世捨て人のように世界を達観した少女の前に現れた悪魔。「77個の願いを叶えてやろう」そう語る異形の存在に彼女は奇妙な願いをする。それは悪魔自身が戸惑い、悩み、人間というものを考え直さねばならないほどに変な願いごとの数々だった。物語は静かに淡々と紡がれていきます。まさに醒めた少女の視線をそのまま写し取ったような世界観で、むしろ悪魔のほうがコミカルに感じるのは構成の妙でしょう。ラストシーンで明かされる彼女の本音が……辛い(T_T)
少女は星渡る悪魔に願う、悪魔的な策略をふくむその願いを。
もしも目の前に悪魔が現れて、お前の願いを77個叶えてやろう。そう言ったとしたら、あなたはどうしますか?すぐさま叶えてもらう? 数を増やす? 待ってもらう?その場から逃げるかも?それとも……同様の出来事を目の前にした少女は、一体どのような選択をするのでしょうか?彼女と悪魔のお話を、是非覗いてみて下さい。