一縷　望

吸血鬼を先祖に持つ、吸血衝動持ちのウソツキ王子佐伯友広と、血液が過剰生産されてしまう体質持ちの正直すぎて馬鹿を見るタイプの藍沢一樹は、今日も保健室で密かな吸血を繰り返す。 ※こ…

　大学時代に初めて出逢った『彼女』。『僕』は『彼女』の自由奔放さに戸惑う。 　10年後。二度と会うことも無いだろうと思っていた『彼女』から、突然会いたいとメッセージが届いた。

鬱展開。されどハッピーエンドを目指して

　幼馴染みの祐司は、食べ方が汚い。食べてる時、考え事をしてるから。 　そんな彼の姉の様に、今日も私は世話を焼く。

ある飲み会にて、感じたる僕は頭を悩ませていた。 殺伐とした空気、今にも頃試合が始まりそう。事の発端は、一人の男を巡った女性陣のNTR含めたドロドロの恋愛模様。事前に聞かされてい…

三十歳まで貫いた童貞で『魔法使い』の異名を家族から着けられた誕生日。別にいいだろう？　仕事は辛いが推しのVtuberが居るから生きていける……そんなある日、会社の後輩にプロポーズ…

うつくしき椿の庭にて、待合せをする二人の話。

深い、深い、雪に閉ざされた街。そこでいつも一人、雪かきをしている少年、ククルはある日、雪の上を歩いてやってきた不死身の旅人、サトリに出会う。楽しい一夜を過ごす二人。けれども、別れ…

春、出会いと別れの季節。 棄てられた線路、忘れられた駅、 錆びた留置線で朽ちゆく一輌の列車。 「卒業」を控えた或るローカル線へ紡がれる、精霊と少年の哀の唄。 【2021年4月…

　令和二年。大学生になった兄は、ある日パンツを履くのを止めると宣言する。 「キャストオフ！」

　「野菜育ての兄」として、いくつか拙作をカクヨム様にて書かせていただいてる者です。今回は自身を見つめ直す切っ掛けとして、書かせていただきました。単なる面白くもない自分語り。都合上…

なんのドラマもない、ただの自慰行為。

茜と東雲。二人の少女のお話。 きっと彼女は毒見をしていたのだ。町中の青いものを片端から飲み込んで。

　目が覚めると、私がもうひとり居た。

老人施設に勤務し始めた早瀬は、ある老夫婦に出会う。旦那さんの富田さんは、長年奥さんに暴力をふるっていた——。 書き手が実際に体験した、ちょっと不思議な夫婦愛と共依存の物語。 …

「ふーん、エッチじゃん」 　気付けば、何故か呟いてる。 　限界大学生×お嬢様の人生やり直しラブコメ～失言（下ネタ）を添えて～ 　酒と吐瀉物にまみれ、過去と思い出に縛られた若人…

日常に潜む、微かな、確かな、だが確実に残酷な苦しみの数々。コロナで翻弄される毎日。血を吐くように生きる人々の一幕。 オムニバス形式で物語る、人々が煙草を吸った初めての日。小さな…

　放課後、日直の仕事を終えると夕日に空は赤く染まった教室。もう時間帯的には誰も居ないはず。しかし、教室の中央の席。誰かが何か書いていたのだろうか。便箋のようなもの。 　興味本位…

ずーっと、頭から離れない。

大学生の江藤辰巳は悩んでいた。 「書けない……」 彼は小説家を夢見ていた。今度、新人賞に出すための作品が書けないで居るのだ。モラトリアムに許された時間を費やして、孤独にひたす…

妖怪を不可視にしていた結界が破られてから数百年が経った。 現在横浜にある旧中華街は、繁華街ではなく、妖怪を取引する『鬼市』の市場となっている。 四神の一つ、青龍の取引が行われ…

眼窩には、くしゃくしゃになった、目の残骸だけが残っているんだ。栄養を吸われて、空っぽになった僕の眼球。可愛い、可愛い、僕の右眼。黒ずんで、湿った瘡蓋みたいだった。ぽたぽたと、白っ…

