ヨシワラ・ロボット

美しい遊女ロボットの待つ、絢爛豪華なヨシワラ。

様々な人の嗜好に答える施設がある街。

これは、いずれ来る未来の形なのか。

人のサガについて考えさせられたり、考えすぎかなあと思ったりしました。

人類は、平和的に性欲問題を解決する術を見いだしました。それが遊女ロボットでございます。


語り口、面白いです。

興味深いテーマでした。

ロボットならではの利点。人でないことの利点、けっこうありますね。

いずれ、ロボット風俗ができますね。

人類最古の職業は傭兵と娼婦らしいのですが、どうやらその「しょーもなさ」は未来においても変化はないようで…。
吉原ロボットなるものが存在する近未来を描いたSFです。
どんなに人間へ外見を近づけようと相手はロボットなので、やはり人間の遊女と同じことを期待するのは間違っているのですけれど。それでも男は「しょーもない」生き物なので判っていても自分をだましてしまうのでした。

男が持つ性欲というもの…それのみに限らず「しょーもなさ」全体をクローズアップして切り取った構成が見事です。
たはは…と苦笑いしたい方とニッチな性癖をお持ちの貴方へ、おススメです！

これだけ濃厚で妖艶な世界を繊細に描けるのは天才の所業です。サッと読めますので、是非ご一読を。

これは現代社会への痛烈な皮肉であり，宣戦布告である．謂れなき差別に苦しむ者たちへの讃歌であり，戦い敗れた者たちへの挽歌である．人類よ，くだらないプライドを捨てよ！　えっちなのは良いことなのだ！