その日、初めて煙草を吸った。

作者 野菜育ての兄

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★★★ Excellent!!!

久しぶりにWeb小説を読破しました。

8本の煙草が綴る人生……。
書き慣れた文体が落ち着いたBGMを奏でていて読みやすいです。
読後の重い穏やかさが煙草の煙を吐く感覚と似ていて、普段吸わない方でもこの安堵に似た独特の感覚は共有できるのではないかなと思います。

殺伐とした現代社会から穏やかな日常に切り替わるまでの間。
疲れきった週末の夜に読んでほしい、名作です。

★★ Very Good!!

とあるウイルスのパンデミックが起こった昨今。そこで翻弄される人々の様子が鋭い針のように抉ってきます。
マスクやアクリル板等の救われた業種があれば、全く救われずに打ち捨てられた業種、人々も居る。
誰も悪く無いからこそ、このやり場のない怒りをどこかへぶつける必要があるのでしょう。作者さんにとって、文章がそうだったのかも。

★★★ Excellent!!!

オムニバス形式の人間ドラマを、煙草に合わせて描かれています。とても思い出来事だったり、小さな出来事だったり様々です。煙草の銘柄をテーマにしたりしていますが、煙草を吸わない人、銘柄などを知らない人でも、描かれている人間模様を感じ取ることができます。私も煙草は吸いませんが、この銘柄にこの話は合っているなと思わせてくれます。