友の背中を押しながら、自分の背中も押す。思い人の結婚式の夜は恋の終わり。むしろ終わりじゃないと彼女が離婚するということ。等と読者は余計なことを考えながら、古き良き名曲と同名のこの作品が、名前に相応しい佳品であることが嬉しいです。
作品構造といいその質といい素晴らしいものだった。こういう小説を読むときが一番幸せかもしれない。追記 「あってほしい」と書いた瞬間「あらまほしき」という古文表現しか脳内に浮かばなくなってしまった。しばらくは収まっていたのだが、このレビューを見直してぶり返したのでここに供養しておく。