@melga97

大正～昭和初期浪漫。 華族女学校に通う十六歳の曄子（はなこ）の為に子爵家に雇われた十八歳の珠真（たま）は、娘時代の最後をそこで過ごす。 前・中・後篇で完結。 時代背景、華族、女学…

短篇や中篇は読んでもらえても、長篇を読んでもらえない……という嘆きの声が散見されます。 わたし自身が想うことを書いてみました。

ある感染症の世界的な流行の後、感染防止とプライバシー保護のため、人々は顔全体を「面」で覆って生活するようになった。そんな世界に暮らすある家族のお話。

KAC2022 8回目　お題『私だけのヒーロー』 私の王子様は、白馬じゃなくてハーレーで迎えに来る。

武蔵野というキーワードで、個人的に真っ先に思いつくのが武蔵野線。 豊かな自然の中を走り抜け、多くの人々に利用される路線だが、作者的には昔散々苦労させられたイメージが強く…… そん…

角川武蔵野文学賞向け作品。 玉川上水を作った玉川兄弟や名もなき役人達の苦労を簡単にお話口調で書いてみました。 玉川上水と言えば有名なあの方も出ます。 ところで現在の玉川上水…

千里眼を持つ僕と管狐使いの先輩がバディを組んで、どんなお困りごとも爆速解決！

初めて猫を触った。

なぜか踏切の上に立っていた記憶喪失の主人公は謎の白髪の若い男性、白浜凪と一緒に記憶の手がかりを見つけるために近くの町、八波町を散策する。そこで、主人公が見つけたものとは。

「人生という名のあれやこれや。それはいわゆる、あらゆるもの」 崇期様が主催されている企画、『【笑いのヒトキワ荘・第九回大会】幻想ユーモア杯』への書き下ろしです。https:/…

『第33回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画』によせて書きました。

そのフレグランスショップは日本のとある繁華街、深夜まで人々の喧騒とネオンサインの輝きが止まない大通りの傍にそれた人気の無い場所にあった。そこは独自に調合した人体に様々な作用を及ぼ…

「白鷺の血潮」 中世の羽代が舞台。負け戦を下人の籐佐と共に落ち延びた若武者、須貝忠孝は山中で白鷺を見る。助けを待つ十数日の間に二人の間には変化が生じるが、それは悲劇をもたらすもの…

朔《さく》には親がいなかった。物心がついた時にはすでに施設にいて、ひとりぼんやりと生きていた。 ある日のこと、そんな朔のところに『ご主人さま』が現れる。彼は朔を引き取り、大学卒業…

俺は誰かのタイムループの中に閉じ込められている。 二十時を過ぎると必ず目の前が真っ暗になり、十月二十五日の八時四十八分に戻される。 何故かループの度に記憶を引き継ぐことができて…

酒乱大学生×黒髪長髪占い師のボイズラブです

時代は昭和初期。黒人霊歌を採集するため日本人の民俗学者がアメリカ南部を訪れる。彼は真夜中の蒸気機関車内でギターを弾く青年に出会う。黒人とも白人ともちがう青年の風貌に学者は惹かれる…

魔法少女トライフルのファン6名が山奥の館で開いたオフ会。その主催者が、離れのコテージで死体となっていた。私は探偵と身を明かし、調査を開始する。その先に待っているのは、発想が根本か…

　ある日、山を訪れた私は、木々を薙ぎ倒して横たわるマッコウクジラを発見した。クジラは私を見つけると、「助けて」とヒレをバタバタし始めた。 　喋るんだ……。

此岸で死を迎えた人が訪れる、一面に彼岸花の咲く野。墓守兼探偵の私は少女とともに、少女が死の際に抱いていた想いを垣間見る。

九州北部に伝わる昔話『鷲の卵』をもとにして書いた、現代のお話です。 貧乏な独身女性の主人公は、念願の「ファラオの茹で卵」を作ることにした。 とろ火でじっくりことことと卵を茹でて…

【短編】 とある事故によって約1年間の昏睡状態にあった男、内原 聡。 昏睡状態から目覚めた彼は、名前以外の記憶を全て失っていた。 なぜ事故は起きたのか？自分は何者だったのか？ …

「民族調ボーイズラブ企画」によせて書きました。民族にもボーイズラブにも疎いのですが、なんとかそれらしいものになっていれば幸いです。

四年に一度、隣人は猫を預かってくれと言う。 その目的は…。 『カクヨム誕生祭2020』

　僕の名は月ノ下真守。都内の私立天道館高校に通う高校二年生だ。数か月前からある事件をきっかけにクラスメイトの星原咲夜と放課後を一緒に過ごすようになった。 　年度末も近づいた三月…

