『ハナビラ』をその身に集める男性花守、その『ハナビラ』を受けて『開花』して戦う少女たち。敵は、『世界を喰らうもの』。
色鮮やかな興味深い世界観と情景描写の美しさに目を惹かれます。
戦闘シーンも想像しやすく、そしてやはり美しい。
彼女たちの日常も丁寧に描かれており、それぞれ好みのお茶の種類など、世界観を創る小物の設定にも力を入れられています。
最初はぎこちなかった少女たちが友情を深めていき、互いに高め合っていく様も見所です。
あまり目立たない男性花守も、それぞれに『開花』させる方法が違ったり、胸に抱く思いが違ったりと面白いです。
これから育っていきそうな恋心や、切なさを感じさせる愛情などが織り込まれた、少女たちの成長の物語。
読み始めれば、個性豊かな少女たちをきっと好きになるでしょう。
彼女たちが対峙する大きな騒動の行方を、きっと見守りたくなるはずです!
〈ハナビラ〉。それは、万物の源であり、破壊の力に転用することもできる存在です。本作は、そんな〈ハナビラ〉を利用して戦う〈花守〉たちの物語。
様々な葛藤を抱えた〈花守〉の少女たちは、それぞれが個性豊かで魅力的です。彼女らが悩み成長していく姿を見て、自然と応援したくなるはずです。立ち位置ゆえにあまり前面には出てこない男性キャラも、実はしっかりと少女たちをフォローしてくれていて、とても好感が持てます。
また、目の前に映像が浮かぶほど鮮やかに描写された戦闘シーンも必見ですよ!
敵味方入り乱れて混乱しがちな戦闘を、文章だけでこうも分かりやすく表現できるものなのかと、驚きました。
戦う女の子がお好きな方、同時に彼女たちの成長と日常も見守りたい方、ぜひご一読ください!