★★★ Excellent!!! 三人は一人 佐藤子冬 世界は終わるのでしょうか? 人は愚かさゆえに滅ぶ定めにあるとしたら。 世界は可能性もありますが、同時に愚かさもあります。 三人は常に苦しい思いを抱き、世界から離れています。 世界をみた時、彼女は裁くのでしょうか? レビューいいね! 1 2023年1月25日 16:01
★★★ Excellent!!! 「自分の目で確かめたいの。世界を……」 柚月なぎ 3人の少女も魅力的で、心のなかで山彦みたいに囁やき合うのも可愛らしく、でも実は・・・な展開が待っている。そんな、作品でした。 その後の世界を個々に想像させてくれるのも、短編として良い作品だと思いました! レビューいいね! 1 2022年10月22日 07:38
★★★ Excellent!!! 超能力を、持って生まれて来ると人は、どうなるのか? はた ぜんいち 超能力研究者は、彼女達3人の素質を、くみ取って、他の人がいない離島で 暮らしている。それは、彼女達の力の一つに、相手が思っている事を 読み取ってしまう能力があるからだ。 普通に考えても人は、他人と接するときに、あまり本音を言わない。 そのために、彼女達は幼い頃からの経験によって本音と表の部分の矛盾に 相当、苦労してきたのであろう。人間に対する考えや、社会の複雑性に 理解するには、まだ若すぎたかも知れない。 自分達もそうであれば、結果として彼女達と同じように自分達のテリトリーを、 失えば住む世界が無くなれば、世界を憐れんで見てしまうだろう、そして、 最善の道を選ぶだろう。この物語は彼女達を理解できるか?どうかと言った ところで、また見方が変わってくると思いました。 レビューいいね! 2 2021年3月6日 08:22
★★★ Excellent!!! 世界を「終わらせる」のは神か悪魔か?それとも……。 @hyperclockup 「私たちが終わらせるんだから」 彼女たちはそう言った。 「滅ぼす」では無く、「終わらせる」と。 ◇◆ 短い話の中に、世界が凝縮されてました。 彼女たちは、諦めつつも希望を捨てるなと言った青年の言葉をどう受け止めたのでしょうか? 罪を犯さない人間などいない。 赤子ですら母の命を天秤に乗せて生まれてくる。 もちろん、それは彼女たちも同じ。 なのに何故共に生きることは難しいのだろう? 時が来た。 もう後戻りはできない。 解き放たれた彼女たちは翔けていく。 願わくば、「終わり」が「滅び」ではなく「始まり」であらんことを。 レビューいいね! 2 2021年2月13日 02:43
★★★ Excellent!!! 余韻深い、不思議なエンドロール 向陽日向 テレパシーを介して会話する場面が印象的でした。不思議な読後感に包まれ、余韻深い一作でした。面白かったです。 レビューいいね! 2 2021年2月9日 19:14
★★★ Excellent!!! 無限に想像が膨らむ、一話完結もの!! 三木 カイタ 詩的で、静かに物語が進み、見えないところで起こる何かに想像しながら、この世界観に引き込まれていきました。 恐ろしく、そして、静謐な、素晴らしい物語です。 レビューいいね! 3 2021年2月7日 20:36
★★★ Excellent!!! 超能力って、ホントにあったらメンドそうですよね。 皆木 亮 人と違う力、なんてモノが、ホントにあったら、 どれだけメンドいかが分かる話ですね。 レビューいいね! 2 2021年2月7日 17:36
★★★ Excellent!!! クッキーが崩れる音が聞こえてきそうな物語 枯野時雨 微妙なバランスをとっていた均衡が、 クッキーのカケラでガタンと崩れるような、とても繊細なお話でした。 「無音」の時間が多いお話で、 終始少し「不気味」な感じがします。 それが幻想的で美しく、素敵でした。 余韻がすごいです!!! レビューいいね! 2 2021年2月5日 23:53
★★★ Excellent!!! 三位一体が紡ぐ奇蹟 おとき 1つの部屋から始まる3人の物語、最後まで展開が読めずおもしろかったです。 三位一体でなければいけないのか、それが崩れた時にどうなるか? そしてそのラストは誰の手によって引き起こされたか……? 透明感のある場面描写、3人が紡ぐ優しくも儚い掛け合い。どれもここでしか読めない魅力があります。 レビューいいね! 2 2021年1月28日 22:31
★★★ Excellent!!! 不安定という名の安定 井上啓二 優しい文体が醸し出す、ふわふわとした不安定な世界。 その世界に安定をもたらしている3人の少女。 3という数字は安定を意味するマジックナンバー。 鼎立という言葉もあるくらいに。 諸葛孔明は言った。 一国では腐敗する。 二国では対立する。 三国鼎立して、初めて世は安定する。 しかし、鼎立とは完全な安定を意味する言葉ではない。 その中に波乱や不穏さを内包している。 三竦みだからこその安定。 3人が3人でなくなったとき、三位一体が失われたとき、安定していた不安定な世界はどうなるのか。 その目で確かめていただきたい。 優しくも不安になる読後感が好印象の短編。 変化は常に外からやってくる。 レビューいいね! 1 2021年1月28日 08:22
★★ Very Good!! 不思議な絵本を読んでいるみたい 叶月影 不思議な絵本を読んでいるようでした。世界の行く末が語られるという意味では神話的でもあると思います。 ふわふわとした軽いタッチの描写が心地良い一方、世界が終わるかもしれない緊張感も同時に孕んでいます。 続編があっても面白そうです。 (でも世界はどうにかしていい方向に変わらないと大ピンチですね。) レビューいいね! 2 2021年1月27日 00:03
★ Good! 超能力という危険性 四百文寺 嘘築 超能力は危険だ。 これはもちろん、現実世界での価値観でもって「物理的に危ない」ということではなく、小説で題材として扱う際の危険性の話である。 超能力に限らず、作品に人知を超えた存在を登場させる際はそれが作品にとって必要なのか吟味することが大事だ。でなければ、能力の強大さ故に、作品が転覆する恐れがある。 この作品はどちらかと言うと、能力に押しつぶされかけているかもしれない。 しかしながらこの作品では、世界の滅亡と超能力を題材としているにも関わらず、全体を通して優しい印象を持たせる言葉遣いや、情景描写が多い。 心穏やかになりたいのなら、この作品を読んでみるといいかもしれない。 執筆お疲れ様でした。 レビューいいね! 3 2020年7月27日 23:11