LeeArgent

怖い話、不思議な話をまとめました。いままで筆者が体験したこと、人づてにきいたことを脚色を交えて披露させていただきます。幽霊にまつわる話もあれば、ゾッとするような話、不可思議な夢の…

佐伯リョウはフリーターの男。 休みとなれば、必ず家でゴロゴロしている体たらく。 そんな彼の前に、ある日容姿だけは綺麗な女性の幽霊が現れる。 何を思ったのか。 彼女はリョウの腹を…

　僕こと成田（なりた）は大学を中退した引きこもりだ。 　今日もベットの上で寝転がる。 　さっき呑んだ酒が効いている。僕は胸を掻きむしる― 　すると。僕の手は沈み込み。自分の心臓を…

　僕こと砂川（すなかわ）は―かつて亡くなった幼馴染の圭子（けいこ）が忘れられない。 　だから。僕は彼女が好きだった海へ行って。その砂浜の砂で彼女の像を塑像する。 　これはある種の…

　僕こと来島（くるしま）みさきは幼馴染の春奈（はるな）と『もう一度出会い直す』のが憂鬱だ。 　春奈は若年性アルツハイマーに侵され、記憶を失い、アイデンティティを無くした。 　だが…

　古代ヨーロッパ？みたいな異世界の、洋風ファンタジーです。 　異国の血を引く王族、かつ竜使いである女の子（18歳）と、山岳警団のエリート団員である青年（25歳）を中心に、お話が…

　俺は馬場鹿之助（ばば・しかのすけ）。恋する１７歳。 　惚れているのは風野凛花（かざの・りんか）という先輩だ。 　惚れてる俺は―彼女に話しかけることもままならない。だから…半ばス…

なんてことのない夕食時。公共電波から唐突に世界が終わることを告げられた。 どんな喜びも、どんな悲しみも、明日には全て終わってしまうらしい。 世界滅亡の前日、最愛の人と結ばれた俺…

　俺は雷に撃たれたはずなのに― 　１４の頃に戻って来ていた。眼の前には『この世界』に居たはずの俺の死骸。 　 　俺こと神崎鳴（かんざき・めい）は雷に撃たれて、過去の可能世界の一つ…

その国は、青い桜の森に侵食されていた。 年に二回しか花を散らさない、不思議な青い桜。 その花は毒を含む白い霧を放出している為、国内は三つの区画に分断を余儀なくされている。 森の中…

不気味に感じたり、恐怖を感じたりするものは、あまり直視するべきではない。それでも闇に目を凝らしたいというのなら、今までとは違う真実に向き合わなくてはいけなくなるのだ。街中にある廃…

一国には億の民があり、大陸を横断する列車が走り、銃が存在する。 人々は夜の闇を恐れなくなった、そんな世界。 だが、それでも未開の地は存在する。 そして、その地を明らかにするため…

お盆の真っ只中。少し気難しい少年・翔は、父親の実家がある広島県、呉市にやってくる。その家には今、離婚して戻ってきた叔母の透子がいるらしい。 今年の夏は帰省できなかったの…

なあ、K蜘蛛城って知ってるか？ Sは開口一番、電話口でそう言った。 Sいわく、金を見付けたんだと。 まったく、馬鹿馬鹿しい。 だが、送られてきた写真には金色の塊が映っていた…

元より廃墟好きだった私は、同志のブログに興味を惹かれ、廃村集落となった無人島へと足を踏み入れた。未だ生活感の残る島を気ままに探索していると、砂浜にポツンと放置された古めかしい缶の…

「月まで三キロ」 その道路標識を見に行った私のはなし。 実在の地域、場所とは何も関係はございません。 ほんとうだよ。 地名や標識が気になる方は検索してみてください。 …

　清美（きよみ）は３０代のＯＬ。最近彼氏と別れたばかり。 　そんな私は人生下り坂だ。そのせいか、よく雨に降られる。傘を持って居ない時に。 　このまま人生も濡れそぼっていくばかりな…

霜蟲(しもむし)と呼ばれる蟲によって大地が凍てつく北大陸の汪夏帝国に渡ってきた異邦の娘、リーザ。 リーザは己の「夏を呼ぶ」という特異な体質を活かし、霜蟲を追い払う「霜祓い」となる…

　夏の早朝は涼しくて良い。夜勤帰りの道は快適だ。 　だが家に帰ると妙に孤独が身に沁みる。 　孤独に生きてきたんだから、このままで良いだろう、と思いつつ、実は寂しさを隠せない俺は家…

私は惑星探査を生業にしている。今回の目的地は―かつて人類が生まれた星。我らが故郷だ。 しかし、幾年も前に起きた内乱の際、世界中に配備されていた核兵器の影響でこの星は死に絶えている…

舞台はとある私立高校の生徒指導室。真面目で成績優秀な一色沙羅は、担任の横山に呼び出されるが、悪いことをした覚えがない。問題は、彼女が重度の筋肉フェチだということ。何度も繰り返され…

七月七日、七夕。その七が並ぶ日から七日間、777文字の短編作品という星達が輝く。

不思議の国にアリスが来て5年が経った。ノルンは、アリスに外の世界を知ってもらうために旅に出ていた。彼は3年の歳月をかけて各地を巡り、その成果を話すために再び不思議の国へと足を運ぶ…

小学生の頃、クラスメイトが行方不明になった。もしかしたら、彼女の声を最後に聞いたのは僕かもしれない。そうかもしれない声が大人になった今でも忘れられない。その「声」を思い出すから、…