卒業式の帰り道。3年間を共にした朝倉とふたり、毎日と歩いた通学路をゆく。駅に着くまでは25分。それぞれの思いを胸に、僕らの青春は終わりへと歩きだす。 ▢大学文芸部誌文化祭号202…

故郷を失い、ひとり逃避行を続ける青年。ある日洞穴で不思議な少女と出会う。 少女は自分をかえしてくれる人を探すというが⋯⋯。 こいつは大昔に書いた初稿ではありませんが、自分の頭の…

ある雪の降る夜。後輩と先輩の一幕のお話。

「すいません。インスタントサマー売ってますか」 彼は私にそう尋ねた。

自らを削り、金を稼ぎ、日夜血と汗を流す労働者達に捧ぐ。 「バイブス上げてくぞ、オラァ！」 シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ…

渚………………海でも陸地でも空でもなく全てが溶け合っている場所。生物が一番最初に誕生した場所でもある。

よく出張先へお土産に持って行くお菓子の作り方、紹介します。評判のいいものだけ、ね。 たまにはこんなレシピ小説も、息抜きにいかがですか？ 気になるレシピのつまみ食い、大歓迎です。

学校帰り。 アパートの前で飯ごうで米を炊いてる女の子がいた。 立ち上る煙、炊き上がる白米。 あの子の笑顔。 夜、一人泣く彼女は過去に何かを抱えてる。 何気ない日常をただ笑い過ご…

本当に死んで欲しい、敬愛すべきあなたへ　そんなものいないのかもしれないけれど

　三月。 　キミエは幼馴染み達と共に、今はもう廃校となった小学校に集まった。二分の一成人式の後で埋めたタイムカプセルを、十年ぶりに掘り返すためだ。 　忘れがたい人が埋めたカプセル…

つらつらと作者の情緒が不安定な時に更新される怪文書。汚らしいかもしれない。人を傷つけ、不快な思いをさせるかもしれない。時々、試験的にここに新しい長編のアイディアを置いてたりもする…

町外れにあるスクラップ集積場にて生きる僕とガラクタ兄貴。歩くだけで傷つく毎日に涙を流すような僕でも、夢や守りたいものができたとき、ほんの少しだけ強くなれる。 ▢大学文芸部誌新入生…

“ロビンソン” 　その名はどんな困難も切り開き、誰も触れることのできないほど遠くの世界へ行ける旅人達の名前。

サンクチュアリ………………聖域。日本ではその意味から転じて、忘れ去られた場所や荒んでしまった鳥獣達の住処を保全する目的で設営された「保護区」という言葉で使われている。

人魚の日常と心情を素直に書いた川柳です。

大学四年、冬。 全てに嫌気がさした私は、電車の差し迫る線路へとその身を投げて飛び込んだ。 しかし、今まさに電車がぶつかるというその瞬間、なぜか世界の動きはぴたりと時間を止めてし…

嫌い、好き、、そういう問題じゃない。二人の気持ちの絡み合い。 百合作品です。苦手な方はご遠慮ください。

彼女はただの物。 所詮使われるだけの物。 けれども全てのものに意思宿る。 あなたは幸せですか？

初めて出会ったときから、互いに目が離せなかった。 運命の人。そう感じて一緒になった二人。バレンタインの夜、思いもしなかった出来事に女は揺れる……。

　光の魔術師見習いのカイル。彼は魔術協会からとあるゴースト―――人ならざるモノを退治するため日ノ国　儀園町の神社へとやってきた。 　だが、狐に杖は封印されるわ、杖なしでは魔術も使…

“鬼喰”―――それは人の心に棲みし“鬼”を喰らうモノ。 今日も京ノ都で“鬼喰”は“鬼”を喰らう。 ※「小説家になろう」様でも投稿をしています。 ※ ストックが尽きたら更新停…

主人の突然の死により町に放逐された歌姫（カナリア）のイリス。 死んだ主人の友人だという男に拾われたことで、運命が動き出す。

私は姉と海に行く。 午前四時、朝日が登りかけようとする海へ。

初めてひとりで行く海外旅行はとにかく緊張！ いちおう旅行会話は覚えたものの…。