人は置かれた環境との相互作用で創られていく。
頑張っても頑張っても、信じられないような剥奪に遭ってしまう。誠意のつもりでした選択が、伝わらずに蔑まれてしまう。そんな経験を経た人間が、いわゆる“普通”の人間足り得ないことは、果たして責められるべきことなのだろうか……?
作者様の“今”を取り巻く友人達にはおそらく悪意がないのだと思います。何気なく、当たり前のように紡いだその言葉が人の心を抉ること。無自覚に蔑みが含まれていることに、恵まれた者は気付きもしない。淡々とした作者様の語り口とは裏腹に、読んでいる私はそこにも静かな怒りを感じてしまいました。
そんな境遇に置かれながらも、外ではなく自らに目を向け、立ち直ろうとする作者様はとても強いと思います。ただ、極限まで無理をしてしまわないようにと祈るばかりです。とにかく生きてほしい。与えられた環境の中で、全力を尽くしてここまで来た作者様に幸あれ!