横山 睦 (むつみ)

矢崎優馬が通う八王子の大学のキャンパス内には、春になると、ライトアップされる夜桜の下で告白すると恋人同士になるという伝説があった。ある日、彼は七瀬ひかりに一目惚れをしたことで恋に…

上司のパワハラに苦しめられる俺の元に、一通のメールが届いた。 『おめでとうございます。貴方は殺人サブスクリプションサービスのベータ版に当選されました』 これはタチの悪いイタズラ…

　俺は、システム屋のプログラマをしている。 　社長にはしっかりと説明して、俺の肩書はプログラマになっている。人が少ない零細企業なので、プログラマでも仕様書も書けば、客先に提案を持…

　お互いの印が消える日。それは、お互いが認めてしまった日でもある・・・。 　俺は、消防士をしている。 　よくある話だが、この職業をしていると、”バカ”に遭遇する事が多い。 　…

嵐の夜の病院で、横暴な院長郡山は三年前のとある出来事と、とある男のことを思い出します。そこにかつてやさしかった郡山が変貌したきっかけがありました。 B級ホラー映画的なイメージで書…

　彼はひたすら笑っていた。久しぶりに彼と通信する彼女は、なぜ彼が笑っているのかわからない。突然、彼女の身には恐ろしいことが。それでも彼は笑い続け……。 彼の「笑い」の中にある…

「少し微笑んで、背筋を正して座って。そんなこともできない？」 　学生のサチコは、オンライン上で客の男と会話するバイトを始める。現れたのはモラハラ男。威圧的な態度で、不可解な要求…

【第6回カクヨムWeb小説短編賞・最終選考対象作品】 －短編（読了時間 約12分）－　 　超能力を持つ、三人のサイキッカー。 　アカ、シロ、クロの少女たちは、彼女たちにしか分…

【第6回カクヨムWeb小説短編賞・最終選考対象作品】 －短編（読了時間 約２分）－　 自分の人生の、寿命を懸ける物語。 　いつも同じ夢を見る。 　女の子が話しかける。 「…

都内で一人暮らしをしているぼくは、猫のしゃちょうと共に気ままな生活をしている。 そんなぼくの家に、ある日家出した姉が娘と共にやってきた。 毎日酒浸りでぼやく姉、その娘のみさきちゃ…

空は赤く、街は死んでいた。 気がつくと私はゾンビだった。 動く人はだれも居ない。 その中で、私は一人、街を歩いた。

中三（新高一）の作者が、現代ネット社会を学生なりに風刺してみようと思い立ち、完成させたお話。 あまりホラーではないかもしれないので、ご留意を。 ※2020年度KAC20205（…

目立たぬような佇まい　土地神の目から逃れるために 名前を持たない沼に棲み　時おり人を引きずりこむ

　人の手で作られた自然の地武蔵野に、人の手で作られた町「萱原キャンパスタウン」。 　文教都市と名高いその町に、祖母の経営するブックカフェがある。 　いいバイトになるというので、そ…

今はダムの底に沈んでいる、福井奥越の山里の実話です。 村医者の助手をしていた父の父、すなわち私の祖父は、迷信を信じない、科学で現象を解明しようとする人だったそうです。 祖父は…

香鳴裕人様の自主企画　[第2期] 同題異話SR -June- 『間違いなく君だったよ』に参加させていただきます。 バーで出会った優飛に徐々に惹かれていくヒナタ。だが、ヒナタには…

山とその地域の不思議な話です。

「　閲　覧　注　意　」　 初めて書きましたがジャンルは”ホラー”です。グロ表現もそれなりにあります。 クローネンバーグ映画を意識したかな？ それでは、どうぞ。（お好きな方だ…

放課後の補習を終えた少女は帰り道をただ一人歩く……

火が通るまで繰り返し混ぜてください。 ※お題「料理本」をいただいて書きました。

自主企画「特別企画『七夕作品』集まれ！+週刊カクヨムコラム作品募集」が楽しそうなので、七夕ものの怪談オムニバスを書いてきました。実話は一個もありません。

ある村での、死を纏う少女との出会い

ある約束を果たすため、二人の男が顔を合わせる。

自主企画「三つのキーワードで小説を書いてみませんか【「メリーゴーラウンド」、「缶詰」、「ストロー」】」のための書き下ろしです。 お題があるの好きです。

毎晩、男の渡り歩き体だけの関係を重ねていく麻衣、彼女はどうしてそんな人になったのか、彼女が本当に愛している人とは？

3つのお題で発想訓練。あっちこっちから題材を拾い集め、テキトーな３題をいろいろな物語に仕上げます。 【お題提供歓迎です！】

雅己のスマートフォンの無料通信アプリに会社の先輩の名前が表示された。それは雅己が数日休んでいたのを心配した先輩からのメッセージ。先輩は意外な事を告げる。休んでいる間に雅己の家族が…

その日昼下がり海辺のレストランのカウンター席には一人の青年の姿があった。給仕が話しかけ、青年の過去の1ページがめくられる…

不思議なお話です。ＳＦではありませんが、ふつうの物語でもありません。 私は『本』についての物語を書きたかった。 手の届かない「高尚な本」についての物語を。そのまま。 私の短…

　吾輩は古代から武蔵野で生きる黒猫である。 　自然とは生命の誕生する場所。自然とは人間だけものではない。多くの他種族のものでもある。 　吾輩は黒猫である。名前は時代を隔てる度…

カーブには色んな意味があります。 曲がるって意味だったり、 刻むって意味だったり、 抑えるって意味だったり…… 貴方はどんな意味に受け取りましたか？ ※話しを区切って、5話…

兄妹ふたりで暮らす中に、一匹の白猫がいた。名前を『ユキ』という。雪のように真っ白な毛並みからつけられた。 その、白猫『ユキ』の転生が間近に迫っていた。 そんな時……。

世間では、新型コロナウイルスが猛威を振るっており、感染が拡大しないよう、それぞれができることをやっています。 そんな中、パチンコ店に並んでいる人の姿が目につきます。感染拡大を助長…

ニートだった青年が森でメンタル回復してく話です。 第1回角川武蔵野文学賞にエントリーさせて頂きました。

庚申とは、干支と呼ばれる十干と十二支の組み合わせから成る60日を周期とする数詞の中で57番目の事である。 十干の庚と十二支の申はどちらも陰陽五行説の陽の金であり、これが重なるこ…

　小学校二年生となった我が弟が父の逆鱗に触れて厳罰を受ける。 　めったに怒らない父と、希にお叱りを受ける段になっても大体は母がとりなしてくれる甘やかし二段構えの佐藤家にあって、前…

　小林一茶は街角で占い師をしている。 　その夜、彼は自らの人生に転機がもたらされることを予見していた。だがそれが何かは分からないまま時間は過ぎていく。そして自らの予見が外れたこと…

大陸の冬は乾いた寒さ。雪は降るというよりも、空から地面に向かって真っすぐに落ちてくる。 極東の異国の港町で小さなカフェバーを開いているわたしの店に、不意に幼馴染の秋人がやってきた…

※2021年３月現在、作者お休み中のため、コメント返信は基本的に行っておりません 《Thanks!!　6000PV突破！》 仲良しの２人組の観察日記。 天然ちゃんにどこかずれ…