扉の中のトリニティ

作者 リエミ

95

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Good!

 超能力は危険だ。
 これはもちろん、現実世界での価値観でもって「物理的に危ない」ということではなく、小説で題材として扱う際の危険性の話である。
 超能力に限らず、作品に人知を超えた存在を登場させる際はそれが作品にとって必要なのか吟味することが大事だ。でなければ、能力の強大さ故に、作品が転覆する恐れがある。
 この作品はどちらかと言うと、能力に押しつぶされかけているかもしれない。
 しかしながらこの作品では、世界の滅亡と超能力を題材としているにも関わらず、全体を通して優しい印象を持たせる言葉遣いや、情景描写が多い。
 心穏やかになりたいのなら、この作品を読んでみるといいかもしれない。
 執筆お疲れ様でした。

Good!

超能力を持つ、三人の少女たちの物語です。
しかし彼女たちについて明かされている情報は少なく、色々な想像が膨らみます。

全体的に静謐な雰囲気が漂っていて、どこか浮遊感のある文体です。
SFでありながら、どこかファンタジーのようでもあり、美しい物語だと思います。

ラストの余韻がとても美しくて、よい作品だと思いました!