夫と妻のお話 ほぼノンフィクション 妻は亡くなっており、生きているのは夫の私です。 応募作品としてたまたまテーマに合いそうな内容があったので、素人ながら書いてみました。 わざと色…

ある大学生達のどうでもいい雑談

むかしむかし‥から始まるファンタジー。 誰もが知っているこのお話。 実はその後大変なことになっていた⁉️ お地蔵様にミノと傘をお供えした若者が いきなり大金を得てしまう。 大金を…

第2回「G’ｓこえけん」読者特別賞をいただきました！ 俺の姉は地元を出て、東京のアパートで親友と暮らしている。 ある夏の日、俺は姉のシェアハウスへ遊びに行った。 だが姉は重要な…

わたししか、いない。 ほかに、なにもない。 どこへいけばいいんだろう？ いきさきはどっちなんだろう？ うーん、考えていてもしょうがないか！ 前へ、進め！

　第2回「G’sこえけん」音声化短編コンテストの「ボイスドラマ」部門に応募しようと書いたら、全然違うものができました！ 　開き直って、このまま応募することにいたします。 　ある…

北海道から上京してきた女子大生と過ごす、ほんわかとした穏やかな時間。 どさんこ娘と一緒にゆる～く過ごして癒やされませんか？

ロニエは、あなたと付き合って一年になる吸血鬼の彼女です。いつも仕事を頑張って疲れている「あなた」のことをロニエが全力で癒してくれます。ただ、「あなた」の少しだけ過激な要求にスイッ…

　鬱陶しい梅雨が明けたある日の夕方、市立小学校の校庭で発見されたハチは下級生を刺した。 　対処するはずだった用務員は魔女の鉄槌によって行動不能にされてしまう。 　下級生の姉に恋す…

あらすじ 　※ネタバレ注意 　星々を渡り歩く悪魔は、七十七個の願いを叶えると一つ自分の願いを叶えることができる能力を持っていた。 　その悪魔が出会ったのは、一人の少女。 　しかし…

【あらすじ】 バスケ部に所属しているあさひは部活終わりから帰宅まで、お腹が空いてたまらなくなることがしばしば。 そんなときは駅の近くの洋菓子店に寄って、電車に乗る前に買い食いをす…

現世町（うつしよちょう）は人口減少により空き家だらけの町へと化していた。小学校は来年には廃校になることが決まっており、近いうちに緑市（みどりし）と合併することが決定していた。 何…

日々の流れに疲れ切ってしまった彼女は、自らの命を断つ事を決意する。 しかしそんな時、自分のかき揚げを食べて欲しいと声をかけてくる少年がいた。 非日常的でありながら日常のそばに…

【児童小説コンテスト最終選考まで残った作品】 ある日、ロロ宛に、一通の不思議な手紙が届いた。それは、応募した記憶のない『夜間旅行』当選のお知らせだった。ロロは、これはイタズラ好…

美容室にて。 掌編なので、あらすじは省略。 2010年くらいに書いた掌編。 別の名前で創作していた時期の作品です。 元のタイトルからは変えました。 改稿し、元記事は削除してます…

佳次郎は峠道を走っていると、古い車が後ろから迫って来るのを見つける。

※ネタバレに触れないあらすじ 中学一年生の少年・奏太は、クラスでいじめに遭っていた。 こんな自分は嫌いだ―― そう思っていたある日の帰り道、奏太は見知らぬ骨董品屋に辿り着く。そこ…

同じ日に生まれた少女・結と猫・グレイス。一人と一匹は、双子の姉妹同然に育てられた。外で遊ぶのも、食事も、お風呂も、全て一緒。「世界で一番グレイスが好き！」しかし人間と猫では、生き…

瘴気が満ちると言われる、白い森。 歌で起動する古代文明の遺産で満たされたその森を、ひとりの少女が、翔ける。 リティ・リティ、白い森の墓守。 彼女は帝国に破られようとしているこの森…

あらすじ 　人類以外にも巨人である〈光の民〉や、世界を食い尽くそうとする〈喰禍〉などの外敵と戦う特殊能力を有する〈花守〉という存在がいた。 　花守であるキヨラは人付き合いが苦手で…

　生まれた時から、理央はずっとみんなと同じにできなかった。走ることもジャンプすることも、踊ることも。 　そんな自分を受け入れ、自身にできる最大限をしながらも、私なんて……という思…

葵が引っ越してきたスミレ荘の隣には、小説家志望の貴志が住んでいた。貴志は葵より９歳年上の頼りなさそうな男だが、葵が困っているときに助けてくれた。葵は貴志が小説家になる手助けができ…

※ネタバレ注意 ■キャラクター設定 ▼荒川省吾 　13歳の中学一年生。バスケットボール部に所属。父親とはそりがあわず、反抗期の真っ只中でもある。 ▼リボルバー 　回転式弾倉を…

その国では、城の側に浮かぶ空中庭園から、毎朝国民に歌が届けられる。 歌姫と呼ばれる少女が届ける歌は平和の象徴であり、その歌が聞こえる事で、国民たちは安心して過ごしている。 けれど…

『ぜんぶ、逢坂を振り向かせたくてやってる』─── 同級生と演じることになったキスシーンをきっかけに、甘くてピュアな恋心が動きだす。 そのはじまりの、物語。 2024/10/26…