温かいこの気持ちの答えを知った時、止ま…

　読めば必ず夢が叶うと言われる『夢の本』。ノンジはこれが欲しくてたまらなかったが、高くて手が出なかった。貧乏を理由に父親に言っても買って貰えない。 　本の売主であるアラガネは一つ…

太平洋に浮かぶ小さな島「ねじまき島」 島の中心にはゼンマイ鍵がそびえ立ち 街には狂ったオルゴールが響く島 絶対音感を持つ少女「音無美空」は狂ったオルゴールを直すべく島の地下に…

私は失業中で、ゴミだらけのアパートに住んでいて、もしかしたら気が狂っていて、人魚を飼っている。 どこまでが現実か夢かわからないが、事の始まりはあの女だ。ベランダで煙草を吸うときに…

　共通の幼馴染だった美香の結婚式を終え、孝太郎と勇助は二人で飲み明かしていた。勇助がどれだけ彼女のことを密かに想い続けてきたかを知る孝太郎は、少しの歯がゆさも見せずに彼女の門出を…

天才的な数学センスを持っている”友達”。 彼はある日を境に、誰とも口を聞かずにひたすら計算を続けるようになってしまう。 彼は何の計算をしているのだろうか。 「僕は、証明したいん…

第29回電撃小説大賞にて三次選考通過、四次選考落選の短編作品。 四月初旬某日、深夜、県境に近いある山で私が出会ったのはスーツケースを引き摺る少女だった。話を聞くに、彼女はこれか…

「ある日」。「ここ」ではない「どこか」。何かしらの「サービス施設」の中。実際には「スピーカー」が震えているだけの「偽物の声」が、ペチャクチャと「お上品」に喋りだす。チヤホヤうそぶ…

4歳の誕生祝いの席、太宰治を水死体の人として知った「私」。 親が故人となり、実家がなくなる時、それを思い出しながら郷里に流れる玉川上水を訪れる。 変わり続ける街に故郷の縁を探すが…