概要
「やっぱり、あんたが一番非道い」
その集落では、人の手ではどうしようもないことを土地の神に祈るとき、“咎負い”を置く。“咎負い”は集落全ての咎を負う。役目を果たすまで、死んではならない。だが死を除くあらゆる罰を受ける。そしてその日、一人の若い男が“咎負い”に選ばれた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!心当たりのある…
人柱にされてしまった男とそれを世話する男のお話。
暴力的だったり官能的だったりする展開にドキドキしました。官能的なところはホントにえっちで凄かったです…!
私が一番好きなのは、世話人の男が打ち明ける、彼への想いです。
はじめは外見的な魅力を感じたということなのかなとも思ったんですけど、そうではなくて、彼が彼だから美しく見えたように感じました。
その人がその人だから、好きという気持ちには私も心当たりがあって、世話人の男へとても感情移入をしてしまいました。
その上で、このお話が人柱の男が語り手なのがよかったなぁと思います。
私は自分の気持ちを振り返るきっかけにもなりました。