石濱ウミ

　緑のアヒルが目印のカフェチェーン、スターダックスコーヒー。その日の皆戸駅西口店は、ヒマだった。 　バイト仲間の彼女は、ヒマな時に不思議な問題を僕に出すのがルーティーン。 　今…

　一九九〇。 　にこやかにほほ笑んだまま頷く老人の顔を見ながら、僕は停車ボタンを押した。 「いってらっしゃい」 　僕は限りなく三十年近く前の過去へと足を踏み出した。 〈参考書籍…

新月の夜、お姫様は密かな散歩に出る。 KAC2022参加作品です。 第10回目お題：真夜中

質の悪い男に惚れ込んだ吉原の花魁のお話です。 KAC2021参加作品です。第8階お題：尊い

奈良県を舞台にした昔話パロディ短編です。

あと数日で年越しという日、大掃除の途中で発見した穴。 勝手口のポーチに付いている一段だけの階段に、ぽっかり開いていた穴には、 たっぷりの水が揺れていた。 ＊排水管を洗浄する話…

私の書いた物語の冒頭、またはショートストーリーを丸ごと使い、続きをＡＩのべりすとにて書いていただきました。 ※ここからＡＩさんです、と記述してある部分からがＡＩになります。 Ａ…

萌木野めいがカクヨムを始めて思ったこと、書いておきたい気持ちになったことなどを、たまに書きます。 重要なことは書いてありません。←重要！

大学の友達が皆何かしらの「推し」を持っていたことに劣等感を抱いて、夏休みの間に絶対に自分の推しを見つける！と決意した大学生一年生のすみれ。 地元の幼馴染の耀に推し探しに協力してく…

クラスメイトの野田くんにずっと片思いしてるわたしの日常は動き出した黒猫人形と共に崩れ落ちた。 狂気と無意味、そして愛を巡る物語。

　昼頃まで降っていた雪はもう止んでいて、くっきりと丸く形を成す月明かりが地表を覆う雪面を照らしていた。きょうは綺麗な雪月夜ができあがっていたわけだが、その幻想的な光景はどこか僕に…

昨年書いた【告白の日】という短編恋愛小説の続編です。

「おばあちゃんの目、青くてすてきねぇ」と娘は言う。朝の女児向けアニメに出てくる青い少女が大好きな娘の、心からの賛辞だった。けれど、美に執着する義母にその言葉はあまり褒められたもの…

とある港町で探偵——とは名ばかりの何でも屋を営む神坂信一郎と、そのメイドの翠蘭。 ある日、信一郎が「猫がいなくなった」と嘆く子と出会う。その『猫』が居る場所は分かっているのだが、…

ちょっぴりビターな味わいのラブサスペンスBLです！刺青にまつわる殺人事件を背景に、薄幸な青年撫川と新米刑事の久我の恋。そしてその他の個性的な面々が織りなす少し胸に沁みるスリリング…

少女と見紛う美貌の母、色子。 色子とは正反対の娘、諒子。 色子に似た人形を作り続ける男、誠司。 「髪を伸ばして化粧をさせて。それで色に似れば喜ぶんだね、誠司さんがさ」 そのキ…

人類絶滅後。 誰もいなくなった世界に生き残ったたったひとりの女子高生。 人類最後の一人である女子高生が無人の街でカブを走らせて、死に場所を探しながらキャンプを楽しむお話。

自然の緑に囲まれた別荘で、奇妙な殺人事件が起こった。被害者は血を抜かれて失血死していた。犯人の目的は何か？ 敏腕刑事の五十嵐、その相方の新人刑事の須藤がその真相に迫る。 二人が訪…

⚠　R15です。⚠ 一作日の夜は、寒かった。 夫婦は天井を見上げながら、体に降り積もってくる冷気の中に、何かも感じていたのに。 ★☆★ 自作〖概ね１４０文字・１年目〗の〖第3…

時は建歴（１２１０）の頃、京の鴨川の河原で懐に犬の死骸を入れている若い男のことが噂になった。だが、高僧が会いに行くと懐から覗いているのは噂とは違い犬ではなかった……

雪が降っていた。

【3000PV突破】 子供を誘拐された男にかかってきた電話は「二時間以内に三千万円を使いきれ」という内容だった。 身代金目的じゃない犯人に戸惑いながら、男は慣れない大金を使って…

二次元の異性にしか興味がない西野茜。ある日、駅の階段でぶつかられて、落ちそうになった時、茜を助けた一ノ瀬に一目ぼれ。その美しい容姿に見惚れて、しばらく見つめてしまった。