料理研究家リュウジ×角川食堂×カクヨムグルメ小説コンテスト カクヨム賞受賞作品。 サラリーニャン(マン？)の猫山にゃん太郎は食品会社の企画部に勤める、冴えない中年猫。 今日も家…

私は2号警備員として働いている。元ひきこもりの同僚Oは、ある日の現場で亡き母の姿を見たらしいのだが……

神父見習いのウィステリオは素行が滅茶苦茶な教導師であるハーブ・サブシスト神父のもと、今日も苦難の一日が始まる… 藤は英語でウィステリアといいます。 草は英語でハーブといいます。

斬新な演奏で聴衆を虜にしてきたピアニストには、バッハの演奏がなかった。彼女の演奏は何故、人を魅了するのか。彼女は何故、シャコンヌを弾かないのか。そして人は何故、音楽美を理解するの…

　雨の日になると現れる色の濃いレインコート姿の男。そこにはなぜか、血のにおいと鈴虫の音色がするのだ。 ●ハヤシダノリカズさん主催自主企画参加もの。 条件【無人〇〇】【偶然と必然…

美術の授業で風景を描くことになった三好さんは、自分だけの秘密の場所に来る。ところが同じクラスの細川くんがそこを訪れ、二人は絵を見せ合うことになる。

どうも、八大地獄第一地獄等活地獄罪人受付部に勤める牛頭鬼のゴズ・サンタモニカです。 地獄の住人なのに血を見るのが苦手で毎日、送られてくる罪人たちと面会して、十六小地獄へ引き渡す橋…

狐さんと遊ぼうと思って書いた百合です　付き合えずに終わりますし男が百合に挟まります

さみしがり屋で不器用な２人の話。 この時間が続くなら、 この関係が続くなら、 もう少し、この雨が続いてもいいかな。

新宿歌舞伎町の雑居ビルで発見された、一人の男の死体。 男は身分のわかるものなどは一切持っておらず、ポケットの中からは花札の月見が一枚発見された。

兄の頭に手を突っ込んで、死んだ金魚を掬い出した。 夏、田舎の実家で俺は兄を殺した。浴槽で首を切り落として血を流している最中、近くに置いていた金魚鉢が兄の頭にくっついて身を起こし…

その集落では、人の手ではどうしようもないことを土地の神に祈るとき、“咎負い”を置く。“咎負い”は集落全ての咎を負う。役目を果たすまで、死んではならない。だが死を除くあらゆる罰を受…

　京都に住んでいた。お寺巡りをよくやった。お寺に行ってもわたしが見るのは庭だけだった。頭の中には歴史がめぐっていた。京都のお寺の庭でたくさんの歴史上の人物と仲良くなった。神社仏閣…

ぽっ、ぽぽっぽ、ぽぽ……。 ここ数日、夜中の2時になると不気味な声が聞こえてくる。俺はたぶん、その声の主を知っている。 その声が、俺を手招きしていた。 【カクヨム公式自主企画】…

逢魔が時に女性や子供が外にいると神隠しに遭う。 日本のどこでもよくあったそうだ。 ならば、その陰に消えた恋もあっただろう。 ※遠野物語『寒戸の婆』二次創作 カクヨム公式自主企画…

メタバースが当たり前になった社会。仲良し三人組はリアルな河童のアバターに出会ってしまい…？

ある日、宇宙の片隅でとある男がプレゼントのために可愛らしい宇宙ポッドを作った。それは地球の果物にそっくりな形をしていたそうだ。 しかし、目が覚めるとポッドが無い。 憧れのあの人に…

大学生の望深(のぞみ)は生まれつき歯に茶色い模様が入っていて、それがずっとコンプレックスだったが、あるとき初めて入った歯科医があっさり治してくれて歓喜した。 今、望深は別な悩みを…

底辺に埋もれている星屑にしか過ぎなかった。そんなわたしが出逢った、読み専の神さまについての覚書。 誰もが一度は逢ってみたいと願うような、そんな人でした。

「世界電球」という全人類を幸福に導く装置のある世界。 そんな世界でなぜか「しあわせ」になれない二人は、世界電球を壊しに行くことを決意する。

　ボイドことボイスドロイドの曲が、テレビから流れてきた。 　大学時代、ボイドのキャラクターである一咲ネネの歌声に聞き惚れてどハマりした俺と、かつてそんな俺をオタクと言ってからかっ…

幕末の江戸。一人の不細工な浪人が夕暮れの町を歩いている。美しい町娘は彼を「狒々（ヒヒ）」とからかう。浪人が酒屋に入ると人相のよくない男たちがなにやらヒソヒソ話しこんでいる。符丁だ…

20年ぶりの同窓会。懐かしい話などで盛り上がり、卒業の時に埋めたタイムカプセルを掘り起こそうという話になるが……