アニバーサリーチャンピオン２０２２の投稿２回目です！ 主人公の大学生、一条達也は、ふとしたきっかけで、ヲタ活をするようになる。 そこで出来た仲間との交流と恋、推しのアイドルも…

二日酔いの痛さとともに起き上がると、昨日夜をともに暮らした女は既にいなかった。その残り香を追って玄関に向かうと一つのヒント。 果たしてその女に再び会うことはできるのか。 ★コレ…

地球人類が滅亡すると直観した私はケーキを食べに行くことにした。命がけのその行為に迷いなどない。私は人生で初めて、おいしいケーキを食べるのです。たとえどれだけ痛い目に遭おうと、関係…

男が女に一目惚れをした。早速告白をする男を受け入れる代わりに、女は一緒に「死に場所」を探すように要求する。 これは女と男が「死に場所」見つけるための話。

アリを潰すタカシ。チョウを助けるコウタ。虫を大量に捕まえるトモヤ。虫の音に苦しむナオト。 人と虫の掌編小説です。 残酷描写というほどのものではありませんが、一応残酷描写のセルフ…

『通う千鳥の鳴く声に』幕末期の地方藩が舞台。 17歳の少年・本多弘紀と22歳の剣道場師範代・秋生修之輔が主人公となる物語。 ある秋の日の出会いが切っ掛けで修之輔が師範代を務める黒…

【カクヨム短編コン2021　特別賞受賞】 とうとう夏の気温が殺人的な数値を叩き出すようになった頃、人類は一部の者たちを『冷凍冬眠』で夏を越させる選択をした。問題は一つだけ。低くは…

美しい遊女ロボットのまつ、絢爛豪華なヨシワラへようこそ！ヨシワラにはお客さまの嗜好に合わせた遊女ロボットが絶対にいます！ドSもケモナーも大歓迎！え、普通の人間がいい？もちろんとび…

KAC2022 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022～の⑦『出会いと別れ』

八幡西県研究室様の自主企画 『400字以内で「パン」を表現してください』 【https://kakuyomu.jp/user_events/1681692786210236516…

　古代黄河文明のひとつ、殷王朝。 　三千年以上も前に滅亡したこの国の最後の王・子受（紂王）は残虐非道、その妃である妲己は夫を誑かしたとされ、両者は後世に暴君と悪女の代名詞となりま…

不定期更新！ 近況ノートに書いてたのを掲載したりもする、身勝手なエッセイ。 時には、詩のようなことも、時には、時事的な事も、時には、空想も、何でもありな内容で書かせていただきます…

舞台は江戸。独身の四十男の前に現れた妖艶な鬼の女・ダキニは囁いた。 「おまえさんの、精をわけておくれ」 男が苦し紛れに案じた一計とは……。 『ノベルデイズ』の歴史カテゴリに初投…

平城京、治部省に勤める紀広足は書類仕事や文使に追われる日々に意味を見出せずにいた。そんなある春の日、飛鳥へと向かう野の道に、乙女たちの歌声を聞く。

　作品鑑賞って、加点方式でしょうか。それとも、減点方式でしょうか。 　私、そんなに文才のないことを自覚していますから、せめて減点要素を少なくできないかしらと日々考えておりますの。…

リワード交換の上限が下がるというアナウンスに期待して、下心のみで参戦しました！( ﾟωﾟ)

プロットを立てようとして失敗したお蔵入り「私だけのヒーロー」。作者のプロットづくりの工程をご紹介します。 ＊リワード交換の上限が下がるというアナウンスに期待して、下心のみで参戦し…

高校の図書室で繰り広げられる指がメインのあれやこれやです。短編読切りですのでお気軽に！

公募の時にはどんなあらすじをつけたらいいのか、……もうちょっと時間がないから巻きで！

本編へと至る前日譚 KAC2022 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022～の⑧『私だけのヒーロー』

なんやこれ。 KAC2022 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022～の⑨『猫の手を借りた結果』

誰のモノかわからない日記がどうして僕の机の中に？

コンビニ店員の女性に想いを寄せる36歳男性の物語

特別な絆で結ばれた二人が再び出会えたら、そこに言葉は必要ない。 一度引き裂かれた絆を巡る、美しくも不思議な物語。 読み終わったとき、あなたもきっと、友情が、恋愛が、全てではない…

「私」はついに大好きだった名木橋准教授と付き合うことができたのだが、名木橋先生は女子にモテるので「私」はいつもやきもき。この間もデートの待ち合わせをしている時に女の子に逆ナンされ…

姉ちゃんのぬくもりを感じて、姉ちゃんの吐息を感じて、姉ちゃんの目線を感じて……。 真夜中に沈む俺の頭に浮かんだのは、いつか校庭で見たチューリップだった。